ルナーリア族を理解すると空島編が完全になる
ONE PIECEに根強く囁かれる「タイムマシーン説」
これは主人公が見つける「大秘宝」お宝自体がタイムマシーンでは?という説らしいが、物語そのものが遥か遠い未来を寓話的に伝えるタイムトラベルの様相だった。「青色の星」という装置を使って。
バックトゥザフューチャー(未来へ戻る)リヴァース・マウンテン(逆転・反転)
恐ろしいメダカだ。イチカは第一次大戦を、ニカは第二次世界大戦を指して皆さんも「歴史の教科書でご存知でしょう」と帽子に柄をつけている。
しかしアインシュタインが言及した「第三次世界大戦でどのような兵器が使われるかは分かりませんが、第四次世界大戦は棍棒と石で戦われるでしょう」は、まだ我々には未知の出来事だから、サンカとヨンカはまだ白紙、無地の帽子を被せます。
ですが、物語の設定は、「白が象徴」となるジョイボーイが戦って負けたあとの世界ですから、今ココ「ヨンカツー」には目印としてロブ・ルッチ柄の帽子を被せます。
だって帽子がいちばんわかりやすいでしょう? これは麦わら「帽子」を被った少年が主人公の物語なのですから。
・・・て、完璧すぎね??
情報通とはインテリジェンス、スパイ工作をなりわいとするかつて「CP9」であり今「CP0」のルッチがマークで、ヒントです。納得できます。
盟友「ウソップ」
せつないW7編の一味「崩壊」寸前を読んでいれば、ルフィが怒るのは弱い者が虐げられたとき、切れるのは、仲間を蔑ろにされたとき、ブチ切れるのは弱い仲間を痛めつけられとき、ウソップがやられたときだけはマジにブチ切れるよね、と描いてあります。
サンジとゾロが未来の海賊王の「両翼」ならば
ウソップは、未来の海賊王の「盟友だー!!ばかやろー!!」と酔ったウソップファンは叫ばせていただく。
だって海賊王ロジャーの相棒は冥王レイリーなんすよね。
尾田先生はダジャレ好きなんすよね。
じゃ、ウソップは盟友だろーーーーーーー!!(少しは落ち着けジョジョラーよ)
メダカ恐るべし。ちゃんと描かれてる。物語を素直に読めば、ストレートに描いてあった。
月の人
エネルの扉絵で描かれた3人・3タイプの月の人。
(私には神官・戦士・市民か、文官・武官・兵隊に見える組み合わせ)
人類は「月移住計画」とかやたらと考える。SFワールド。
サンカ、3番目の戦禍でなんかやらしちゃったんで、月に移住しまスた。
そんなSF多いですよね。
でも月でもあいかわらず同じことを繰り返し、資源が枯渇しちゃったんで、また別の移住先を考えます。なんとなく住みやすそうな「青色の星」に行っちゃっおっかなー。がエネルの扉絵シリーズだとしましょう。
「月の人」は2024年を生きる現在の我々、人類の未来がモデル。
背中の羽根は「つけ羽根」です(と誰か考察者さんが教えてくれた)
次に移住した先には、マジで羽根のある天使みたいな飛べるやつがいた。
これが原住民ルナーリア族。
では最新の1121話で何が書かれていたか。
歴史の因果により・・・執拗に絶滅を望まれる稀有な種族の末裔達!!
くま(バッカニア族)
キング(ルナーリア族)
プリン(三つ目族)
人類が月から「青色の星」へ(近いから)戻ったとき
そこには高い壁の上に、神の国がありました。
やたら頑丈で、しぶとい体質のルナーリア族がいます。
原住民なんぞ滅ぼしたれ、と月の人は懲りなくやらかします。
褐色の肌や白髪の髪の色を隠そうと、羽根は隠せないキングことルナーリア族、見つけるのは簡単なはず。
ですが、そのハーフは??
