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新しい分かり方

佐藤雅彦 著

分かることの気持ち良さが実感できる。

自分が思っている以上に、脳みその補完能力って高い!そんなことが伝わる本だった。

これは、本というよりも、実験結果を体感する装置に近い感覚。特に前半は文字よりも写真や描写物が多い。「人ってこんな風な分かり方をしてしまうのか」に気づく流れになっている。

全てのことが描写されていなくても、人は目に見えないものを想像し全体像を想像してしまう、良いとも悪いとも言える能力がある。


「象嵌」:このエピソードが一番記憶に残った。

知っているようで改めて言われると、気づかなかった感覚だった。

ある質感の中に別の質感のものが嵌まると、それだけで関心が生まれるという事象のことのようだ。この手法がNHKの独特な世界観の大相撲中継と、CM(動画内に突如「味噌バター」が登場する)を掛け合わせた表現に発展している。ある部分で生まれた考え方を、全く違う場所・空間で次の次元に応用するという考え方が参考になると感じた。







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