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2024.1 読了本1冊目

今年からどんな本を読んだのか、何冊読んだのか、何を思ってどんな言葉が刺さったのかをこちらに記録していこうと思います。

Instagramでは #本の読了報告 として
心に留めておきたい一文を抜粋し、レタリングをしてなるべく中身の内容に触れすぎないように記録をしています。

こちらでは少し踏み込んで感想を書きますのでどんなお話かを知りたくない方は読まないようにご注意ください。

2024.1.11 読了
あと少し、もう少し
瀬尾まいこ

本の概要

ちぎれそうな身体だって、おれの走りをするんだ。

頼りない顧問のもと、寄せ集めのメンバーがぶつかり合いながら挑む中学最後の駅伝大会。襷(たすき)が繫いだ想いに、溢れる涙が止まらない傑作青春小説。

陸上部の名物顧問が転勤となり、代わりにやってきたのは頼りない美術教師。部長の桝井は、中学最後の駅伝大会に向けてメンバーを募り練習をはじめるが……。元いじめられっ子の設楽、不良の太田、頼みを断れないジロー、プライドの高い渡部、後輩の俊介。寄せ集めの6人は県大会出場を目指して、襷をつなぐ。あと少し、もう少し、みんなと走りたい。涙が止まらない、傑作青春小説。

本の詳細
本の長さ 361ページ
出版社  新潮社

手に取った経緯と読んだ感想

幼馴染から教えてもらい、駅伝の話ということで昨年12月に借りてみることにした。

すっごく良かった。
最初、どの人物目線で話が展開されていっているのか分からずに困惑したけど襷を繋ぐようにして駅伝走者6人それぞれの目線で物語が描かれていき一人ひとりの人物像がどんどん肉付けされて物語が色濃くなっていくところが面白かった。人生とマラソンはとてもよく似ていて、この一冊の中に人の一生が詰まっているな、とも感じた。
私がこの本を手にした時期が12月末ごろだったこともありとても走りたい気持ちにもなった。あのころ(と言っても陸上部ではなかったので思い出したのは真剣に向き合っていた中学の体育の持久走や中高の部活の走り込みや高校の競歩大会など)を思い出してとても懐かしくなった。青春です。

刺さった言葉 
・闇にいないと光が描けないように
音の中だけにいちゃ本当の音楽はかなでられないでしょう。
・本当の芸術っていうのは、芸術の中だけで生まれるんじゃないんだよ。音だけに囲まれた音楽は誰の心も打たない。
・どれだけ他から吸収できるか。
そしてそれをどう表現するかっていうのが、
大事なこと
・大きくなるにつれて、少しずつ楽しさの持つ意味が変わってきた。無駄に思えることを積み上げて、ぶつかり合って、苦労して。そうやってしんどい思いをすればしただけ、あとで得られる楽しさの度合いは大きい
・声が力になる。ベタだなと思うけど、走るたびにその大きさを思い知る。みんなの声に、おれの中の単純な部分はちゃんと反応する。もっと走れるんだと自分が生き生きしていくのがわかる。みんなの期待は、おれの持っている力よりもずっと大きな何かを動かしてくれる。

思いと言葉は襷のように(あとがき)より
・私たちが生きる世界は、複雑さを秘めている。私が感じ、信じている世界は、あるひとにとっては真実ではない。必然的に理解し合 あうのも感覚や考えを分かちあうのも難しい。でもそのずれにこそ、救いもあるのだ。
・私たちは誰もが1人だ。けれどその厳然とした事実と同等に、私たちはやはり、一人ではないのだ。
・私たちは決して、決して、一人ではない。
あなたがだれかを思うとき、だれかかあなたを思っている。必ず。


次回は、西の魔女が死んだ の感想を
記録します。

今年はあまり本を読めなさそうな予感がしていますが、その分こちらに記録を残したりしていつもよりも深く心に留めておけるようにしていけたらなと思います。

どうぞよろしくお願いします。
もし最後まで読んでくださっているかたが
いらっしゃいましたらとてもとても嬉しいです。たくさんの素早い拍手をお贈りします!!

お付き合いいただきありがとうございました。
^ ^にこ

やまもとゆか

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