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天寿についてあれこれ考えた日。

7月の終わり頃、母方の祖母が満100歳のお誕生日を迎えました!!

当日「おめでとう」を言いたいくて

祖母と同居している岐阜の叔父に電話をしました。

生憎まだデイサービスから戻っていないとの事。

お世話になって居る施設では

祖母が初めての100歳の利用者らしく

お誕生日会の前からスタッフさん達が皆「おめでとう」と

声をかけてくれたりと盛り上がっているようでした。

若い頃から病弱だったのに戦争を生き抜いて、

数々のピンチを潜り抜け、更にコロナまで乗り越えた

祖母の生命力は本当にすごい!!

主治医の先生も「昨年の冬本当に危なかったけどねぇ」と

驚異のV字回復を不思議がっていらっしゃるとか。

因みに、叔父の話によると祖母の家系は女性が長寿で

大体102歳までは生きられるそうです。


外野の私としては只々めでたい祖母の100歳の誕生日ですが、

一緒に暮らし介護をする叔父家族は相当お疲れの模様。

2年位前テレビ電話でおしゃべりした時の祖母と比べると

随分認知機能が衰えて同居家族の事をすっかり忘れてしまったようです。

今では主に世話をする叔父の事を見知らぬ怖い人扱いして

そばに寄ると口を噤んでしまうんだそう。


その話を聞いた母は

「Mちゃん(叔父)命の人がそんな風になってしまったなんて」と絶句。

アルツハイマーだと分かっていても、

気丈な祖母の面影がどんどん薄らいでいくのが

母にはとてもショックだったみたい。


天寿を全うするのは並大抵の事ではないですね。

年齢を重ねた分だけしんどい事が増え

本人はもとよりその人を支える周囲も

本当に大変な事なんだなぁとつくづく感じます。


叔父と一通りお互いの近況報告し合った後

話題になったのが近頃のお葬式についてです。

コロナの影響が大きいと思いますが、

叔父のご近所ではいつ誰が亡くなったか分からない位

極身内で済ませる小規模なお葬式ばかりになったんだそう。

確かに、父方の大叔母(94歳)が3月に亡くなった時も

近所に住む親類・縁者には訃報を一切知らせず

大叔母の子供たちのみでお葬式を済ませたので

そういう時代になったんだと思います。

こじんまり・さりげなく故人を見送るのは

アットホームで素敵だと思うし、

家族や周囲の人の負担が少なくてとても良いなと感じています。

叔父と喋っているうちに近々行うであろう

お葬式について話が及びました。

どちらの家も介護が大変なのは重々承知なので

<お互い様>と言う事で、

祖母やうちの父が亡くなったら

お互いに電話連絡するだけにして

香典やお供えの花は送らないという事になりました。


祖母の誕生日を祝う電話でついでにお葬式の話をするのも

ちょっとアレですが、ずっと気になって居たんですよね。

たった10分足らずの電話でしたが

今後の相談が出来て母もホッとしたようです。


叔父との電話を終え人間の寿命についてぼんやり考えました。

もしも自分が102歳まで生きる寿命を持っているとしたら?

今年49歳だからあと何年生きるんだっけ?

102-49=53年?!

長っ!!!!

やっぱり寿命は知らない方が良いかも。。。

よく人生は短いと言うけれど、違う目線で見たら

思ったよりも長すぎるって感じている人も居るはず。

うちの父は自殺願望が強い人だから

30歳ぐらいであの世へ行くつもりが

まさか自分が80歳を迎える今日まで生きているとは

考えても居なかったでしょう。

父のように「死にたい、この世は地獄だぁ」と思えば思う程、

地獄の時間がドンドン延長されているのでは?

この世にそういう法則があるかは知りませんが。。。


私に残されている時間が

この先長いんだか短いんだかわからないけど

やっぱり楽しく朗らかに生きていたい。

折角なら生きているうちから毎日パラダイスが良い。


100歳になった祖母は

アルツハイマーが進行するまでは好奇心旺盛な人でした。

70代は油絵に没頭し、要介護になってからは

韓国ドラマにハマって韓国人のデイサービス仲間に

言葉を教わり異文化交流を楽しんでいました。

祖母はどんな時も楽しく過ごす知恵を持っていたんだと思います。

私もそれに習って好きな事、好奇心をくすぐられる事に邁進し

感謝しながら天寿を全うするぞッと強く思いました。











































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