摂食障害だった頃について

はじめましての方ははじめまして。
王子様の白馬と申します。
最近縁あって自分の過去と向き合う事が増えたので、まとめがてらnoteにつらつら書いていこうと思います。

はじめに

まずタイトルについて触れておくと、僕は中学時代に摂食障害を患っていました。
食事について何らかの不都合が生じる摂食障害ですが、その大半は心因性だと勝手に思っています。
多分に漏れず、僕も精神的な原因から食事をするのが難しくなったのです。

書き始めて早速愚痴になって申し訳ないですが、なんせ摂食障害になる時期が悪い笑
中学生といえばまだ義務教育真っ最中。当然給食が生徒全員分クラスごとに配給されます。
僕が中学生の頃は、まだそのような心因性の障害について世の中の理解が得られていない状況だったので、みんななんで?って顔してました。
これから時系列に沿って何が起きたか思いつく限り書いていきます。
長くなるかもしれませんが、お付き合いくださいませ。

中学時代

中学時代、僕はサッカー部に所属していました。
勉強は得意ではなかったのですが、幸い友達にも恵まれて楽しい中学生活だったと思います。
問題があったとすれば、僕の心が弱かったことです。
僕が中学生の頃、ちょうどスマートフォンが世で流行り始めた頃です。学校でも家でもコミュニケーションが取れるツールというのは、子供の僕たちにとても魅力的に映りました。
しかし僕は同時にこうも考えました。
学校では仲がいいあの子も、裏では僕の悪口を言っているのではないか?
考えすぎだと思いますよね。今の僕でもそう思います。
でもあのころの僕は違ったんです。とても考えすぎる子だった。


僅かに芽生えた猜疑心は日に日に大きくなっていきました。
隠れて悪口を言われているのではないか?
今も僕を心で笑っているのではないか?
みんなに嫌われているのではないか?
次第に給食を食べている途中も見られている感覚に陥り、段々と食事が嫌いになり始めました。
そして食べている途中に吐き気がしてくるようになったのです。
特にキツかったのは白米です。口に入れると粘つくようなモッチリしたような食感と鼻から抜ける白米特有の匂いで、喉が飲み込むことを拒絶していました。


最初は僕が給食を残すとそれらしい注意をして食べるよう促してくる先生も、10日も経てば諦めたのか何も言わなくなりました。
クラスメイトも最初はからかってきましたが、それも続くとただ事ではないと勘づいて腫れ物に扱う雰囲気になりました。


日を経るにつれ、何とか飲めていたスープや牛乳もダメになり遂には食事以外の、授業時間にまで吐き気が襲ってくるようになりました。
ちなみに、その頃は既にサッカー部には顔を出すことすらしなくなりました。
これは良くないと親が思ったのか、僕は精神病院に連れていかれました。
精神病院の先生と少し話をして、なんの病名も告げられず、抗不安薬が処方されました。
その頃は次第に学校を休みがちになり、ほとんど保健室登校だった僕ですが、抗不安薬をのんでいくと若干楽になったような感覚でした。給食は相変わらず食べられませんでしたが、それでも当時の僕は救われた気分になったのです。

それからまわりは受験勉強モードになりました。僕も高校にはなんとか進学しなくてはと思い、集中して勉学に励んでいました。
何しろ心の問題なので、頭が他の事柄に向いている時には幾らか症状も軽くなるのだとその時に気づきました。

高校時代

無事に高校に進学できた僕は入学当初、中学時代と変わらず昼食も食べられずに保健室登校になるのかなぁとぼんやり思ってました。
でも違いました。
授業中吐き気がしないんです。
親が作ってくれた弁当も少しずつ食べられるようになりました。
中学時代苦しかったのが嘘みたいで、当時はなぜいきなり症状が無くなったのか不思議でなりませんでした。


今になってふりかえってみると、原因は自由度にあるのでは無いかと考えます。
高校は中学と違い、より広い地区から同年代が集まってきます。自分とは価値観が全く違う人々との交流、給食ではなく量が調節出来る弁当、成長したという精神的余裕。全てが上手く噛み合わさって解放へと向かったのではないかと思います。

そんな華やかな高校生活ですがまだ問題がありました。
精神病院の先生から頂いた薬が手放すことが出来ないでいたのです。
しかもはじめに処方していただいた薬よりも強い種類のやつ。
今度は違う事柄への不安が生じました。
この薬をやめてしまったらまた中学時代の吐き気に襲われるのではないか。
でも服用を続けていたら依存症にもなりかねない。
しかも昼食を食べれるようにはなっていましたが、友達との外食時には少量食べただけで不快感がおしよせてきて、完食出来ないという症状も度々起こっていて、高校生の時分にするには難しすぎる判断でした。
結局決めきれずに楽しい高校生活が過ぎ去り、大学受験に入りました。

大学入学そして現在

僕は現在学部3年生です。
結論から言うと、今は薬を服用していません。
何か大きい事柄でそうなったというより、高校より更に身動きしやすい環境で過ごすうちに食事に対する恐怖感が薄れたのだと思います。
今でも外食に行くと料理を残すことがしばしばありますが、それでも少食の範囲内に落ち着く程度です。
中学時代は幼かったなと振り返ることが出来る程には成長したと思います。

おわりに

以上が書きたかったことの全てです。
推敲もクソもない駄文でしたが、ご静読ありがとうございました。

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