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【Ruina 廃都の物語】至高のゲームブック風ダンジョンRPGの話
1.はじめに
私の人生の中で好きなフリーゲーム二作のうちの一作がこのゲーム「Ruina 廃都の物語」です。
※なお、もう一作は「冠を持つ神の手」。こちらも最高のゲーム。人生。
世界観、システム、キャラクター、掛け合い、音楽の使い方、表現等、その何もかもがうまくかみ合って唯一無二のゲームとして仕上がっている作品です。
ダウンロードはふりーむから。PCにてプレイ可能です。
過去には、ふりーむ!ゲームコンテスト 第4回にて最優秀賞を受賞しており、フリーゲームの中でも高く評価されている作品かと思います。
本作を楽しむ上でのネタバレがない範囲で紹介をしていこうかと思います!
2022年にはリメイク版の発表も行われているため、リメイク版発売前にフリーゲーム版を遊んでみてはいかがでしょうか?
2.ゲーム概要
町の近くの森で見つけた、不思議な洞窟の入り口。
主人公は何者かの声に誘われるかのように、洞窟の奥を目指し始めた。
そして、世界は物語に侵食されてゆく――。
やたらと大きくなる話のスケール。
でもやる事はずっとダンジョン潜り。
あなたは結末を見ることができるか?
地図の空白を埋めながらプレイする、ゲームブック的なRPGです。
ごく一部にホラー表現あり。
主人公(男性女性選択可能、グラフィックを各4種から選択)はとある理由(出自によって異なる)で森にある洞窟へ赴き、そこで仲間と一緒に探索を行うことになります。
基本地下onlyの探索ではありますが、閉鎖感はあまりなく、本当に地下?と疑うほど様々な光景を見ることができます。
3.筆者が考える本作の三大魅力
3-1.システム
ゲームブック風ダンジョンRPGとタイトルにもある通り、本作はプレイヤーの選択によって過程や結末が変わるシステムを採用しています。TRPGに近いスタイルといえば伝わりやすいかもしれませんね。
もし、探索中に開かないドアを見つけた場合
1.鍵開けを行う ←
2.力技で突破する
3.鍵を探してくる
4.仲間に頼る
このように行動を選ぶことができます。
2.力技で突破するを選んだ場合には罠が作動するかもしれませんし、3.鍵を探してくるを選んだ場合には探す過程で余計な戦闘を生むかもしれません。
また、プレイヤーや仲間には各々得意なことが設定されており、一緒に探検する仲間によって探索スタイルを変える必要があります。腕力に優れた仲間がいれば、2.力技で突破するの成功率が上がるかもしれませんね。
こういった自由度の高さと細かな作り込みが本作の好きなところの一つです。
また、本作はRPGであり、職業やLVやスキルといった定番の成長システムを備えていますが、それに一味加えているのが経験値の取得方法です。
RPGといえば、敵と戦って経験値を得る、それが定番だと思います。
本作の場合、敵と経験値を戦って経験値を得ることはできますが、それは本の少し、雀の涙程度です。メインの経験値の入手方法は"イベント"です。
先ほどの例で出したドアの開錠、それをこなすだけで敵と戦うよりはるかに多い経験値を得ることができます。
イベントをこなせば経験値を得られるため、イベントで適切な選択をして戦闘が発生しなかったパターンでも発生したパターンと同様の経験値を得ることができます。
この経験値システム、地味ながらもプレイヤーの自由な選択を応援してくれるいいシステムだなと今でも思います。好きポイントです。
3-2.キャラクター
主人公
無個性で基本喋らない。
その分想像や創作で各々好きに個性を出すことも可能。
選択した生まれで多少背景を想像することもできる。
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パリス
THE悪友といった感じの男性。
たまに危ないこともするが、基本妹想いの常識人。
戦闘面では二刀流という点からバリバリの物理アタッカー。
![](https://assets.st-note.com/img/1691917650273-QdVIaR92il.png)
ネル
万能型幼馴染みの女性。魔法以外は何でもできる。
明るく天真爛漫でなおかつ怪力の持ち主なので力業もお手の物。
戦闘面ではその怪力を活かして攻撃も防御もこなせる。
![](https://assets.st-note.com/img/1691917671692-nqYzpsDiAw.png)
ラバン
気さくながら経験や知識が豊富なお爺ちゃん。義手。
会話では長年の知恵ともいえるいろいろなエピソードを聞くことができる。
戦闘面ではもちろん頼りになるが、探索面でもかなり万能。
![](https://assets.st-note.com/img/1691917706155-YiwcHp4VRK.png)
キレハ
ツンツンデレな狩人の女性。根はいい人で面倒見もよい。
かのイベントで好きになった人も多いのではないでしょうか。