神の国にいる天使と交わった混血には羽根がありませんでした。
見た目で判断できないので、容易に根絶やしにすることができません。
めんどくせーんだよ、おまえらバッカニア。
神と交わるとか大罪を犯すんじゃねーよ。
ルナーリア族はとことん調べます。なんで丈夫なんだか。
でもバッカニア族は滅ぼします。
おまえらは虫ケラなみに探すのが面倒だからな。
これが、三つ目族の「ハーフ」プリンが並べて描かれた所以でしょう。バッカニア族は、古代巨人族とルナーリア族のハーフから派生した種族かと。
バッカニアはカリブ海の海賊と思うか、原爆や戦争をテーマにした漫画だから戦闘機バッカニア由来の名前だよねと思うか。
とりあえず「くま」は戦闘機のようにまーっすぐ飛んでたコマあり。
ルナーリア族と鳩のハットリ
ルナーリア族は「月の裏側」
月が地球の衛星(サテライト)であるかはさておき、隣り合って近くにあっても背中・裏側が見えない=「隠れ」ている。
ルナーリア族は3つの比喩をもつ
まずは旧約聖書で「大洪水」にて人類がほぼ滅んだ後、人は何をしたか。
星はまだ生きているか、大地は少しは息づいているか、恐る恐る「鳩」を偵察に飛ばし、鳩がオリーブの枝を咥えて戻ったので大地はまだ生きている、ノアの方舟を降りて大地で生活再建できると踏んだわけでした。
キングことアルベルの顔にあるタトゥー「オリーブ」で正解らしい。
ロブ・ルッチの肩に乗った喋る鳩「ハットリ」(ルッチの腹話術)が、忍者「服部半蔵」みたいな名前なのは、忍者とは偵察者・調査部隊と訳せばすんなり意味が通る。
そしてワノ国の前哨戦のようなゾウ編で忍者の「ハンゾー」が登場。
「服部半蔵」完成、答え合わせも完了。
ルナーリア族2番目の比喩は、神の国、月の裏側「神と裏」で浦上人。
服部半蔵と結びつく江戸時代に、彼らにどんな悲劇が起こったか。
「島原・天草の乱」のジェノサイド。執拗に滅亡へ追い込まれた。
それをした主犯が島原藩主・松倉。(ほか寺沢広高・堅高など)
サターン聖の本質が松倉のような執拗さ、やりすぎる、であり
プロフィールには島原藩、現・長崎県長崎市と書くべきで、長崎市・市章は「五芒星」
サターン聖がくまとボニーに縁深い「ジニー」にしたことは、妊娠した女性に人体実験という悪魔の所業をしたこと。
「島原・天草の乱」の暴動のきっかけは、妊娠中の女性まで長時間の水責めに遭わされ、母子ともに絶命したことが「導火線」となった。
「くま」のように、おとなしく耐え忍んできたが、怒りの暴発で発火した。
これがルナーリア族が発火する種族であり、炎が消えているときは攻撃が効く、穏やかなんだよ・・・本質は。となっている。
たみ草、人民・庶民を指す言葉で
「増える民(たみ)」を「生い茂る草(くさ)」にたとえた語
忍者、しのぶ者、草の者
天草、由来は省くが、唐行きさんや「あめゆきさん」といった女性哀史があるためジニーが天竜人に攫われた展開や、くまの母親の「死んだ方がいい世界」を「天草子守唄」につなげて描きたかったと思われる。
ルナーリア族は、かつて「月の人」たち人類が星を滅ぼしかけた跡地で、どんな過酷な生存環境にも耐えうる体質を持って生まれた「何者か」
陸地がほとんど無いから飛行能力まで備えてしまった、かつての人類のような何者か。
天使のような羽根を持ちながら汚染物質を浴び続けてDNAが黒い羽を産み出した「青色の星」最初の1ピース。
