一度入ったら抜け出せない楽天経済圏の魅力と魔力
多くのクレジットカードでは1%程度のポイント還元などの利用特典があります。そんななか楽天は楽天グループの総合力を活かした高還元率のポイント制度を構築しており、それが非常に魅力的なものになっています。ポイント制度を核としたその繋がりは楽天経済圏などと言われています。
楽天経済圏
楽天市場で買い物をして楽天カードで支払いをすると、通常ポイント還元1%ですが、そのカードが楽天ゴールドカード(プレミアムカード)であれば+4%、カードの決済口座が楽天銀行なら+1%、楽天証券でポイントを使った積み立てを行っていれば+1%、その楽天証券と楽天銀行の口座連携していれば+1%、楽天モバイルを契約していれば+1%、その他にも楽天ひかり、楽天TV、楽天トラベル、楽天の保険などなど、楽天のサービスを利用することで還元率がどんどんアップする仕組みです。
同じような内容なら楽天を使った方がお得!との意識から、どんどん身の回りのサービスが楽天〇〇に。楽天経済圏にどっぷりハマることになります。
さらに楽天イーグルス、ベッセル神戸などが勝利した翌日はそれぞれ+1%、0と5が付く日は+1%、その他にも頻繁に行われるセールでの追加ポイントなど、特定の利用日でポイントアップ施策もあります。
すべてを活用すると40%以上にもなりますが、それぞれのライフスタイルによっては必要ないサービスもあります。私も無理のない範囲で、かつポイントが最大になるように使っています。
その結果40%には程遠いですが、10~20%以上の還元は受けています。
購入シュミレーション
私は欲しいものがあるとき、Amazonと楽天市場で価格比較します。同じモノなら安く買いたい。サイトで比較するだけですしね。
例えば、コーヒーメーカーを買おうと思ったとします。(消費税考慮せず、またポイント還元率は一律10%と仮定)
Amazon 9,500円
楽天市場 10,000円(ポイント還元10%)
このような場合、私は実質9,000円になる楽天市場で買います。
後日、今度はテレワーク用にイヤホンが欲しいなと思いました。
Amazon 3,000円
楽天市場 3,300円(ポイント還元10%)
とちらで買っても実質価格は変わりません。
ただ思っていたよりちょっと高いなぁどうしよう?
でも、楽天市場ならコーヒーメーカーを買ったときのポイントを使えば、
楽天市場 3,300円-1,000ポイント=2,300円(ポイント還元10%)
実質2,070円ならいいか!と思い購入を決断。なんか、ちょっと違うな思いながら・・・。
ポイントマジックの正体
2つの商品をAmazonで買えば12,500円、楽天市場で買えば12,300円、さらに230ポイントが残ります。このケースでは楽天市場で買った方がお得だったことは事実です。
しかし、コーヒーメーカーは実質9,000円で、そしてイヤホンは実質2,070円だと思って買ったのではなかったか?
9,000円+2,070円=11,070円しか出費していないつもりでは?
ポイント残高230ポイントを加味しても、そこには1,000円の差が。
支払い金額12,300円-妄想購入金額(11,070円+230ポイント)=1,000円
ポイントを獲得するときには、それを実質的な値引きとして考えているにも関わらず、ポイントを使うときはプレゼントされたものであるかのような錯覚に陥っている。1回のポイントを獲得時と使用時でそれぞれお得になっているかのように考えてしまうのだ。
さらに、今回のケースで言えば、イヤホンは実質2,070円という価格が購入の決めてになっていたわけだから、冷静に考えていれば購入しなかったかも?
自分に都合良く考える消費者側の心理
ポイントの仕組みはだいたいどこのカード会社でも同じです。だだし1%程度であれば気にならないポイントも10~20%以上になると、頭のなかで実質値引きとして勝手に計算をはじめてしまうもの。
そして、払ったお金の一部がポイントに化けたとき、純粋にお金とは考えられなくなってしまうもの。
ポイント還元の方法は明示されているので、決して消費者を誤解させているわけでも、騙しているわけではありません。
ただ、消費者側(私が)が勝手に都合良く考えているだけ。
そんな錯覚を自覚しているにも関わらず、ポイントがもらえるとやっぱり嬉しい!
楽天経済圏、恐るべし!
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