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行けぬなら、自宅でやろう、回転寿司

#やってみた大賞
2020年、緊急事態宣言が発令されて、外食ができなかったときに、みんなで考えて自宅で回転寿司をやった時の記録です。

1. スシローに行きたい、と泣く次男

うちの次男はマグロが大好き。マグロに限らず、お刺身が大好物。そんな彼は、回転寿司も大好き。我が家の定番は近所のスシロー。金曜日や週末の夜、よく家族でスシローへ行っていた。ところが、だ。2020年2月に急遽小学校が休校になり、Stay Homeを言い渡された私たち。それ以降、外食をすることはほとんどなかった。来る日もくる日も、お家ご飯。お家ご飯もおいしいけれど、でもたまには外でもご飯が食べたいわけで。そんな中、ある日次男がキレた。

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おうちにずっといるのやだよ!
保育園行きたいよ!
どこにも行けないのやだよ!
スシロー行きたいよー!スシロー!
マグロ食べたいよー!スシローがいいよー!

これには心が痛んだ。そうだよね、お出かけ大好きだもの。
ずっとおうちにいるのは嫌だよね。。。

2. テイクアウトでお寿司を買ってきたけれど

外で食事をすることは憚れたが、テイクアウトの選択肢は残っている。次男が好きなマグロ多めでスシローをテイクアウトしてみた。みんなで食卓を囲み、スシローのお寿司を食べる。それはそれでおいしくて、長男・長女と私は満足であった。
でも、次男は食べながらまた泣き出した。

回ってるお寿司が食べたいよー
スシローで食べたいよー

と。

3. お家de回転寿司をやってみた!

スシローで食べることはできないが、回っているお寿司が食べたい、という願いだけでもかなえてやれないだろうか。長男と私は、なんとかおうちで回転寿司ができないものかと思案を重ねた。

そして、家にあるもので工夫して、お家de回転寿司をやってみた。

プラレールで回転寿司!
発想は良かったが、設計が甘く、
残念ながら失敗に終わった。

4.KAIZENして再びトライ

このまま終わってしまえば、失敗したってだけになる。お家de回転寿司、なんとか成功させねばならない。長男と私は、失敗の原因を追及した。プラレールのスピードに対して、お皿の位置が高すぎるため、遠心力がかかって倒れてしまう。であれば、もう少し低い位置で安定させれば良いのではないか。
KAIZENして再びトライした。


5.なんでもやってみれば楽しい!

この成功には感動した。最初に失敗があったから、余計に感動できた。次男は、おうちでもスシローができた!と大喜びであった。次男だけではない。長女も、長男も、そして私も、みんなで考えて、みんなで作り上げて成功したプラレール回転寿司、とても楽しかった。

今は便利な世の中で、お金があればほとんどのことは解決する。この度のコロナ禍においては、今までの日常が奪われ、色々と制限される中での生活が余儀なくされた。その状況をただ憂いているだけでは、精神衛生上良くない。子供たちも私も、たくさんの我慢を強いられた。それでも、コロナ禍2年目の今も元気に明るく楽しく暮らしていられるのは、制限がある中でも楽しみや喜びを見出してこれたからだと思っている。

これは無理、できない、と諦める前に、まず考えてみる。本当に無理なのか、できないのか。それを実現されるためにあるもので工夫して、その過程も含めて全力で楽しむ。そういう小さな行動力の積み重ねが、大きな喜びへとつながっていく。それを体感できたお家de回転寿司の経験、この先の人生、この経験が子供たちの糧になっていくことを願い、ここに記します。

おしまい。


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