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面接中に分かる「合格フラグ」と「不合格フラグ」

お疲れ様です。もなきです。転職エージェントをしたり、スタートアップ企業の採用のお手伝いをしたり、採用動画のプロデュースをしたり、YouTube(名もなき転職チャンネル)をしたりしています。

YouTubeで話している内容を文字でもお伝えしている「名もなき転職マガジン」。今回は「面接の合格フラグと不合格フラグ」について書きたいと思います。

面接を受けていると「通過したかも」「落ちたかも」って思ってしまうこと、ありますよね。これを「合格フラグ」や「不合格フラグ(お祈りフラグ)」なんて呼んだりします。

※お祈りフラグは、よく不合格時の連絡で「今後のご活躍をお祈り申し上げます」みたいなテンプレを使うことが多いので、お祈り=不合格、と言われることが多いからです。

僕は、前職では自社採用に面接官として多く関わっていたり、今はクライアント企業の人事業務を代行してやったりしているのですが、正直この「合格フラグ」と「不合格フラグ」はできる限り醸し出さないようにしてきました。

特に「不合格フラグ」は、それを出してしまうことによって、面接中に候補者の方が意気消沈してしまったり、動揺してしまって本来話せるべきことを話せなくなってしまったりして、本来のその候補者をきちんと評価ができなくなってしまうからです。

ですが、色々な転職活動中の方の話を聞いていると、この「合格フラグ」と「不合格フラグ」は、多くの面接の場面で少なからず存在します。そして「合格フラグ」なのか「不合格フラグ」なのか微妙というフラグも存在します。

そこで今回のnoteでは

「面接での「合格フラグ」と「不合格フラグ」を知りたい」

そんな方へ向けて、元人事で面接の「合格フラグ」や「不合格フラグ」を出しちゃう側だった僕の経験を踏まえてお伝えしたいと思います。

このnoteを見ることで、これから面接を控えている方は面接中に「やべ、不合格フラグきた」「合格フラグきた!」と一喜一憂してしまい、落ち着かなくなってしまうかもしれません。あくまで参考情報として知りたい方についてお届けしていますので、その点ご理解ください。

▼動画や音声で試聴される方はこちら▼

「合格フラグ」と「不合格フラグ」10選

ここからは、よく言われる「フラグ」について、「合格フラグ」「不合格フラグ」「どちらとも言えない」のどれに当てはまるのか僕なりの見解をお伝えし、その解説をしていきたいと思います。ぜひ、noteを見てくださっている方も、一緒に3択を考えていただけると幸いです。

①他社の選考状況を聞かれる

これは「どちらとも言えない」です。

もちろん、合格の場合には、その方はどこの企業と併願していて、自社で採用できる可能性はあるのか、その際には何がポイントになるのかを把握した上で進めていきたいのが面接官の気持ちです。

ですが、シンプルに「その会社で確認する質問項目の1つにしか過ぎない」場合もあります。不合格だけど他社の選考状況を聞いても意味がないんじゃないか?と思うかもですが、自社を受ける候補者が併願としてどのような企業を受ける傾向にあるのかの情報収集、競合調査目的であることもありますよね。

他社の選考状況を聞かれるだけでなく、そこまでの面接で伝えた、あなたの転職理由や転職軸などと照らし合わせて、現在応募している企業群での志望順位やその理由、最終的な意思決定のポイントなども詳しく聞かれたら「合格フラグ」である可能性が高いですが、とりあえず、他社状況を聞かれただけであれば「どちらとも言えない」ということになります。

②次の選考の具体的なアドバイスをもらえる

これは「合格フラグ」と考えてよいと思います。

「次の面接官は〇〇さんと言って、このようなことを面接で聞いてくるから準備しておいてくださいね」とか「今日の面接を通じて△△の話はまだ言語化が不十分だと思ったので、改めて自己整理を進めておいてくださいね」のようなアドバイスをもらえたら、次の選考へ進める可能性はかなり高いと思います。不合格だったらそんな話に時間を割く必要はないですからね。