天地創造はしていない。ただ神話や創世記を考えたくなるほど、古い古い時代に誕生し、いずれ人類につながるミトコンドリア・イブ(ヒトについての分子生物学において、現生人類の最も近い共通女系祖先)のように描かれる。
褐色の肌、黒い羽根、頑丈な肉体、緑色の血液・グリーンブラッド、そして白い髪。
褐色の肌・白髪の考古学者オリビアは、オリーブの枝
頑丈な肉体は、その後に生まれる巨人族やバッカニア族のような「ヨンカツー史」ONE PIECEの中では古代種
ワノ国おでんや侍が丈夫でデカイのは古代種よりは少し後だ、といった年表に記載されそうな存在(鎖国=ガラパゴスの影響もありそう)
ルルシア王国は、どう見てもルナーリアとルーシー(ドレスローザの隠れ英雄)から作った造語のような国名。
シャンドラの末裔「ワイパー」との類似点
空島編で最後に読者がびっくりしたーひっくり返った、となるのがスカイピアの住民とシャンディアたちが、実は同郷の民、古くは同じ民族じゃないか、と読者だけが知ってしまうこと。
空島編というより、エネルの扉絵シリーズ「スペース大作戦」でだったか。
それがあんなに喧嘩してたのか? と驚いたものでした。
と、ここで生きてくるのが、強制移住から下界に下りたドンキホーテ・ホーミング聖。もろに「帰巣性」「帰還」「帰巣本能」というネーミング。
長男はピンク色の羽根コートを着、次男は黒い羽根コートを着ている。
二重「帰省」里帰りだったんですよね。
2024年より先の未来で月に移住した人類が「青色の星」へUターンし、「月の人々」は資源枯渇に懲りているから、しばらくは科学も技術も平和利用し繁栄した。が、やがてまた繰り返す。
いずれ「ジョイボーイの変」あるいは「ニカの乱」でもいいけど・・・巨大な戦い=ヨンカ(四禍)で二極に別れて激突
そのときホーミング聖もマリージョアへバビロン捕囚・幽囚となり、果ては「天竜人」にされたが下界へ自ら望んで「帰省」した。(が殺された)
長男ドフラミンゴは、赤と白を混ぜた色ピンク
次男ロシナンテは、ルナーリア族に近いような黒
ルナーリア族は「グリーン・ブラッド」
巨人族もバッカニア族も魚人族も血は赤い。もちろん天竜人も。
SFなので人類とは言わないが「ヒト科」には違いないんだ、という感じ。
哺乳類サル目(霊長類)の分類群のひとつ「ヒト科」で、おさるのルーシーが「共通祖先」のいちばん古い証拠。
ミドリに何を混ぜたら赤くなるか。このあたりを考えさせるのが、マリアンヌ(ミス・ゴールデンウィーク)のカラーズトラップなのかと。
とりあえず今この記事の画面は「RGB」というコンピュータの色表現で表示されている。
白色に近づくことが、物語の佳境、なんとなく理解できてきた。
液晶モニターなどの描画でテレビも同じくだけど、「ビット数」はコンピュータ屋には必須知識で、尾田栄一郎のような「絵描き」さんでなくとも色知識に親和性はある。
ONE PIECEは、トンタッタ族の長老が言うこと以外は信じてはダメ。ドフラミンゴのお喋りや、20の王国だぁ、19の連合国だぁはちょっと雑音。正直者の話だけを辿れ。みたいなこと以前書きましたが、
正直かつ克明に歴史を書き残すようなトンタッタ族は、「グリーン・ビット」におりました。
グリーン・ブラッドからの血筋・分岐はビットで考えろ。証明できたよね。
ワイパーは月のヒトの子孫
それは月の壁画でわかったけれど、なぜルナーリア族のように黒い羽根ではなく、白羽根(コスプレ)で、顔やタトゥーだけキング「アルベル」に似てたんだ?
