ひとつめのおやつ。　　　　14

スーパーの店内に入ると、姿は見えど存在感のある空気に
おっ！と嬉しく反応する人は多いのでは。

冬のお愉しみ、焼き芋。

スーパーに、焼き芋器が設置されている所が増えて来た。
ミスターマックスでさえ、コレを焼いて売っている。
ハローディも美味しいけど懐かしさ込みはフードウェイが一番という自己評価。
（ねっとり甘さが他所よりほんの少なめだけどずっしり安定感を感じて好き）

季節外になると倉庫で次の秋まで出番待ちになる焼き芋器。
そのリスク込みでも充分にペイ出来る人気商品ということなのか。

焼き芋を切らしても買いに行けない事がある。
そんな状況でもゲットしたい！
ならば。
家で出来る手法を実行してみる。

まず好きな品種のサツマイモを買い置く。
その状況の時に
オーブンで焼く。トースターで焼く。フライパンで焼く。
思いつくだけ　頑張ってみた。

しかし。
どれも、あんなに美味しくならない。
素材と腕に問題があるのか？とはいえど近づかないのは　これ如何に。

赤外線と石が偉大なんだろなぁ。と落としてみる。
コタツへ一日中入れてて、あんな　ならんよね？
ふーん。唸るけど限界。

ある日、ドライバーが必要になって家の小さな倉庫へ探しに行く。

うーん、マイナスドライバーってどうして無いのか。
見つかるのはプラスばかりってウチだけなの？とか色々思っていると
あっ！
なんだか白いスーパーのビニール袋に包まれた
黒く感じる丸く冷たいモノがっ。これは！

そうだ、そうだ。
むかーし、昔。
石焼き芋器が流行った時期に買ったモノやんかいさー。
とりあえずの倉庫が宝庫に感じる一瞬。

はじめてのチュウを歌いたくなる気分。

或る冬に使って収納したまんまで忘れていた。

発見しなければ、次の秋まで出番が来ず
私と同じ不良債権になるところだった。

もう初春になってしまった。
上手に作れたら　まだ、出番は増える。

シルクスイートやマロンゴールドもいいんだけど
まずは紅あずまで焼いてみよう♪