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悪夢?それとも転機の前触れ?

今日は父の日。

世間ではお父さんに日頃の感謝を伝える日ですね。

因みに我が家は20年位父の日をしていません。

誕生祝いと同様本人が「僕は大黒柱じゃないから感謝する必要は一切無い」と拒否したので

私も姉も「じゃぁそういう事で・・・」という感じで納得。

それ以来父の日のイベントやプレゼントは行っていません。

正直、私にとって父は昔からトラブルメーカーで

とーっても面倒臭い人です。

それでいて憎しみや嫌悪感を感じる対象ではない不思議な存在なのです。


最近は父の精神状態が割と落ち着いていて

家族が過剰に気遣う事もなく平穏無事に毎日が過ごせていました。

が、今朝の父はベッドから転がり落ち

ついでに大きい方も小さい方も漏らしているという

最悪の状態で始まりました。

「痛い所はない?いつから倒れているの?」と本人に聞いても

「いつからだろう?運動するわ」と頓珍漢な受け答えで

状況がよくつかめません。

母と二人でひとまず立ち上がらせようとしても全く足腰が立たない。

これは大変!救急車を呼ぶレベルかもと内心焦りました。

(※幸い怪我をしている様子も無く受け答え出来るようになりました。)

階下のお風呂場まで足腰を支えやっとこさ脱衣所に移動。

右往左往しているうちにトイレ目前で2度目のお漏らしをしました。

それもご丁寧に大小セットで。

その後お風呂で身体をきれいにして着替えをし

ベッドに寝かせるのに発見から2時間半もかかりました。

母も私も汗だくです。

着替える時、思い切って「今日はおむつをしよう」と父に伝え

前から購入していたパンツ型のおむつを初めて履かせました。

あんなにおむつを嫌がっていたのに

アッサリ履かされている父を見て

年を取るってこういう事なんだなと。。。


父がこんな風になってしまった原因の一つは飲酒だと思います。

今年に入って「酒が体に合わない」と自分から辞めていたのに

5月になったら「やっぱり飲ませて欲しい」と母に懇願し

月に2回アルコール度数の低いお酒を飲む約束を取り付けていました。

先日念願の晩酌をして上機嫌だったのですが

やはり体がアルコールを受け付けなくなっているのか

始終二日酔いみたいな感じで足元がおぼつかなく

体調も不安定になっていました。

父に「お酒は今まで散々飲んだからもうやめようね」と

話しましたがいつも通りお小言は完全にスルーです。

多分またお酒をねだるでしょう。

それがわが父と言う人です。


今日は父について色々と考えさせられました。

私の人生でいつも衝撃と共に転機を与えてくれるのは父です。

父が巻き起こす脳天をガツーンと殴られたような様々な

出来事を体験した後に何故か良い方へ行っている気がするのです。

例えば

父の大けが→家業を畳んで地元を離れる

父の自殺未遂→長野の山小屋暮らしを止め伊豆高原へ移住というように。

現在のしがらみが一切ない森の中での暮らしはとても心地が良いです。

これは私自身の選択というのも有りますが

父が居なければ多分ここに住んでいないと思います。

なので今回の地獄絵図のような出来事も

大きな転機の前触れかも?と能天気に感じています。

これは父に感謝した方が良いのかな?

面と向かって言うと多分拒否られるので

心の中で「ありがとうね」と言っておこうと思います。


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