「外貨預金」を知る授業

「外貨預金」とは言葉の通り、日本円を外貨に変えて預金をすることです。

外貨預金のメリットとデメリットを2つずつ紹介します。


外貨預金をするメリット1:日本より外貨の方が利子が高い(可能性が高い)

日本の銀行に「円」を預けると、普通預金であれば年利0.1%より少ない利率の銀行がほとんどです。例えば大手のみずほ銀行の1年の定期預金の金利は、この記事を書いている2021年7月の現在0.002%、これは100万円預けて1年に20円の利子がもらえるという少なさです。

日本ほど金利の安い国は少なくて、これをみずほ銀行の外貨定期預金で、「ドル」や「ユーロ」にして1年間預ける定期預金の金利は0.01%(100万円で100円)、「ポンド」だと0.05%(100万円で500円)です。

それでも利子は安いとは思うかもしれませんが、外貨預金にすると、日本よりは多くの利子を受け取ることができるということは分かるでしょう。

これはその国の景気によっても変わり、日本と比べると大きな利子がつくような時期もこれから来るかもしれません。日本は・・・あまり期待できませんね。


外貨預金をするメリット2:為替レートで得をする可能性

世界の通貨の価値は日々変動しています。例えば日本の「円」とアメリカの「ドル」のレートは土日を除いては常に変動しています。

2021年7月現在、1ドルがおよそ110円です。これを「ドル円が110円」と表します。半年前の1月はドル円が103円くらいでした。

例えば半年前に103万円をドルの外貨預金にしていたら、利子を考えなくても110万円になっているということです。このようにドル円が上がっていくのであれば、ドルでの外貨預金をすることでお金を増やすことができます。


外貨預金をするデメリット1:為替レートで損をする可能性

ドル円が103円から110円になって得する例をメリットとして書きましたが、これは逆に110円から103円に下がってしまうと大きく損をしてしまうということが言えます。

だから、長期的にみてドル円が上がっていくのかどうかの予測が立っていないのであれば、外貨預金はただのギャンブルになってしまいます。危ないですね。


外貨預金をするデメリット2:手数料が高い

ドル円が110円のとき、実際にみずほ銀行で円とドルを交換すると1円分の手数料かかかります。

1ドル103円のとき、実際に円をドルに変えるときのレートは104円になります。つまり104万円で1万ドルを手に入れて預金するということです。それを1ドル110円のときに円に戻すのですが、その時は109円で計算されます。だから109万円が手元に戻るということです。このように往復で2万円の手数料が取られるということになり、これが結構高いということです。


以上のメリット・デメリットを見て、興味があれば、選択肢に入れても良いかもしれません。ポイントは未来の為替レートがどうなるのか、を把握することです。これが分かれば外貨預金は非常に有効と言えるかもしれません。しかし、未来の為替レートを予想することは、かなり難しいことです。


以上を踏まえて、私の考えですが、個人的に外貨預金はオススメしません。だったら「FX」をやった方が良いと思います。外貨預金の話で長くなってしまったので、「FX」については次の記事で紹介します。

FXはリスクがかなり高いものなので、比べてみてどちらを選ぶかは個人の自由だと思いますし、どちらもやらないというのもありだと思います。しかし、知らないよりは知っていた方が良い知識だと思いますので、やらなくても学んでみてほしいです。

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