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はじめに

まず、なぜこれを書くのかという目的と、誰に向けるのかという対象をはっきりさせたいと思います。一番の大きな目的は他の人たちにメッセージを伝えることであり、そうなると対象はそれを届けたい相手ということになるでしょうか。

15年ほど前、当時住んでいたスイスのバーゼルという街で初めてアラノンミーティングに参加しました。自分が何を必要としているのかもわからないまま、すぐに行かなくなりました。その後日本に帰国し、3年半前に再びアラノンの扉を叩きます。その頃はネットで検索しても、家族がアラノンプログラムの実践について書いたものを見つけることはできませんでした。今もそうやって何かしらの情報を探している人が少なからずいることでしょう。窓口の一つになるような、役立つことを書いていけたらと考えています。

しかし、私が家族の立場で自分の経験を話すとき、そこにはどうしても私の家族であるアルコホーリクの話が含まれることになります。ここでは、伝統5「グループの目的は唯一つ、アルコール依存症者の家族を手助けすること」と、伝統11「私たちはすべてのAAメンバーのアノニミティを細心の注意をもって守らなければならない」の両立を努めます。


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