第32号「今求められる自然体験指導者とは?」小澤潤平(NPO法人国際自然大学校)

 こんなタイトルにすると、仰々しく聞こえますが、コロナ禍でキャンプのスタイルも変わりつつある今、しっかりと考えねばならないことだと感じるのです。
 新型コロナウイルスの蔓延により、数年先にあったデジタル社会が、一気にやってきたという感覚があります。つまりは、テレワークなどの多様な働き方が認められ、自宅にいる親が増えて、子どもとの遊びが多様化してきた気がするのです。毎週ショッピングセンターに行っていたような家族も、この感染症が流行している今、進んで商業施設に行こうとしていません。その反面、アウトドアでの活動は増えていて、1人当たり10万円の給付金をもらい、金銭的に余裕のある世帯はキャンプ用品を買い込み、ここぞとばかりにアウトドアに切り替えています。子どもは外で遊べて、大人は新品の道具に囲まれてのんびりできる。そんな現状が、キャンプ場やBBQ施設では溢れています。

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