第45号「指導者養成としての突撃取材」(桜井義維英)

私が大学を卒業して、最初に就いた仕事は(財)交通遺児育英会の職員でした。そこで発行している機関紙は、職員が記者をして、制作していました。当然、私もいくつかのコーナーを担当しました。

その中でも、印象的なのは、タレントさんを取材するコーナーでした。
小泉今日子さん、柴田恭兵さんなどを取材しました。つてもなく、とにかくタレント名鑑みたいなもので事務所の連絡先を調べて、突撃していきました。
取材の謝金などはありません。
その取材は難航を極めましたが、思いを伝え、成功したときは、本当にうれしかったことを覚えています。
その交渉を通して、自分がなぜ交通遺児のための支援活動をしているのか、交通遺児育英会の使命は何なのかを考えました。そして言葉にするのです。交渉相手にそのことをきちんと伝えられなくては、相手も考えてくださいませんから。

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