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新社会人向けクレカ解説(特に研修医向け)

エムスリーのポイ活をする上で、作成が望ましいと言われるエムスリークレカですが、そもそもクレカってなんぞやって思う研修医は多いのではないのでしょうか。

正直自分が研修医になったばかりの時は、クレジットカードは学生用のものを1つ持っているだけで、クレカについて無知でした。エムスリーのポイ活を通してクレカについて勉強したので、ここでまとめて話したいと思います。

クレジットカードとは
クレジットカード(以下クレカ)は、買い物の際に現金を使用せずに買い物ができる存在だと思ってくれたら良いです。クレカは、「カード会社が代わりに払っておいてくれるもの、後日まとめて請求が来る」というイメージです。この「後日の請求」は、銀行口座からの引き落としという形になります。

クレカ使用で注意すべきポイント
①利用可能残高
②引き落とし日
③分割払い、リボ払い、ボーナス払い
④ポイント還元率
⑤一般カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカード
⑥プロパカード、提携カード、クレカランクアップの招待

まず①について、クレカにはそれぞれ利用可能残高というものがあります。これは、「次回の引き落とし日までに利用可能なクレカ使用額」となります。学生向けクレカなどでは上限10万のものや30万のものがあります。社会人向けだと、50万くらいからのスタートとなるのではないでしょうか。この利用可能額は、クレカ利用実績次第で変化していきます。多く使っていけば、クレカ会社の方から上限引き上げをしてくれたり、こちらから上限引き上げの申請をすることができます。一方で、利用が無い場合は減額されることもあります。また、注意すべき点は「分割払いをしても一括で支払った場合に上限以内でなければならない」というものです。例えば、70万の商品を購入しようとして、上限50万のクレカで分割払いにして月35万払いにすることは出来ません。

②について、クレカの引き落とし日は、クレカの種類によって異なります。多くは10日や27日に引き落とし日が来ます。給料振込みが25日の所が多いため、27日引き落としであれば滅多に支払い遅れは起こりません。しかし、10日引き落としの場合は、半月ほど経過してからの引き落としとなるため、引き落とし遅れに注意が必要です。引き落としが遅れた場合は、催促の電話がかかってきますが、このような場合があると、あなた自身のクレカ信用情報に傷がつきます。クレカを利用する上で覚えておいてほしいことに、クレカ信用情報というものがあります。これは、クレカ利用をしてちゃんと支払いができる「信用できる人間か」という評価項目となり、クレカ会社はこのデータをもとに、クレカ作成を許可するか、上限を上げるかの判断材料にしています。クレカ会社が異なっていた場合でも、この信用情報は共有されており、向こう5年は情報保管されているため、一度でも支払い遅れが出てしまうと、その後のクレカ生活に支障が出てしまう場合がありますので注意してください。

③について、クレカには分割払いとリボ払い、ボーナス払いというものがあります。
分割払いとは、購入した商品の値段を数か月に分けて支払うというものです。多くのクレカは2分割払いまでは利息が発生しませんが、3分割以降では利息が発生するため、合計すると実際の商品価格より多く払うことになります。デメリットしかないように見えますが、どうしても欲しいものがある場合は、利息をしっかりと考えながら利用するのも手です。
リボ払いとは、この3分割以降の分割払いの最強版だと思ってくれたら良いです。月に支払う額がぐっと抑えられますが、以降に支払っていく額を合計すると、莫大な額になるため、絶対にしないようにしましょう。なぜこの支払方法があるかといえば、「無知な人間が最初らへんの支払い額が安いから利用してもらってトータルでたくさん払ってもらおう」という理由です。
ボーナス払いとは、ボーナスが発生しやすい夏や冬のタイミングで支払うというものです。「今は3月でお金なくて、でも次のボーナス入れば買えるからそこで引き落としてもらおう」という場合に利用可能です。しかしおススメはしないです。どうせそのボーナスの時には、また新しいものが欲しくなるからです。自分のキャパを超えての買い物は控えましょう。

④について、クレカには、利用額に応じてポイント還元率というものがあります。これは、自社のクレカをより利用してもらうために、各クレカ会社が設けているものです。例えば、1%還元クレカの場合、1万円のものを購入すると100円分のポイントがもらえます。このポイントは、クレカ会社によっては、他のポイントに交換できたり、次の支払いの時に利用して安く購入できる場合があります。しかしどのカード会社も1%というわけではなく、破格の10%還元のものもあれば、0.5%還元のものもあります。クレカを作成する際には、この辺のポイント還元率を考慮してください。

