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「幸福の資本論」幸福な人生を目指して頑張っているときが最も幸せ

こんにちは、MABOです

今回は橘玲さんが書かれた「幸福の資本論」について感想文を書きました。

タイトルだけ見ると宗教チックな内容かと思ってしまいますが、「幸福」になるための要素について論理的に解説されています。

幸福=お金

と考えている人は本書を読むことで認識が大きく変わるはずです。
(かくいう私も金さえあれば幸せになれると信じていました、、、)


幸福の3つの資本

本書では幸福になるために必要な3つの資本について解説されています。

①金融資本
②人的資本
③社会資本

①金融資本

まずは何と言っても「お金」!!

お金はあればあるほど良いと思いますが、、、
本書では、経済的独立が達成できるだけの資産があれば良いと書かれています。

経済的独立を達成できれば選択の自由を獲得できます。

例えば、サラリーマンが嫌なら働かなくてもいいし、好きな地域に住んだり、趣味に没頭する時間も作れます。

最近ではFIRE(Financial Independent Retire Earlyの略で、経済的に自立し、早期退職すること)という言葉が流行っていますが、多くの人が働かない自由を求めていることがわかります。

かくいう私もその一人ですが、まだまだ先は長そうです(泣)

②人的資本

人的資本とは、労働市場に自分の労働力を投下して収入を得ること、というのが経済的視点での考え方ですが、本書ではさらに一歩進めた考え方が書かれています。

それは、「自己実現」です。

例えば、経済合理性で言えば、最も利益率の高い業界に人的資本を投じれば、最大のリターン(収入)を得ることができます。

しかし、高学歴エリートが風俗業界に就職するか?と言われればNOだと思います。

むしろ、コスパの悪そうな官僚などになる人がたくさんいます。

その理由として仕事を通じて自己実現したい!
という欲求があるからです。

これは、マズローの5段階欲求という理論でも示されており、「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現の欲求」のうち最も高位な欲求が自己実現の欲求と言われています。

私自身も安定した仕事を捨てて、面白そうなベンチャー企業に転職したい!
と思うことがあるので実感できる内容です。

③社会資本

社会資本ですが、端的に言うと人とのつながりを意味しています。

そしてこの社会資本が最も大切な資本だと本書では書かれています。

なぜなら、幸福は社会資本からしか生まれないからです!

例えば、巨万の富を築いても、それを誰も知らなければ意味がありません。

つまり、この社会資本を最適にインプットすることで、最大の幸福がアウトプットされるのです。

とはいえ、社会資本のインプットは他の資本と比べて少しわかりづらいですよね、、、
そこで、本書では人とのつながりを以下のように区分しています。

・愛情空間
・友情空間
・貨幣空間

愛情空間、友情空間はなんとなく家族や友人などの強いつながりというイメージがつきますが、貨幣空間とはなにか?

貨幣空間は例えばコンビニの店員や業務委託先など、金銭的な関係しかない薄いつながりのことです。

普段は意識していませんが、確かにこれも社会とのつながりです。

そして本書では強いつながり(愛情、友情空間)をミニマムにして、薄いつながり(貨幣空間)で大半を占めると良いと書かれています。

一見すると逆に感じますが、強いつながりは大きな幸福をもたらす一方で、崩壊すると大きな不幸にもなり得ます。

これを実現する働き方として、本書ではフリーエージェント方式の働き方を勧めています。
これは、やりたい仕事があったら活動に参加してそれ以外は家族との時間を大切にするというイメージです(映画の制作などが例として挙げられたいました)。

しかし、フリーエージェントは専門性が高い人でなければ難しいので、個人的には現実的ではないなぁと感じました。


幸福の8つのパターン

本書では3つの資本のバランスによって人生パターンを8つに分類しています。

・超充
・リア充
・金持ち
・旦那
・ソロ充
・プア充
・退職者
・貧困

詳細については、ぜひ本書を読んでいただければと思いますが、私が特に気になったのが超充です。

超充は幸福の資本がすべてマックスの人です。

つまり、お金をたくさん持っていて、仕事での自己実現を追求し、家族との愛情もしっかり育んでいる!
という感じです。

しかし、本書では超充は存在しないと書かれています。というのも、それぞれの資本が相反しているからです。

例えば、お金をたくさん持っていると、お金目当てで近づいて来る人が増え、人間不信になります(金融資本はあるけど社会資本が低下)。

仕事を一生懸命やって自己実現を追求すると、家族との時間が取れない(人的資本は上がるが、社会資本が低下)。

これは私自身も実感していることで、子育てのために家にいたいのですが、収入のために働かざるを得ません。
また、働かなければ金融資本は減っていきます(十分な金融資産があれば配当金で暮らせるんですが、、、)

このような感じで、今自分がどのパターンに属しているかを把握することで、どの資本を育てるべきか把握することができます。


個人的な感想

最後に個人的な感想として、
幸福になるためには、それぞれの資本をゼロヒャクで考えるのではなく、
バランスよくすべての資本を育てていくことが重要だと感じました。

また、幸福の資本のポートフォリオを常に把握し、今はどの資本を重視すべきか?ということを考えることも大切です。

ちなみに今の私は子供が産まれたばかりなので、家事育児に力を入れており、仕事は毎日定時で帰っています。
しかし、仕事では管理職なので、周りのメンバーとの温度差が気になっています、、、

幸い理解のあるメンバーなので問題なくやれていますが、悩みは尽きません(汗)

タイトルに書きましたが、

幸福な人生を目指して頑張っているときが最も幸せ

という本書のアドバイスの通り、
まさに今、あれこれ考えて幸せになるために努力しているときこそが幸せなんだと思って頑張りたいと思います。

が、、、本音は早くFIREしたいのです(泣)


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