見出し画像

陰口と陽口

本人のいないところで、その人について話すことを何というでしょう?
そう聞かれたら、大体の人が陰口と答えると思う。

陰口って嫌い。

ある時、
『本人のいないところで大いにその人について話せばいい』
という記事を目にした。
咄嗟に浮かんだのは「陰口」。
何てことを勧めているんだ!と憤慨しつつ読んでみると、それは陰口ではなく「陽口(ひなたぐち)」についての記事だった。

※陽口は陰口の対義語として使われる造語だそうです。

陰口と陽口のちがい

陰口と陽口とは、本人のいないところでその人の話しをするのは同じ。
違うのは話す内容。
陰口はその人の悪口を言い、
陽口はその人の良いところを話す。

まずは陰口。
陰口には尾びれ背びれがつきもの。
人から人へと伝わるにつれてどんどん話が大きくなって、本人の耳に入るころには大変な悪口になっていることも多い。
あることないことが全部くっついて、最初の小さな悪口が取り返しのつかないことにまで膨らむことも。
そこから生まれるのは、恨みや嫌悪、怒りと言った負の感情だけ。

それに比べて陽口は、人に伝わるにつれて良いことしか起こらない。
どんなに陽口が膨らんでも、嬉しい効果しか生まない。
誰も不幸にならない。
幸せの連鎖。

ところが、残念なことに、人は圧倒的に陰口を言う機会の方が多いと言われている。

人はなぜ陽口ではなく陰口を言ってしまうのか?

理由はいろいろあるでしょうが、私が思うに自分に満足できてないからかなと。
自分自身が満足していたり、充実していたり、そういう状態だと他人はどうでもよくなるはず。
でも、なかなかそうはいかない。
つい他人の良くない面や気に食わない面を見つけてしまう。

陽口が単純に難しいというのも一因かも知れない。
人をほめるにはその人をよく知らなくてはいけないし、例えばライバルや苦手な人の良い面を見つけるのは嫉妬やプライドが邪魔をする。
それを乗り越えなくてはならないからだ。

まとめると、陰口はやめとけ

他人の幸せを喜ぶことは、周囲にも自分にも大きなメリットをもたらす

スタンフォード大学 心理学者ケリー・マクゴニガル

人は心の底から誰かをほめるとき、自分も笑顔になるそうだ。
周りが幸せになると自分の中のマイナスな感情も取り除けるとも言われている。
小さなことから他人をほめる習慣を身に付けた方が良さそうだ。
分かっちゃいるけど・・・というのが本音。
少なくとも、陰口を言わない方がいいのは間違いない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?