⑤について、クレカには大きく分けて4つのランクがあります。下から、一般カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードです。このランクは、上に行くにつれて、空港ラウンジ利用サービスや旅行特典、外食特典などのサービス付帯があります。また、ランクが上のカードほど、利用限度額がクレカ作成スタートの段階から高い状態となりやすいです。研修医であれば、ゴールドカードから作成しても良いのではないでしょうか。しかし注意点があり、それは年会費があることです。大まかに言うと、一般カードは無料、ゴールドカードは1万円、プラチナカードは2万円、ブラックカードは5万円というように、上のランクになるにつれて年会費が高くなります。クレカ作成する際は、クレカ特典の内容と年会費を天秤にかけてください。また、プラチナカードくらいまでは自己申請で作成できますが、ブラックカードは招待性となっており、クレカ利用額を考慮してクレカ会社から招待が無いと作成できないようになっています。詳しくは次の⑥を参照してください。ちなみに、プラチナカードは25歳以上から、ブラックカード招待は30歳以上からとなっています。

⑥について、クレカにはプロパカードと提携カードの2種類があります。カードブランドが独自に発行しているものがプロパカード、カード会社とは別の企業と提携して作成されているものが提携カードになります。イメージで言うと、「カードブランドが医局名、提携企業が勤務先の病院名」です。必ずしも一致するものではないのです。クレカ券面の右下にある「VISA」や「JCB」、「master card」のマークがカードブランド、医局にあたります。プロパカードのメリットは、クレカ会社からの招待がくるルートということです。提携カードは提携している企業の特典がある一方、プロパカードには⑤で示した招待が来る対象カードとなっています。ランクアップ、いわゆる「クレカ修行」を目指している方は、プロパカードを作成した方がおススメです。研修医でも、浪人や留年、再受験で年齢が多種多様だと思います。プラチナやブラックの招待対象となる年齢と実年齢の兼ね合いを見て選択するのもありだと思います。一方で、提携カードのメリットは、提携している企業の特典付帯をしているという点です。例でエムスリークレカをあげますと、エムスリークレカのブランドはJCBですが、提携企業はエムスリーのため、ポイント還元はmポイントで返ってきます。JCBプロパカードの場合は、okidokiポイントというポイントで返ってくるので、そのような点で違いがあります。

エムスリークレカについて
エムスリーのポイ活をする上で欠かせないのが、このエムスリークレカです。これは、エムスリーのポイント交換の効率を上げるために作成できます。概要はこちらを参照してください。

エムスリーゴールドカードのポイント還元率について
ここでひとつ、エムスリーゴールドカードのポイント還元率について考えていきましょう。エムスリークレカを作成した場合、mポイント2402ポイントで1万円分のAmazonポイントに交換できます。これをもとにmポイントの価値を考えると、
m1ポイント=4.16円
となります。カード作成1年目は、1000円につきm1ポイントもらえるので、1000円購入で4.16円、つまりポイント還元率0.41となります。正直これは安いです。だいたい還元率1%以上を目安に選択した方がよいです。しかし、年間利用額が200万を超えた場合、ゴールドカードなら翌年からは1000円につきm3ポイントもらえるので、ポイント還元率は1.24となります。正直これでもごくわずかですので、あまりメリットが無いカードのように思えます。

※エムスリークレカのポイントバックは、その月の10日に引き落としがあった場合、その月の27日にあります。

研修医がエムスリーゴールドカードを持つメリット
ちなみに僕自身は、エムスリークレカはゴールドを利用しています。理由は3つあります。
①ゴールドカードが欲しかったから
②沢山買い物したいから
③JCBブラックカードと言われるJCB THE CLASSを目指しているから

①について、「医者になったからステータスあるクレカを持たんと」と思って作りました。

②について、エムスリークレカのゴールドの場合、作成申請を出すときに上限50万希望が限界ですが、実際に届いた時には上限100万スタートとなっていました。このおかげで高いブランドものを分割でも購入できるようになりました。「クレカ利用で注意すべきポイント」の「分割払い」の解説の例で挙げた通り、分割払いでも一括の額がクレカ利用限度額以内でないと購入できません。ゴールドカードでは、その点の心配が少ないというメリットがありました。

③について、エムスリーでは、会員医師対象にJCBブラックカードである「JCB THE CLASS」に自己申請ができるページがあります。しかし、対象年齢が30歳以上、また、自己申請ができるからといって必ず審査に通るわけではないということが分かっています。そのため、ブラックカード申請を出す前に、JCBクレカ利用実績を積む必要があり、研修医の段階でエムスリークレカのゴールドカードを作成しました。

簡単にですが、エムスリークレカを交えて新社会人向けにクレカの概要を説明しました。皆さんの参考になればと思います。

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