希死念慮

漠然と、早死にしたいという願望がある。
もっと詳しく言うなれば、30歳までには死にたい。

別に、毎日が辛いわけではない。むしろ、実家にいた頃は母子家庭ながらに不自由のない暮らしをさせて貰っていたし、新社会人として働く今も、仕事の悩みなんて殆ど無いのだ。

しかし、死んでしまいたい。
できるだけ早く。

毎日出勤して、2、3時間残業して、帰って、たいして美味しくない自炊飯を食べて、寝る。そしてたまに友人と遊ぶ。
こんな生活でも、この世界の誰かからしてみれば、望んでも手に入らないような貴重な物なのだろう。
わかってはいるのだけれど、代わり映えのないこの日々にただ疲れてしまっている。

一言でいうなら、飽きた。
この、人生という名前のついたゲームに飽きてしまった。

それでも人生というものはゲームのように簡単に捨てられるわけではないので、それなりの責任は取ろうと思う。専門学校時代に借りた奨学金。これを返したら死ぬ。私の目標だ。

一生懸命働いて、お金を稼いで、死ぬための準備をする。

痛いのは嫌だから、何処か遠く遠くへ旅に出て、何も食べず、飲まず、山奥なんかで死ぬ。

今聴いているこの曲を、死ぬ時にBGMとして流しておきたい。


ピコン/死ぬにはいい日だった



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