弁護士の名前を無断使用して記事削除させる悪質事件、複数サイトに被害…弁護士に叱責されるも謝罪なし
この度、弁護士の名前を無断使用して記事の削除要求するという前代未聞の事件が発生しました。私も長年まとめ業界にいますがこのような事件は初めてであり、虚偽による言論封殺に激しい憤りを感じています。
被害サイトは複数に及び、事件発覚後も犯人は謝罪していないため、多くのサイトが騙されたことに気づかないままになっています。被害サイトに周知させるため、また類似犯が発生することを防ぐため、きちんと事件の全貌についてまとめる必要があると考え、公益性も極めて高いと判断して記事公開することにしました。長くなりますがお付き合して頂けますと幸いです。
そもそもの始まりは、当ブログに1月6日に届いたメールでした。
プライバシー侵害なので記事を削除して欲しいというメールでした。こうした依頼はよく来るので、記事内の実名部分だけを削除しました。当ブログでは、事件の概要や発覚した経緯など、公益性が高いと判断した情報の削除には応じていません。
要望に従い、プライバシー情報を削除したので、当ブログとしての対応は終了です。通常はここで話が終わるのですが、なぜか2週間後に再びメールが来ました。
メール前半は前回と同じような文面でしたが、文末に法人名と弁護士名が追加されていました。すでに実名削除済みなのにプライバシー侵害とは言いがかりとしか思えませんが、検索してみると、この弁護士事務所と弁護士名は実在することが分かりました。代理人である弁護士名を出してきたので、本人とのやり取りはせずに、5営業日以降に届くという弁護士からの連絡を待つことにしました。
メールが届いたのが1月20日(土)だったので、4営業日は25日(木)になり、弁護士からメールが届くのは26日(金)以降になるはずです。しかし、なぜか4営業日を過ぎる前の24日(水)にメールが届きました。
…えーと、5営業日目以降に弁護士からメールさせるはずでしたよね。なんで期日1日前にメールを送ってきたのでしょうか。「当方の弁護人からも、作者様の返信次第で動き方が異なると仰っていた」って、なぜこちらの動きで対応が変わるんですか。そんな意味不明の対応する弁護士なんて存在するのか?いやでも検索したら実在する事務所だったし、いないとは言い切れないですが……。
どちらにせよ、翌日以降に弁護士からメールが届くはずなので、弁護士と法律にのっとり話し合いをするため、こちらも返信せずスルーしました。すると4通目のメールが届きました。
こちらは「法律にのっとり話し合い」するのを待っているのに、なぜ感情論丸出しのメールを送ってくるのでしょうか。「ご回答次第で裁判手続きを進めたいとの旨をいただいている」「ご返答がないと裁判を起こすことが得策かどうか判断ができない」とのことですが、その弁護士はどういう法的根拠でこんな話を依頼人にしたのでしょうか。そもそもそんな話を相手に漏らしたら、ますます削除に応じて貰えなくなるだけでは。最後の「やりとりは裁判用にすべて記録」に至っては、当たり前すぎて何の脅し文句にもなっていません。
そして2月に入って5通目が届きました。
不誠実な対応って何のことでしょうか。弁護士名を出しておいて未だにメールを送って来ない事の方が不誠実だと思いますが。内容も脅しが入っていて、ますます「法律にのっとり話し合い」から遠ざかっています。4営業日はとっくに過ぎているのに未だに弁護士から連絡は来ないし、不信感は極限まで高まっていました。
とはいえ、この後本当に弁護士事務所に依頼して追認させる可能性もあったので、時期尚早と判断して待つことにしました。もし本当に弁護士に依頼したとすれば、遅くとも1週間以内にメールが届くはずです。とにかく待ちました。
そして2週間が経過し、15日18時まで待ってみましたが、何の動きもありません。そろそろこちらから動くべき時期になったので、名前を出されていた弁護士事務所に問い合わせしてみました。
この時はまだ、さすがに完全無許可ではなくて、法テラスで相談くらいはしたんだろうという認識だったのですが、先方から1時間も経たないうちに返事が来ました。
