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学校に地域って必要?(という名前のシンポジウム@安平町)に行ってきました

12/19はこちらに行きました 濃密で楽しかったよ!
オンラインで何度もお会いしている方に初めてリアルでお会いできたり、お久しぶりの再会、初めましての嬉しい出会い、などなど、短い時間内に嬉しいこともたくさんありました。
内容を忘れてしまう前に、忘備録を。

https://www.town.abira.lg.jp/oshirase/71/17790


【私の個人的参加動機】

・今住んでいる地域で、学童保育の設立の話が保護者主導で具体化しつつあり、その行動力に感銘をうけた。私自身は、学童保育があればいいのになと思いつつも、僻地だししょうがないよな、と、もやもやしたりちょっと文句を言うのみで子の小学生時代をやり過ごしてしまったけれど、こうやって行動するという選択肢もあったんだ、という驚き、後悔、課題感を今持っている。
・地域の要望っていろんなレイヤーがあるけれど、熟議なんてどうやってやるのか見当も付かない、どんな糸口があるんだろ?
・隣町の安平町は、息子日ごろからつながりを持っていて縁深い & 教育について熱いからいつも気になっている。
・志々田先生のお話が面白そうだから聞いてみたい。


【当日の様子】

会場に着くと、追分公民館の広ーい駐車場がほぼ満車になっていて、驚く。時々前を通る場所だけれど、こんなに車でいっぱいなのは初めて見ました。
ホールに入ると、4〜5人掛けのテーブルが20くらい?並んでおり、80〜100人程が参加している様子。
(スーツ着用率が思いの外高い!あれ?私がここにいても大丈夫なのかな?と不安になるくらい)
テーブルがあらかじめ振り分けられていて、受付で教えてもらった卓に着く。立場の違う参加者が自然に話せる設計。

運営の方法がとってもスマート!
・主催者等の挨拶は省き、即、志々田先生のお話に入る段取り
・1時間半の講演を3パートに分けて、パートごとにテーブルメンバーで感想のやり取り(5分程度)を挟む構成
・机上にあるQRコードをスマホで読み込むとフォームが開いて、質問をその場で送信でき、ステージで取り上げてくれる仕組み
・グラフィックレコーディングで内容の可視化
等々、90分の時間を最大限に活かすための、洗練された進行、すばらしかったです。

(惜しかったのが、会場が広くて、私の席からはグラレコがリアルタイムで視認できなかったこと。見たいなあ、とうずうず…感想やり取りタイムの間などにプロジェクターで投影してもらえたら嬉しかった!帰りに写真を撮らせてもらって、持ち帰りました。)

【私的メモ、感想】

・(地域学校協働本部 の「協働」の部分が意味するところについて)「協力」は、なかよしさんと組んでやっていくけど、「協働」は、なかよしじゃない人とも組んで一緒に進めていくニュアンス!
・(地域内で大人の横のつながりが弱まっている という志々田先生の指摘について)地方では必ずしもあたらない面もあるなと思った。ただし当事者の絶対数が少ないがゆえに、縦と横のつながりの中にみんなかっちりと位置していて、斜めのつながりを構築するあそびや余白は生じづらいと感じる。
・(学校運営協議会)設置されていることは知っているが、その枠組みを熟議の場として機能させるのって距離がすごくある。いち保護者からは距離がある〜
・(学校運営協議会)校長先生の裁量が大きい→数年で移動していく先生の個人の資質に左右される部分も往々にしてありそう?移動していく人と、ずっと留まる人、お互いに協働するにあたって大事なことってなんだろう?
・(斜めのつながり構築に関し)地域に高校がある、ということの重みを再確認した(大人ー高校生ー中学生ー小学生 というゆるいつながりが構築できるか否か。思春期に入る12歳頃から、自身がこどもを持つ32歳頃までの20年間は、地域から離れてしまう現状に対し、高校生を間に挟んだゆるい繋がり作りにトライできる)
・(感想交換タイムに、テーブルメンバーが触れてくれた)追分高校の具体的な事例も印象に残った。
・安平町でできていることが札幌や恵庭だと難しい、という現状を、同じテーブルの札幌在住の方も、閉会後に立ち話して下さった方も述べていた→それはなんでだろ?
・安平町、もともと住民参加に対するポテンシャルが高い?鉄道網の要所であった歴史的経緯などによるもの?

【シンポジウムと直接関係はないけれど、派生して、道内の小規模高校について、あれ?と思った私的な出来事】

講演を聞いていた中で私が感じた「地域の中に高校があることの重み」に関連して

町外からJRで追分高校に通っていたよという現大学生さんと、ひと月ほど前に、お話しする機会があり、
その中で、「追分高校は通学定期代を全額補助してくれる」と聞いたのです。
え、凄いね、全然知らなかったよ、と興味を持ち、帰宅後に、追分高校って人数はどれくらいだったかな…?と、手元の「北海道高校ガイドブック」を開いた、のですが
索引を見ても校名を見つけられず……???

北海道高校ガイドブック 学校情報を一挙掲載、て書いてある

あれ?追分高校って募集停止…?そんな話はきいたことないけれど?
と疑問に思いながら、一旦脇に置いていました。

で、今回、講演の後、地域に高校ってやっぱり必要なんだろうな、と考えるうちに、先日の追分高校の件を思い出し、改めて冊子を精読+現状を調べてみたら

胆振日高管内には、実際は22校(中高一貫校のぞく)の高校があるけれど
このガイドに載っているのはうち6割、14校だけなのでした。
追分、厚真、鵡川、穂別、虻田、平取、富川、静内農業 の8校は載っていない。

そうか、そもそも、網羅していないのかこの冊子!!
確かに、全校掲載、とはどこにも書いてない。
「受験情報誌」として編集されているため、小規模校や定員割れの学校は、情報バリューが少なくて掲載していない、とかなのかな?(そもそも、北海道学力コンクール事務局が出版してるものだし)
でも、この表紙を見たら、北海道内の進学可能な高等学校が全部載ってると思うじゃん〜!

見えないところは
世界に存在しない、と
誤認してしまうではないか〜

というのが、個人的に、静かな発見と、引っかかりポイントとなりました。書き留めておく〜

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