思想や行いで顔が変わるとONE PIECEでは何度も描かれてきた。
思想や行いは、苦難で変わる。SBSの「何かあった未来」同じキャラクターの歳を食った先が2種類あるの、おもしろいです。
原作の中でそれが如実に描かれているのは、ドランカーな機関車の運転士「ココロ」婆さんだけですね。
まぁスパンダムやミョスガルド聖もわずかにそうだけども、「ココロ」は完全に「何かあった、トムさんが世界政府に処刑されたー未来」を長く生きているので最も秀逸な酔っ払いキャラクターです。
ゆえに1121話で、レイリーに続いてシャンクスまで無理に酔わされてましたが、あれは「ココロさん」のセルフオマージュ。
で。ワイパーは「苦難」が、アルベルにそっくりなわけだ。
原住民で、突然の外来種との出会いで迫害された者たちの末裔。空島の400年の戦いは、どっちが先に居たか、どちらに権利があるか。
先住民か、開拓者か。を描くために、ネイティブ・アメリカンをモデルに描かれていたシャンディア。中世ヨーロッパの騎士のごときガンフォールは、先住民と開拓者の物語をベースにしたいが、月のヒトも古くは「青色の星」の民。
イギリスから独立したアメリカの国民にイギリス国籍がないように、「青色の星」を出た時点で原住民の立場は捨てた開拓者だが、遠い祖先はイギリス産みたいな構図をうまくあしらって描かれていると思う。
二極に分かれて戦うものの、結局どちらも「月のヒト」だったんだ、その大スケール版が、今後は天竜人と青色の星の下地民の間で起こる。
メダカの五つ子
62巻の表紙が、ニカの伏線だったと言われてました。
それなら三つ子で済むところを「五つ子」にした理由も判明しました。
時代設定を詰め込まれた大事なメダカだった。
ルフィの視線の方向、白帽子ヨンカと、ニカに向いているかも、確かに。
で、サンカの帽子が青い理由がなんとなくわかった。
冷たい戦争、冷戦を連想させる青。
そこまでは確かにあった禍いの時代。原作の今ココ「ヨンカツー」だけはカメラ目線になりきれず進行方向を向いている感じでしょうか。
人様の説を借りて、自説ニカは「二禍」を証明できてありがたい。
とんでも物騒なメダカだな、という感想が残りましたがマジに大きな情報源だった。
白い山と赤い山
メインテーマ、空島編の完全性にやっと入れる。
モンブランはフランスとイタリアの国境に位置する、ヨーロッパアルプスの最高峰。
「モン(Mont)」は「山」、「ブラン(Blanc)」は「白」
モンブラン・クリケットもノーランドも、頭に栗を乗せているから、なんとなーく騙された。おいしいケーキのモンブランかと。
大戦士カルガラは、「カルデラ」のような名に赤い髪だったので、この人は阿蘇カルデラの象徴のような存在だろうと思ってきた、そこにモンブラン・ノーランドは「白い山」だとわかると
この組み合わせ映画で大ヒットしていました。「FILM RED」のウタの髪型。赤と白。ちゃんと計算されていたんだなぁ、という感想をもって映画の話はお終い。
空島編は、特に31巻〝ここにいる〟の素晴らしさは、身に染みている。
292話 〝あふことは片われ月の雲隠れ〟
カルガラは滅びた月のヒト側(巨大な王国)の末裔でした。
モンブラン・ノーランドは、月のヒトたちが旅立ったあと「青色の星」に再び誕生した新しい人類の一人だった。またも逆転。
科学が進みすぎて移住を繰り返し、ついには滅び、人類の出発点・未開人のような暮らしに戻っていたシャンディア。(ヨンカのあとの400年で鐘楼を守るために外界を拒絶しガラパゴス化)
そこへ新しい人類の歩みを先にはじめていたノーランドが訪れ、植物学者としての知識で薬草を医者のように使う。
薬草と医術。長崎の出島で医師として尊敬され、出島以外の日本を歩くことが許された(江戸参府)稀有な外国人シーボルトのように描かれている。
医師の白衣、白い山。
シーボルトは「シーボルト事件」で「国外追放」となり「再び戻ってきた」象徴的存在でもあり、長崎のマンホールといえば五芒星か紫陽花!と私などは思っている。(ハイドランゼア・オタクサ)
モンブラン・ノーランドも再び戻ってきたが、シャンドラはノックアップ・ストリームにより空に飛ばされ、二人はお互いの身を案じながら、再び逢いたいと願いながら非業の最期を迎える。
完璧で美しいと思ってたんですよ。ずっと。もう20年くらいたつのか?
