帰途

日が沈むのが早くなった

水溜りを避けながら歩く

排気口から美味しそうな香りが漂う

換気のために開け放たれた飲食店の扉

店内からはジューッと何かを焼く音

コンビニの自動ドアが開けば

元気の良い挨拶

すれ違う人からは煙草の薫り

知っている匂いな気がした

左手のエコバッグは

心と繋がっているようだった

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