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奥山村物語ー50

「そうだ、毎日毎日拾い続けたんじゃよ。腰は痛くなるしな…それにな、土がやせていて、たい肥を入れたり、鶏糞と言って、鶏の糞を発酵させたものを入れたりしてな…やっとここまで来たんじゃ。まともに米がとれるようになった時には、こっちはこんなジジイになっちまった。ハハハ」
あかりちゃんはうんうんとうなずいています。
つむろく君はその話を、おにぎりを見つめながら聞いていました。
そのあと、つむろく君が、いたずらで、石などを田んぼに投げ入れることはなくなりました。

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