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2022年10月より火災保険大幅値上げと節約方法

最近では、自然災害に関するニュースをよく耳にする機会が多くなりました。8月には福井県・石川県で線状降水帯の発生により、大きな被害をもたらしました。多くの方々が家や仕事を守るために火災保険に加入されていると思いますが、災害が多くなるにつれて、保険会社の支払が増加し、2022年10月より火災保険料が大幅に値上がりします。今回はその内容と節約方法について記載します。

🔹改定の背景
近年、大型台風、ゲリラ豪雨などの自然災害に伴い、支払保険金は増加傾向にあります。また、水濡れ、破損、汚損等の事故も増加しており、特に工場などの作業施設、不特定多数の人々が訪れる飲食店や宿泊施設を中心に、ここ5年で件数が2倍以上になっています。

🔹改定項目
今回改定が行われる項目は以下の通りです。
・火災危険(火災、落雷、風災、雪災など)
都道府県、建物の構造、業種等によって、保険料率の見直しが実施されます。

・水災
物件の所在地によって保険料率の見直しが実施されます。

・電気・機械的自己
一部規定の改定により、料率が変更されます。

・破損・汚損等
物件や業種の所在地によって料率の見直しが実施されます。


🔹改定ポイント
1.火災保険料の改定
プランや契約内容によって異なりますが、火災保険料が大幅に値上げされます。参考までに平均で2割程度上がることが予想されます。

2.契約期間の短縮
10年契約が廃止になり、最長契約年数が5年になります。また、それに合わせて長期割引率も引き下げられます。

3.自己負担額の引き上げ
建物、家財の水濡れ、破損、汚損について自己負担額が引き上げられます。


🔹節約方法
まずは一度、ご自身の契約を確認してみてください。もし、そろそろ更新が必要であったり、契約期間が短い場合は、新たに契約することをオススメします。その理由は2022年9月30日までは大幅改定前の保険料で契約が可能だからです。改定前の保険料で最長5年間契約が可能ですので、将来的に大きなコスト削減が期待できます。例えば、現在の年間保険料が10万円の場合、更新時は12万円になるとしたら、5年間で10万円のコストが削減できることになります。これが法人で年間100万円のコストをかけている場合、5年間で100万円のコスト削減ができることになります。
※新たに契約するために現在の支払済保険料の未経過分に関しては、返金されます。


🔹まとめ

風水災リスクを取り巻く環境は脅威を増しており、今後も更なる風水災害の発生が見込まれます。将来にわたる安定を補償する火災保険について、何気ない日常や仕事を守るためにも、一度考えてみてください。

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