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結婚式の友人代表スピーチ

人生において結婚式の友人代表スピーチをすることってなかなかないと思う。まず結婚式に呼ばれる仲である友達が何人いるか、そのうちの何人が結婚式をするか。そしてその結婚式に呼ばれた友人のうち、1人だけ選ばれる。というのを考えると実はもう二度とないかもしれないくらいの貴重な経験だったと思う。
なのでその貴重な経験をする上での頭の中を書いておこうと思う。

ちなみに新郎新婦両方友人のパターン。それを聞いた時に、結婚祝いにと思って、ペアのグラスを買って送ってあげた。そのグラスが届いた頃、届いたお礼のLineのついでに、
「そういえば結婚式でなんかしゃべってくんない」
と依頼あり。結婚式1ヶ月前。適当なやつだ、と思いながら友人代表のスピーチをするって相当貴重な経験だよな、ありがとうという気持ちになり、快く引き受けた。

1ヶ月前に依頼して来んのかよ直前じゃん。と思いながら、新郎とは長い付き合いだったので、話すネタはたくさんあった。エピソードはいくつも出てきた。あの話もこの話もあると箇条書きでたくさん羅列できた。

ただここで問題だったのは、結婚式のスピーチって、

・無難にスマートな感じでやるべき?
・面白く話すべき?

どっちなんだろうという葛藤。インターネットで調べて出てくるのって大抵テンプレートのスピーチ原稿。ああ、やっぱり無難にこういうテンプレート使って無難にスマートに話すのがいいんだ。と一瞬思った。

だけど、頭をよぎったのは別の友人の結婚式に参加した時の友人代表スピーチ。全く知らない人のスピーチだったんだけど、やっぱり一笑いは取ってたよな。一笑い取った上で、スマートに無難に話していたよな。一笑いくらいがちょうどいいよな。と思い直した。

ただ、面白い様に話すのはあまり得意ではない。(というか話すこと自体そんなに得意じゃない)。ここで私の作戦は、

Youtubeで面白い結婚式のスピーチをみる

ということだった。動画で見れば当然、テンプレートのつまらないスピーチよりは面白いスピーチが再生されている。ちなみに特に面白かったのは、こちらのスピーチ

こんなに崩して面白くしゃべっていいんだと知った。何より会場が楽しそうにしている。

それからどの動画か忘れたけど、「結婚式の友人代表のスピーチの多くが勘違いをしている」という言葉があり、印象的だった。

「結婚式の友人代表の挨拶は、友人に向けて話すものではない、会場にいる皆に向けて話すものだ」

この言葉を受けて、私はスピーチを面白い方向で新郎をいじり倒す方向で行こうと決めた。これが前日。

そこからエピソードを厳選。あまり長すぎても退屈だし、エピソードが内輪になっても面白くない。そしていじるだけではなく、最後にはいじりながらも褒める方向に持っていって締める。

前日になんとか完成した原稿だったが、失敗だったのはここまで原稿をまとめるのをギリギリにしてしまったこと。当然暗記できるわけもなく、原稿読む方式にした。練習すべきだったなと反省。

いざ当日は、挨拶まで緊張して食べ物の味がしない。友人たちにも緊張を揶揄われる始末。挨拶まではずっと緊張しっぱなしだったけど、今考えるといい思い出。

さて、いよいよ話す時になると、名前を呼ばれた瞬間から、会場中の視線が自分に集まる。怖すぎ。
まず極限まで緊張すると手が震える。
そして、原稿を持っていても、前を見て話そうとすると、「あれどこまで読んだっけ?」

そんなトラブルがありながらも、前日必死で考えたスピーチは、話し始めると知りたいでない卓からもちゃんと笑いが起こり、締めるところまでいい雰囲気で話せたと思う。
お世辞かもしれないけど、あとで友人たちからよかったと言ってもらえた。
新郎からも「思ったより全然良かった」という言葉ももらい、無事成功したと言っていいだろう。(思ったよりって、、、笑)

次回頼まれることがあるかわからないけど、それもまた同じ作戦で行こうと思う。(次はちゃんと練習しよう。)

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