追放選挙発売6周年なので、絢雷雷神の話をします

　日本一ソフトウェアから2017年の4月27日に発売されたPS4&PSVita専用ソフト「追放選挙」。
　6年を経ても未だ心に残るゲーム体験（そして、それに付随するリアルでの思い出）は私にとっての一生の宝です。

　一昨年、昨年と周年合わせでそんな追放選挙に関する記事を書いてきました。

　
　一人でも多くの人にこのタイトルが認知されることを強く願っているので、長文記事に目を通して下さった皆様には本当に感謝をしております。
　今年は私の最愛である、追放選挙の登場人物「絢雷雷神（あやらいづき）」についてひたすら語りたいと思います。

　それなりの年月をオタクとして生きてきて数多くの推しに出会ってきた私ですが、雷神くんはその中でも特別な存在で、今でも毎年日本一ソフトウェアさんに雷神くん宛のバレンタインギフトを贈り続けています。
　誕生日が公開されていれば是非そちらも祝いたかったのですが、そもそも設定されていないそうです……それって逆に毎日雷神くんの誕生日の可能性があるのでは！？　と考えると常に幸せに生きられますよね。推し、というのはそういうものなんです……雷神くんがこの世に生まれてくれて本当によかった。

　そもそもの元を辿ると、追放選挙というゲームを購入するきっかけになったのが絢雷雷神でした。
　他のゲームをAmazonで検索していた時に、関連付けされて上がってきたのが発売間近の追放選挙で、どんなゲームだろうと見に行った公式サイトで私は運命に出会いました。

追放選挙｜日本一ソフトウェア

　追放選挙はデスゲームADVですが、デスゲームものに必ずといっていいほど登場するアウトロー枠に該当するのが雷神くんでした。
　ただ何しろピンクで。パーカーが。ピンク。ピンク担当なんですよ。アウトロー枠なのに。
　とにかく可愛すぎるコーデ、おでこの出てる青髪短髪、三白眼、ピアスにタトゥー、手錠、漂う噛ませ犬っぽさ。
　完全なる一目惚れでした。この子に会いたいという一心でアリスランドへの門を叩き、そして最初に彼とのルートを進めて、言葉に尽くせないほどの愛しさを感じ、それからずっと大好きでたまらないです。

　多分制作サイドも絢雷雷神のことをめちゃくちゃ可愛い奴だと思いながら作ってると思います。ディレクターさんからは裏ヒロインと呼ばれていたらしいです（公式の書籍に書かれている事実です。すごい）。
　発売前にゆるっと日本一という公式番組で追放選挙が紹介されたのですが、雷神くんが愛され過ぎてて思わず笑顔になってしまうので、是非見てほしいですね。

※ここからはネタバレもしていくので、まだアリスランドで雷神くんから「クズ野郎」と呼ばれたことがない皆さんは、ぜひ追放選挙をプレイしてから戻ってきてください。

　絢雷雷神は齢20の無職のチンピラ、見た目はこの愛らしさですが人を殺したこともあります。
　貧しい生い立ちで、親から暴力も受けて育った雷神くんはずっと実の兄を心の拠り所にしてきた人でした。
　しかしその兄から無実の罪を着せられて切り捨てられ、ほとんど正当防衛ではありますが自分を裏切った兄を殺してしまったんですね。
　誰よりも信頼していた兄から裏切られたこと、そして兄を殺してしまったこと、それが重なって人間不信と罪悪感を抱えて孤独に生きている男だったのです。
　「もう誰も信じない」と言いつつ、本当は人を信じたい、人と関わりたい、という相反する願望も持っている……つまり、かまってちゃんなのにかまうと噛み付くんですが、そこが本当に面倒くさくて可愛いんです。

　そして主人公の一条要（いちじょうかなめ）は、平然と雷神くんを騙したり利用したりするし、それどころか最終的に殺そうともしてくるので普通に考えたら相性最悪の出会ってはいけない相手──の筈なのに、どういうわけか長く付き合うほどにお互いのことを少しずつ理解して、憎まれ口を叩き合いながらもどこかで奇妙な絆を感じるような、絶妙な関係を築いていくんですよね。

　それもそのはずで、死んだ妹の復讐に身を捧げつつ、守ると決めた存在からもけして手を離さない要くんは、雷神くんにとっては理想のお兄ちゃんに違いないわけです。年下なんですけどね。

　心に出来た深い傷が完全に癒えることはないかもしれないですが、要くんに出会えたことでようやく他人と関わることをやり始めた雷神くんの未来を思うと涙が止まらなくなってしまいます。

　実は要くんも色々あって基本的には閉じたコミュニティの中で内向き生きている男だったんですが、アリスランドの面々と出会ったことで外の人間とつながり始めたばかりだったりするので、本当に二人の門出に幸多かれ……と願ってやみません。

　これは本当に根幹の話だけですが、枝葉の部分もしっかり可愛い雷神くんでして、もう永遠に語れる気しかしないのですが、今年はこの辺で筆を置きます。

　来年は何を書こうか悩んでいるので、お題とかリクエストがあればぜひ教えて下さい。
　お付き合い頂き、ありがとうございました！！