そこまでで十分な、特別な物語から私は「長崎の鐘」アンジェラスの鐘について描きたい漫画なんだと強く確信して前回の記事でようやく現実の世界にあった「ONE PIECE」を見つけられた。
しかしノーランドが戻ってきたときに、シャンディアたちが地上に残っていたら、どんなに悲惨なことになっていたか想像もしていなかった。
ゴールドラッシュ
Youtuberドロピザさんがおっしゃるように、シャンディアはネイティブ・アメリカンの姿で描かれ、ノーランドはコロンブスのようにも描かれていた。
船から海へ飛び込むのに衣服をきれいに畳むのは、後で出てくる「オオロンブス」の扉絵と重ねさせるため。
コロンブスがアメリカ大陸を見つけたために、ネイティブ・アメリカンはどんな目に遭わされたか。
モンブラン・ノーランドは、大航海時代の探検家らしく国がスポンサーについている。国に妻子もいる。「提督」として王様の「同行」を拒めないからにわか仕込みの兵士たちを船員として、遭難ギリギリでジャヤに着いた。
故郷の国は、ルブニール王国。これまたロブ・ルッチに似たような名前。
シャンドラが空に消えていたから、王様を怒らせ嘘つきとして処刑されたが、もしシャンドラがまだそこにあったら、彼は「兵士を引き連れて戻ってきた」シャンドラを滅亡に導く先導者になっていたはず。
ルブニール王国の兵士は弱そうで、大戦士カルガラたちに追い返されたかも知れないが、噂はもっと強国の軍隊を呼び寄せる結果になっただろう。
穏便に黄金を分けてもらっていても同じこと。ルブニール王国が急に豊かになったり城が増えたり、傍目にわかれば、「戦禍」まで繋がる。
ノーランドは処刑されるかわりに、親友の故郷を壊滅させる手引きをしたスパイのような立場になっていたかも知れない。シーボルト事件のような疑惑をシャンディアたちに抱かせただろうことも間違いない。
ネイティブ・アメリカンは弱くはなかった。むしろ頑強で無口で意志が強く戦闘能力もずば抜けて高かった。
男は全員戦士で、大戦士カルガラみたいな存在は各部族にいたはずなのに、なぜ開拓者たちは諦めずに争いを続けたのか。関わらずに棲める土地ならあれほど広くあるのに。
資源が眠っている、あるいは金が採れるような地域に彼らがいたから、欲で戦えた。
空島編を何度読み返そうと原住民の悲劇に連想を働かせなかった私のような読者のために、「ゴッドバレー」での原住民大虐殺が描かれたんですね。
それが、いずれ月のヒト(旧人類)とルナーリア族(新しい原住民)の過去として描かれるのだろう。どこまでも重いです、ONE PIECE。
カラクリ島の秘密
前回「スペース大作戦」に登場したツキミ博士はオッペンハイマーじゃね?と書いた件。
故郷はバルジモアではなく、あくまで「カラクリ島」にいたと第448話表紙の「走馬灯ーカラクリ島で生まれたあの日ー」で描かれていた。
公式サイトのキャラクター概要では
この誕生日誰が決めたんだ?