③ 面接官のプライベートな話が聞ける

これは「どちらとも言えない」ですね。

ある程度の経験を積んでいる面接官であれば、面接はコミュニケーションであることは分かっていて、必要であれば自身のプライベートの話も織り交ぜながら会話を進めます。

僕だったら、バスケおたくなので、候補者の趣味がバスケだったり、好きなバスケのクラブチームがかぶっていたら、その話だけで余裕で30分話せちゃいます。ただ、だからと言って面接が通過するとも限りません。

④ 可能入社日を聞かれる

これも「どちらとも言えない」ですね。

入社日を聞くということは、具体的に採用を考えてくれているからだ、みたいな記事もみかけるのですが、あくまで入社日というのは、面接の合否を決める複数ある要素のうちの一つでしかありません。

仮に、急ぎで採用したいポジションで複数の候補者がいて、経験やスキルや年収が近しかったら、入社日が早い方の優先順位が上がるということもありえます。なので、入社日の確認の話から派生して「なんとかもう少し早く入社することはできないでしょうか」という話になったら、少なくても経験やスキルや人物面については「合格」の可能性が高いですが、他にも比較候補がいる場合には総合的に鑑みて選考を進めるかどうか決めることが多いです。

⑤ 次回の面接日程を調整される

これは「合格フラグ」と言ってよいです。

その面接官が、きちんとジャッジ権を持っている場合、つまり面接後に誰かに相談したり議論したりせずとも次回の選考へ進めてOKと判断できる役割の人であれば、次回の面接日程の調整をその場でおこなうということはあります。

後日調整をするとなると、どうしても一定のタイムラグは発生してしまうため、面接の場で予定を聞いてその場で組んでしまう、ということはあります。ちなみに、候補者側としては、正直次回の面接へ進みたくない場合は、この対応をされると困っちゃうと思うのですが、その場合は「別企業様で調整している日程もいくつかあるので、面接後に早めにまた回答します」といってその場はしのぎましょう。

⑥ 面接時間が予定より短い

これは、どの程度短いかによりますが、例えば60分の面接なのに30分〜40分、30分の面接なのに15分〜20分で終わってしまう場合は、残念ながら「不合格フラグ」の可能性が高いです。

目安としては、予定していた面接時間×1/2または2/3以内で終わってしまったら、というくらいですかね。

どうしても、不合格の場合は、中々面接の時間いっぱいまでやろうという気持ちが面接官の中では減ってしまいます。だからといって予定の半分の時間で終わらしてしまったら明らかに「不合格フラグ」を感じ取らせてしまうし、会社への不満を言われてもいやだし、、ってことで2/3くらいの時間は実施しよう、と考える面接官は多いのかなと思います。

⑦ 定型的な質問のみで深堀りの質問がない

これは「どちらとも言えない」です。

面接官も、けっして面接のプロばかりではありません。中には、最近面接官にアサインされたばかりで、実践経験が少ない人もいます。自分が面接官側になってみると分かると思いますが、初めは深堀りの質問を重ねることって難易度が高いんですね。

なので、どうしても会社で決められた質問項目をなぞるだけの、単調な質問になってしまう面接官もいます。深堀りの質問がなく定型的な質問ばかりだった=不合格フラグとは言い切れません。

⑧ 社外秘の資料を特別に見せてくれる

これは「合格フラグ」かと思います。

まだ公にはリリースされていないプロダクトの営業資料や、中長期戦略の社内資料などを用いて説明をしてくれる場合は、まだ面接の場面ではあるとは言え、あなたと一緒に働きたい、仲間になって欲しいという想いからそれを見せて意向を上げにかかっています。

もちろん、社外秘に見せかけて、一般的な情報だったりすることもあるので、それが社外秘かどうかを判断するのは、そもそもどれだけ企業研究ができているかどうかで気づけるかと思います。