戦闘面では弓とデバフによる戦闘補助が得意。
![](https://assets.st-note.com/img/1691917723097-SHpQwOQgkI.png)
シーフォン
自尊心たっぷりで生意気な魔術師の男の子。筆者の推し。
口は悪いが天才を自称するだけ知識は豊富。
戦闘面は圧倒的魔法アタッカー。物理と防御は期待できない。
![](https://assets.st-note.com/img/1691917738408-ELrcjVKglM.png)
テレージャ
神殿の巫女のお姉さま。学問と古代知識大好き。
それらの話に触れるとオタクのごとく早口で話し始める。
戦闘面は回復特化。彼女がいれば回復面は問題なし。
![](https://assets.st-note.com/img/1691917762132-skY0HMiEdG.png)
アルソン
正義に溢れた天然な騎士の男性。
理想論を掲げがちだが、本心から言っているので憎めない。
戦闘面はカチカチの防御寄り。探索より戦闘特化。
![](https://assets.st-note.com/img/1691917774169-4EhlrtJ7ly.png)
エンダ
物語の途中で仲間になる幼子。(ネタバレ最大限の配慮)
野性味あふれる性格だが、何故かかわいがりたくなる。
戦闘面では唯一無二の彼女なりの特性があり、使いこなすと超強い。
![](https://assets.st-note.com/img/1691917786613-ohqlY5c4Q8.png)
フラン
みんな大好きお淑やかなメイドの女性。暗黒料理が得意。
顔グラの可愛さもさながら、意外性にヤラれる紳士淑女も多い印象。
戦闘面では二刀流という点からバリバリの物理アタッカー。
![](https://assets.st-note.com/img/1691917810975-8pasXhU4Qp.png)
メロダーク
寡黙な傭兵の男性。いつも一人でたたずんでいる印象。
基本静かだが、たまにイベントではっちゃける。でも背景はなかなか暗い。
戦闘面では魔法戦士といった感じで物理魔法両方扱えるアタッカー。
3-3.イベントや会話でのかけあい
世界観はほの暗かったり裏で色々な策略が飛び交っていたりしますが、このゲームはシリアスだけではなく、ギャグもすごい。イベントもギャグ特化のものが用意されていたりします。まさかあんなシリアスな場面でキス対決イベントが発生するなんて。
また、システムとして、探索中にボタンを押すことでPTに入れているキャラの掛け合いを見ることができるのですが、面白い会話、役立つ会話と、場所やイベントの進行度によってさまざまなものが用意されています。
お気に入りの会話なんてそれこそ死ぬほどあるのですが、ネタバレ防止として、ちょっと短めの超最序盤のお役立ちネルお姉さんの講座を貼っておきます。
このような会話イベントがいたる組み合わせ、いたる場所に用意されているので、皆さんも推しを連れまわしながら会話を読みましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1691917361637-BaT6Aw27TI.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1691917368357-UIwhnLafR4.png?width=800)
4.最後に
素晴らしい点が多すぎてすべては説明しきれなかったですが、少しでも気になった方はぜひDLして本作をプレイしていただければと思います。
初見の人の感想に飢えているので、プレイして面白かったらぜひ筆者まで感想を投げつけてください。
よろしくお願いします!
5.余談
※多少のネタバレ注意(既プレイ推奨)
筆者の推しはシーフォンのため、基本賢者の弟子ルートに進みつつ遊ぶことが多いです。PTメンバーをシーフォン/アルソン/主人公にして戦闘面ごりごりかつ掛け合いを楽しむことも何周か。
主人公を賢者の弟子にすると、2人が魔法特化になるので全体魔法で大体全員焼けます。アルソンがいるのでご飯も補充し放題です。
探索面が死んでいますが、アイテムと主人公のスキルで何とかなります。
賢者の弟子じゃなくても問題はないのですが、イベント発生や特定の台詞が賢者の弟子じゃないと出ないため、戦闘スキルがかぶることよりもそちらを優先しています。
やっぱりまずシーフォンと決闘はしたいですよね。墓所最奥のイベントも見たいです。
シーフォンはボケというよりツッコミなので、天然な人や破天荒な人と組ませるといい感じにコントになって好きです。個人的にはエンダとの組み合わせもかわいくて好きですね。大体エンダにシーフォンが負けて終わります。弱肉強食ということですね。
プレイ済みの方はぜひシーフォンをPTに入れて楽しんでください!
筆者からのお願いでした。
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