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【PIN百物語】二度目に見えたもの。

これは、わたしが中学生だった頃の話です。

自覚している初めての金縛りもなかなかのイメージ映像で(白くて巨大な、沖縄の獅子舞のようなものが近づいたり離れたりしていた)

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それからしばらくは電気を消して眠れなくなったものでした。

ですが、

そんな恐怖心も時が経ち、金縛りにあったことは覚えていましたが、どんなに怖かったかは、すっかり薄れていました。

ある日、その日も母は仕事で家にいなかったので、一人で眠りにつくことになりました。

それはいつものことですが、その日は、その、寝る前の時点で、何か「嫌だな」という感じがしていたのです。

だからといって、母が帰るまで起きている訳にもいかず。仕方なく寝ることにしました。

寝る場所もいつも通りの居間で、仏壇の目の前。そもそも、仏壇等に怖さを感じる質ではないので、それは問題ないのですが、何か空気がよろしくありませんでした。

布団に入り、何かが気になったものの睡魔には勝てず、うとうとしていると

ガツッ

と、体が固定されました。

やっぱり来たか。

そう思いながら、必死に寝返りを打とうとしますが、どうにもなりません。

二度目の金縛りです。

あ"ー、どーしよー。。

そう思いながら、そぉーっと目を開けると、

なんと足元に

武士がいるじゃありませんか。


しかも、切腹をするシチュエーションで!!!


なぜ、切腹と分かったかというと

裃(かみしも)を着て一人が座り、その傍らに、立った人=介錯人がいるのです。

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それが、白いモヤのようなシルエットで、足元に見えている。。


う"あぁぁーーー


目を瞑ろうとしても、瞑れない。

白いモヤは動くことなく、足元でその状態でいる。

唸ったところで、母はまだ帰っていないので起こしてくれる人もおらず、汗をびっしょりかきながら、必死で体を動かそうとしていました。

どのくらいの時間が経ったのか分かりません。金縛りが解けていたのか寝落ちていたのか唸っていたのか。

帰ってきた母が様子のおかしさに気が付き起こしてくれたおかげで、事なきを得ました。

怖かったので母に全てを話し、電気を付けたたまま寝ました。翌日はもちろん寝不足。夏だったのでそれはそれはキツかったのを覚えています。

その夜からまた、電気を煌々と付けて寝る日々逆戻りになりました。


そういえば、夏場になると必ずと言っていい程、金縛られてる気がするなー。


おしまい。

 ◇ ◇ ◇


さて、今回の企画はいかがだったでしょうか?

ご参加いただいた皆様、また、ご覧になってくださった皆様、ありがとうございました(。-人-。)

我々PIN:Gamesは、まだまだ楽しい事を企んでいます😆😆😆

次の企画も、お楽しみ♪( ・∀・)ノ

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