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生きている間の記憶

 最近、少し忙しさが落ち着いてきてふと「死ってなんなんだろう」と思った。以前スピリチュアルなことについて考える機会があって、その時は自分のというよりか他者の死について考えることだったからか曖昧なままになっていた。日本の平均寿命から考えるとまだ「死」について考えるような歳ではないけど、自分の就く職業的にも考える機会がこれから先増えてくるから、自分の考えを持っていたいなとは考えていた。

 無宗教ということもあるが、そもそも死後の世界は存在するのか、死後は自分の中の意識は残るのかと考えた。今ある他宗教を反するような話になってしまうが、これはただ私自身の考えで他宗派を反発したり、間違っていると否定しているわけでは全くない。死後の世界があると考えるなら、意識は残るのだと思う。でも私は、死後は意識が残らないと思っている。そもそも人間は死んだ瞬間に意識がなくなって、記憶もその時点で消失するのではないかと考えている。一見悲しい考え方でもあるが、死後記憶がなくなるならそれまでに沢山の良い記憶を残さなければと努力する。当たり前かもしれないけど、人間はいつ死ぬか予想ができない。予想ができないからこそ、毎日少しでも感謝を伝えなければいけない。

 私は、祖父母と一緒に住んでいる。もちろんだが、祖父母は年老いている。こんなことを言ったら失礼なことだが、今のところは元気で普通に生活しているが私達と比べたら祖父母は先が長くない。なのに私は感謝が上手く伝えられずにいる。まず、家族の死について考えることが私にはできない。でもいつかは必ずその日が訪れる。少しでも多く良い記憶が残って欲しい。少しでも多く話したり一緒に過ごす時間を作りたい。そして感謝を伝えたい。大好きな祖父母に。

 今までは考えたこともなかったこと。自分も少しずつ歳をとっている。後悔ないようにしなければと毎日感じる。当たり前のことだけど難しい。少しずつ伝えていけるように…