⑨ メモの量が少ない、メモをとっていない

これは「どちらとも言えない」です。

面接官の中には、面接後にきちんと社内のツールに評価情報を入力する人もいれば、口頭で人事へ伝えて対応する人もいます。キーワードだけを簡単にメモして、あとで評価情報を組み立てられる人もいます。あくまで面接の時は候補者の方との対話に集中するために、あえてメモは取らないスタイルの人も多いですね。

蛇足ですが、メモをあまり取らない人が、要所要所でメモを取っていた場合は、その話がそのポジションの合否に、ポジティブまたはネガティブのいずれかのことが多いですね。まあ最近はオンライン面接も普及してきたので、メモを取っているか否かは中々見分けるのが難しくはなってきましたよね。

➓エレベーターまで送ってもらえる

これは「どちらとも言えない」です。

都市伝説的に「不合格の方へは通常よりも丁寧に対応され、見送りも手厚い」みたいなことを聞くことがありますが、そもそも面接のためにわざわざ時間を作って足を運んでくれた候補者の方に対して、エレベーターまで送るのはマナーですよね。

なので、全員をエレベーターまでお見送りしているケースも多いです。「エレベーターまでお見送りします」って言葉に「見送り」って入ってしまっているので、不合格なのではと過剰に反応してしまう人がいますが、ここには一喜一憂する必要は全くないですね。

ただ、1つあるとしたら、面接の部屋からエレベーターまでの十何秒かの間で、面接官が何も話してくれなかった、沈黙が続いたというパターンは「不合格フラグ」の可能性がちょっとある気がしています。合格の場合は、この十何秒かでもポジティブな印象を持ってもらいたいですからね。

フラグに一喜一憂しないことが大事

いかがでしたでしょうか。
本日は「面接の合格フラグと不合格フラグ」をお伝えしました。

色々なフラグのパターンをお伝えしましたが、大事なのは「面接の最中に一喜一憂しても何も生まれない」ということです。そんなこと言ったらこのnoteの意味はないのですが、冒頭でもお伝えしたように、あくまで参考情報です。

面接はテクニックで攻略するゲームではありません。あくまで、自分自身のこれまでの経験やスキル、転職理由や今後の志向を伝えて、双方がマッチするかどうかを確認する場です。不合格になった=あなた自身がダメな人、ではありません。

あくまで、その企業とは合わなかったというそれだけのことです。

大事なのは、むしろ「面接の前の準備」です。自分自身についてきちんと棚卸しして、整理して、言語化しておくこと。そして、企業研究をしっかりとして志望理由を明確化しておくこと。この準備段階で面接の合否の8割は決まっています。

「不合格フラグ」が立っていたら「逆質問」で挽回しよう、みたいなアドバイスもありますが、逆質問はマイナスをプラスに変えるまでの効力はなく、プラスの際に追加のプラスにつながる、最終的なマッチング度合いを上げるためのものです。

「不合格フラグ」が立ってしまったり、その後の結果連絡でやはり不合格が知らされたとしても、あくまで世の中にたくさんある会社の中の1社とご縁がなかっただけの話です。面接でうまく伝えられなかった話をきちんと振り返り、次の面接へ向けて気持ちを切り替えて臨みましょう。

本日の話が、何かの参考になれば幸いです。

今後も、このnote(名もなき転職マガジン)では、転職やキャリアにまつわる話を発信していきたいと思います。ぜひnoteやマガジンをフォローください。尚、今回の内容は以下の動画でも見ることができますので、よろしければぜひ高評価とチャンネル登録お願いしますm(_ _)m

▼今回のnoteの内容について話した動画

それでは、みなさん、良い1日を。

もなき

サポート金を元手にその方とランチに行きたいです(都内のみ)つまり、500円が1,000円のランチに化けます。