私のマスターデュエル遍歴
マスターデュエル、なんだかんだで始めてから4ヶ月続いてる。
大体どんなゲームでも二ヶ月で底が見えた"気がして"浅瀬にいるうちにやめてしまう。
過去に長期ではまれたネトゲはFF14オンリーの私にとって、わりあい長く付き合っている珍しいゲームになってきた。
なので、後で読み返したら面白いかもしれない、ということで、自分向けに4ヶ月のデッキ遍歴をメモっておく。
1月
マスターデュエルリリース。
早速ダウンロード。
軽快な動作。アタックの爽快感。音の心地よさ。カッコ良すぎる召喚演出。
興奮した。
最初につくったデッキは何か忘れてしまったので、入手順でソートしてみた。
思ったよりきちんと判明した。
最初はドラゴンメイドだったらしい。たしかに、OCGの方でもガッツリ使っていたデッキだ。1ターンごとにじわじわアドバンテージを稼いでいくのが非常に気持ちいい。
続いて同じくミッドレンジの閃刀姫。こっちはたしか成金ゴブリンがつくれなくて製作を頓挫した記憶がある。
1月のランク戦はドラゴンメイドでプラチナ1を達成したのだ、たぶん。
2月
正直1月との正確な境目は曖昧だが、この辺りで天底の使徒をつくっているので、三番目のデッキは召喚ドラグマだ。このデッキもOCG時代非常に好きだった。
アレイスターという1枚に全てが詰まっているアホなカードで、リソース消費実質0枚でメルカバーを出す。ドラグマのギミックによる妨害は簡潔で、アクションゲームでいうところの、剣と盾装備といったオーソドックスな風合い。
相手とのカードのやり取りの中で勝利を掴むこのデッキにはとてもハマったが、これまたアホカードの天底の使徒は制限になってしまったのだった。今のパワーなら返していい。返して。
2月の半ばごろ、エルドリッチとドライトロンの台頭。ドラゴンメイドはどちらも苦手対面(だと思っている)ので、きつくなってきた。
ネクストプレイのおすすめデッキ解説を熱心にみて、同じミッドレンジの十二鉄獣を組むことに。その柔軟性とパワーに感動する。
以降、しばらく十二鉄獣をメインに。プラチナ1も余裕綽々で到達。
エクシーズフェス。憧れの銀河眼を組む。紙では高くて組めてなかった。最高のデッキだ。フェスは十二獣と銀河眼で取り組む。十二獣が強すぎて楽しかった。
3月
十二鉄獣という環境トップデッキを手に入れた私は、精神的にも余裕ができ、2月から新デッキをつくりまくる。矢継ぎ早にオルフェゴール 、列車、シャドール、ジャックナイツ、ウィッチクラフト、六花、サンドラ、溟界をつくっていく。
この辺りで課金額15万円くらい。マスターデュエル金かかりすぎ。
この月は初めて、初動でプラチナ1に到達(多分)。
強すぎて十二鉄獣に飽き、メインデッキの模索が始まる。
魔術師を組む。これも紙でそこそこ使っていたデッキだが、操作がめんどすぎて3回くらいで飽きる。
転生炎獣を組む。面白い。先手の妨害の質の高さと、後手からの貫通力、アップデートジャマーによるワンキル性能。非常にコンパクトにまとまっていていいデッキだ。
ついに自分のデッキを見つけた私は、来期のランクマも転生炎獣で戦うことを誓う。
この頃、友達が全員マスターデュエルを引退する。
4月
転生炎獣でランクマ。全く勝てない。
この頃はドライトロン全盛期で、3回に1回はドライトロンに当たる。
残りのうち1回は、三月からはやっていたDDダイナマイト。もうこのゲームは終わったのだと理解する。
転生が勝てていたのは月末だったおかげなのかと思い込み、デッキ変更を決意。
終わったゲームなのだから、私もその終末に加担しようと思い、ドライトロンデッキを構築する。
はじめてアルティメットデクレアラーを降臨させ、相手に何もさせないモンスター、いわゆる「害獣」の強さに目覚める。
ノヴァを撃っただけでサレンダーされるので、二日くらいでプラチナ1に。
ジェダイがシスに堕ちるのはこういう理屈なのだ。
とはいえ、デッキ的には全然好きではないので、プラチナ1になった瞬間に別デッキを探し始める。
アダマシアをTwitterでおすすめされて使ってみる。強いけど、めんどくさい。めくりが弱いと終わる。運ゲーだ。大流行中のニビルも怖い。
最大展開で害獣が出ないのもいただけない。
やはりマスターデュエルに害獣は必要なのだ。
はやく害獣を手に入れなくては……。
4月半ば
私は次なる害獣を手に入れた。
東洋のとある絵巻の中では、蟻は最強の生物らしい。
その蟻の王、No.86 ロンゴミアント。
幻影騎士団をぐるぐる回して出るこの害獣は、出したら勝ち。砂糖を食うタイプのエクゾディアと言って差し支えない。
何回か使ったが、なかなかロンゴミが成立しないことが多く、ロンゴミに向かっていると妨害を受けた時に方向転換が難しくてわりと詰んだりする。面白いデッキとは思いつつ、私の探究心は新たな害獣を求めた。
4月末日
敬愛するむみちゃんねるの配信を見て、イグニスターにたどり着く!
