構図の妙〜北斎と広重〜

北斎と広重展に行ってきた感想です。感じたことは、構図の妙。富士山を描く場面を多種多様に設定して描き出しているが、その見取り図が興味深かったです。

通常眺望するときには見上げる富士山を、橋の下に描いたり、すごく遠くに描いたり、人々の活動の背景や、朝焼けの姿などなど、多様な構図で描き出している。

物事、現象をみる眼は多種多様にあり、切り口によって他人からの見え方が変わって、解釈も変わるんだということが、展示を見て気付いた事です。

当然見せ方の技能は必要であり、焦点を絞り込み、濃淡を示しながら、見せたいことを浮き彫りにする事は必要です。それに加えて、効果的な視点、独特の視点から物事を見れるように、または考えられるようになれば、もっと表現の幅が広がるんだなと感じた。

北斎も広重も言わずもがな、とても優れた表現者であることは、改めて感じた。

このような視点は、普段から意識しないと身につくものではないと思うので、日常の出来事の中で違った見方ができるか、を意識して日々の生活を送りたいなと思った次第です。

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