常設展@神奈川県立歴史博物館
常設展
多くの博物館でおなじみな、古代から現代までの展示です。
でも、神奈川なので、装飾品のところに「貝輪」の展示が多かった。
海が近くにあると、古代人のおしゃれに幅があってイイ(゚∀゚)!
我が家の近所の博物館には貝輪の展示はありません。
許可取って撮影させて頂いた、顔土器。
こちらに限らず、いつでもどこでも、どうして顔のついた土器はこう、「ほげ~」とした顔なのであろうか。
私は考えました。
それぞれの家の家長の顔に似せて作ってるんだ、きっと。
冷蔵庫のプリン🍮に名前書いておく的な、取り違え防止です。
シンプルな弥生土器だと、きっとウッカリやウッカリに見せかけた故意の取り違えがたまに、もしくは頻繁に生じたので、差別化を図るために一目で「うちの!」と分かるようにした…のかもしれません。
そして家長は、長時間同じ顔でい続けるのに疲れて、ほげ~とした顔になったのかも…多分。
(私はいつも、鑑賞時はこんな下らないことを考えながら見ています…)
「鎌倉殿の13人」を見ていた時、ドラマ終了後のちょっとした知識編みたいなコーナーで、北条政子に対する失礼な誤解がとけましたので、記しておこうと思います。
政子が自らの髪の毛で刺繍をしたという法華曼荼羅が有名ですよね。
↓
私はこれを知った時
「怖…髪の毛で刺繍?その発想と、実行するの怖‼」
と思ったのですが、髪の毛で刺繍って、別に政子が異常者なのではなくて、当時普通に行われていた事だったのだそうです。
むしろ、大切な人が亡くなり、ちゃんと成仏して極楽浄土へ行けますように…という切なる願いを込めての、自らの髪の刺繍だったとのこと。
どうしても、手作りクッキーにそっと自分の髪を混ぜ込む、昭和の狂女の印象が強くて💦
実際、法華曼荼羅も頼朝一周忌に奉納されたものだそうだし。
政子に大変失礼だったと思いました。
申し訳ない。
ちなみに、私が勝手に政子の事を思い出しただけで、実物はここにはありません。
一番好きだったのは、【テーマ5】民俗「現代の神奈川と伝統文化」のコーナーでした。
全く媚感のない、美しいお雛様が飾られていました。
もちろん、室内には神棚あり。
人々の暮らしの中に、すっかり溶け込んでいたであろう神様たち。
きっと田の神様と同じカテゴリ。
オミヒメサマは、見た目もその印象も、東北地方のオシラサマかと思った。
1つ1つに意味があり、祈りや願いが行事や道具に込められているのを感じると、現代の喋る家電(私の職場の空気清浄機は割とかわいい声で”頑張ります!”と叫ぶ)が嘘っぽいというか、人にむりやり装備された感じに思えてしまいます。
息をひそめて沈黙しているけれど、薄暗い復元民家には、確かに”付喪神が大勢いる”ような雰囲気を感じられました。
ちなみに、私は喋る家電も嫌いではありません笑
神奈川県立歴史博物館。
また来たい、素敵な博物館でした。
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