害獣は言わずと知れたアライバルサイバース。
神の左ステップにより降臨するサイバース族の黎明だ。
このデッキはとても強くて、面白い。何より、大量の空きスロットに狂ったように誘発を積みまくれるのがいい。なんとかGを通して、後攻でも勝ちにいける。ニビルを2枚積んでいたし、ドライトロンにも結構勝てた。
イグニスターは最強の害獣デッキだ!
5月
ゴールデンウィーク。
イグニスターが勝てなくなった。
今思い返すと、この時は、本当に星の巡りが悪かった。
当時は壊獣カグヤが大流行りしていた。その研究たるや鬼気迫るもので、カグヤ抜き壊獣カグヤといったものや、壊獣抜き壊獣カグヤ、果ては壊獣カグヤ抜き壊獣カグヤという「無」や「虚空」に至ろうとする類の研究が進んでいたくらいだ。
そんな環境では、先攻で苦労して立てたアライバルは壊獣にリリースされるのが関の山だった。壊獣に消し飛ばされるようでは害獣足りえない。
ロンゴミアントだったら、こんな不始末は起きない。
そう考えた私は一瞬幻影と元鞘に戻るも、誘発とニビルを喰らいまくってうまくいかず速攻破局。
この頃には新リミットレギュレーションの施行が告知されていた。
だが、環境を揺るがす波はそれだけではなかった。
5月9日(たしか)
新パック発売。デスフェニと相剣の到来。
マスターデュエル始まって以来の明確な環境の変化となる。
相剣はOCGでも組んでいたデッキなので、課金した。2万課金してもバクヤが足りなかった。バカなのか?このゲームの課金は。
UR石を使ってなんとかつくった相剣でランクマに挑む。
強い。強すぎる。
赤ショウとバロネスの二人は環境を荒らし周り、敗北を知らなかった。
5月半ば
相剣が全く勝てなくなった。
新パック発売から一週間ほどが経過した頃のことだったと思う。
理由は二つあって、ひとつは相剣メタが流行り出したこと。
ラヴァゴーレムを採用したエルドリッチやカグヤ、ヌメロンが増えた。それでなくても、大半のデッキに泡影が3枚入り始め、追加でヴェーラーも入る。ひどい場合、トークンコレクターが入り始める。私はトークンコレクターを3枚携えた召喚ドラグマを見たことがある。
世界が相剣を拒絶していた。莫邪は憤った。泰阿は己の運命を嘆いた。龍淵はさめざめと泣いた。純鈞(誰?)は、お前は生まれてはいけなかったのだ、と言われている気分だったという(誰?)。
もう一つ、全く勝てなかった理由は、この時期の私は、コイントスを負け続けていたからだ。コイントスの勝率3割というありえない実測値を叩き出し、ランクを2回ほど降格した。
そもそも、金貨一枚に運命を託すなど、ハナから狂っている。
誰もそのことに気がついていなかった。
おかしい。みんな騙されている。
もうこのゲームやめようと思った。
引退した。
5月下旬
引退したふりをして、10日ほどデイリーだけやってた。
そろそろ月末という時期になったので、流石にランクマをダイヤ1に上げようとし始める。放置botが現れたおかげ(?)もあって、なんとかダイヤ1に滑り込めた。
ただ、この時の相剣でメタられまくった記憶はトラウマとなり、私は、やはりデュエルに害獣は必要であると思い始める。
そして、また害獣探しに出た。
次なる害獣は獣ならぬ鳥である。LL鉄獣だ。
使ってみたら、このデッキが非常に良く手に馴染む。
ダイヤ1でもめちゃくちゃ勝てた。相性がいいのかもしれない。
個人的な見解だが、後攻時に、一滴や手札誘発といった、汎用札に依存したまくり方をするのではなく、メインギミックの範囲内で捲れるチャンスが有るというLL鉄獣の特性が自分に合っていたのかもしれない。
ちなみに、一瞬電脳界を使ってみたが、事故率が高すぎてLUCKが低い私には使いこなせなかった。
6月
……梅雨はまだ来ない。
抜けるような青空の下、小鳥たちが楽しそうに羽ばたいていく。
一筋の飛行機雲を引く、白銀のマシーンと囀りながら。
ひなたに横たわる、緑の石像。
草原を翔け上がる、風の歌にも似た――。
了
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