なんと完全無許可で名前を使用したという信じがたい内容でした。弁護士事務所がたった50分で返信してきたという事実が、事態の深刻さを物語っております。
ともあれ相手の騙りが確定したので、早速、追加のメールを送信しました。
このメールに対しても、送信後13分という超スピードで返信が来ました
かなり強い口調のメールが届きました。名前を無断使用されたことに本気で怒っておられます。本職の弁護士から「勝手に弁護士名を使ってなかば脅迫的に削除を求めた形になってしまっていますね」と『脅迫』のお墨付きまで頂いてしまいましたが、本当に何考えてこんなことをやらかしたのやら。とりあえず厳正な対処を約束してくれましたので、本人から弁明メールが届くのを待つことにしました。
そして翌日の16日、本人からメールが届きました。どんな謝罪文を送って来たのかと開いてみると、中身は予想の斜め上を行くトンデモ内容でした。
…えーと、弁護士の名を騙ってまで削除要求してきた記事はそのまま残っているのですが、「削除依頼にご対応くださり」って何を言ってるのでしょうか。「削除依頼文章についてお送りいただくことは可能でしょうか?」って「こちらのやりとりは裁判用にすべて記録を取らせていただいております」って脅してきましたよね。これも嘘だった?というか謝罪は?あなた弁護士にガチで怒られたんですよね?
どこからどう読んでも「他所でトラブルに巻き込まれたから手助けしてくれ」という内容です。文末に謝罪の言葉はあったのですが、それはあくまで「文章送信の手間をかけさせることへの謝罪」であり、弁護士の名を騙ったことについては一言も触れられていませんでした。うちが問い合わせた結果だとは露ほどにも思っていない様子で、悪事がバレてないのだから謝罪する必要などないといった態度に見えます。
あまりの内容に呆れていると、1時間半後に再びメールが届きました。
ようやく弁護士の名を騙って怒られた件に触れてきましたが、「不適切な削除請求を一部サイトに送ってしまった」と他人事のような内容です。あの、その一部サイトにモナニュースも含まれてますよね。うちも弁護士の名前を無断使用して記事を削除させようとした被害サイトの一つなのに、どうして謝罪しないんですか?なぜ加害者が被害者に手助けさせようとしてるんですか?弁護士にはメール文面提供済みで全てバレているのに、この期に及んで言い逃れしようとしていませんか?
このメールが届いたのが一昨日(16日(金))だったので、もしかしたらこの土日に正式な謝罪メールが来るかもしれないと待っていましたが、記事公開の現時点で何も届いていませんでした。
以上がこの事件のあらましです。
弁護士の名前を無断使用し、裁判をちらつかせて記事削除要求するという悪質極まりない行為。被害はうちだけではなく複数サイトに及んでおり、弁護士事務所に発覚して叱責を受けてもなお、謝罪せず他人事のようなメールを送ってくる。
被害サイトが複数に及ぶ以上、公益性の高い事件であると判断して、削除依頼の来たまとめ記事のアドレスを公開させて頂きます。
実在する弁護士事務所と弁護士名を無断使用した削除依頼が来た記事はこちらです。
https://mona-news.com/archives/91660097.html
もし他のまとめサイトさまで、この事件の削除依頼が弁護士の名前入りで届いた方がいらっしゃいましたら、虚偽の事実で記事削除させた営業妨害事件の可能性がありますので、どうか文面に書かれた弁護士事務所に問い合わせてみてください。検索してみると、この事件をまとめた記事の大半が消えているので、同様のメールが来た結果ではないかと心配しております。またこの人物はX(旧ツイッター)でも削除要求していたので、X民の中にもDMで弁護士名を出されてポスト削除した方がいらっしゃるかもしれません。同様に問い合わせをお願いします。
実在の弁護士の名前を無断使用して言論封殺を図るという極めて悪質な事件です。全ての被害サイト・X民にこの情報が広がることを願います。
モナニュース管理人より
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