奇しくも終戦記念日なんだけど・・・一瞬お盆と絡めたかに見えるけど、お盆と月見は関係ないし、月見といったら9月だけど
とまぁそれはスルーして、移民。
移民は、根付いた新しい土地に故郷の名をつける傾向にある。
中国人がたくさん集まっているから「中華街」なんてのもあるが、アメリカのNew Plymouth(ニュープリマス)やNew Hampshire(ニューハンプシャー)はイギリスのプリマスや、ハンプシャーに「New」をつけたもの。
これが新世界の「新」由来ですよね。
私など物知らずなので、アメリカにも「タラ」があると信じ込んでいた。
映画「風と共に去りぬ」でオハラ家が農場にタラ・プランテーションと名付けただけとも知らず。
で。ツキミ博士とベガパンクは同じ「カラクリ島」出身で、同じ「バルジモア」出身かといえば、後者はそうとも限らないのが、どちらかの「カラクリ島」は移民が名付けた故郷の名前、という示唆だから。
スペーシー中尉といるんだから、ツキミ博士は宇宙におり、つまり「月」のNewカラクリ島にいて、「月見してたら月が爆発」はメダカの五つ子のどの時代なんだか。だんごがのどにつまって幸いです。
いや・・・「月にいた」ですらなく、月が見える別の星にも移住してた、あるかも。(もぅ私が人類不審に陥ったらどうしてくれるんだ、尾田栄一郎)
フランキーとカラクリ島が関連づけされるのは、バトルフランキー(戦艦)ばかり作って、中尉されてもやめなかった苦い過去があるからでした。
・・・てね、誤変換するんだ。
「注意」と書こうとしても「中尉」と打ったばかりだから。語呂合わせ恐るべし。ODAの意志が、強力すぎる・・・
サDボ
ついでに書いてしまう。エースがおまえにも「Dをやろうか」と言ったサDボの意味。
もうまんま上に書いたとおり、ODAの意志を汲めという作者のススメ だと思います。
サ・D・ボ じゃなく サDボ とひと繋ぎにしないといけない理由。
ガイモンのたった一話が作者の吐露だと、気づく頃には、ウープ・スラップの「………”夢”か ”運命”か………」も作者のことだとすーっと腑に落ちたし。
二禍
ニカは、原爆が投下された2箇所や、戦禍を数える2や3だと思っていますが、作者にとっては、戦禍と解体、2つの禍、旧浦上天主堂。だとも感じる凄み。どんなにか見たかっただろうに。
長く書いて疲れてベッドに突っ伏したとき、私ですら自然と口をついたのが、返せ。返せ。返せ。という呻きだった。
戦鬼ワイパーもまた作者の分身の一人だろう。
終わりに
単行本の紹介文がこれで、本編はあれで、空島編の完璧さなど巧く描けるわけがなかったんだけども、なんで黄金郷・・・ってゴールドがゴール・D、
Dに最後に繋がるのは、アルベル、在る鐘・浦上だから。というストレートな豪速球だった。
ONE PIECEがかならず1200話で終わらなきゃいけない、と気づいた年号も、空島が400年という空白のど真ん中じゃなきゃいけない理由も途中見つけたのだが、書かずに忘れてしまった。
ただ、空島編を読むまでONE PIECEをよくある「そこそこ面白い連載の一つ」としか捉えていなかった私が、どこで無性に惹かれたか、は書き残したい。
シャンディアの戦士たちが現れた当初は、突拍子もないの出てきた、くらいに感じていて、やがて(なんだこの漫画、階級闘争でも描きたいのか?)と首を傾げ、そのうち(奴隷解放でも描きたいの?)と進み、もしかして世界史のすべて(人類史:映像の20世紀みたいな)を描きたいの? と変遷に変遷して、何を解くつもりもなかった受容型でワノ国までいたる。
それでもいつも立ち返るのは、ラキが「戦鬼」ワイパーを、あたしも「あのひと・・・怖いんだ」と言ったセリフ。
だってまるで……鬼みたい
記憶の曖昧さは年を経て、アイサが言った言葉と思い違いしていましたが、アイサがこっそり持ち出したヴァース(大地)を、打ち捨てる一切かゼロか・・・。その気迫は理解できても、一度としてシンパシーを感じなかったワイパー。
アイスバーグを通して、ヒノキズの男へ繋がるキャラクターだったと気づいたので次の記事を書きたくなりました。
少年ワイパーの「ガレーラカンパニー」的バンダナ、口に咥えたオリーブの切れ端、そして走るカルガラの赤い髪は、赤い「薔薇」にも見える。
今日は8月6日、広島に原爆が投下された日。
2024年8月6日、この今、ヒノキズの男は赤犬サカズキだと気づいている読者は、私の他にも広い日本のどこかに必ずいるはず。逢って、声を聴き、ハイタッチしたい。
その前に、黙祷だ。
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