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片道切符を握りしめて

毎日、何かしらの言葉を書いている。

それは、仕事ではない。リアルな私のスイッチをオフにして、百瀬七海のスイッチをオンにする。そのわずかな時間で、私はずっと言葉を綴り続けていた。

先日、百瀬七海として書き始めて、12年が経った。
途中途中、休んだり後ろ向きになったりしたことがなかったわけではない。
それでも私は、今日も言葉を綴っている。

でも最近、書き続けることについて考えることが増えてきた。
他のnoterさんのnoteをリライトして、他のnoterさんの心情に少し触れているからかもしれない。

恋をしている限り、書き続けると思っていたし、書けると思っていた。
だけど、本当にそのままでいいのかな。
答えのでない答えを探しながら、また心情の奥底に眠る何かに、問いかけてみる。

この恋が、永遠に終わらないと知ったとき、私は少し、書くことへのチカラを削がれてしまったような気がする。
変わらない想いは、叶わない想いだ。
だからずっと、あなたを想って書くことができていた。

叶わない想いは、永遠に終わらない恋だった。
生きている限り終わらない、私の恋。
行く先は終点で、片道限り。戻ってくることはない。
だけどそれは、不幸なんかじゃない。
むしろ、幸せなのだ。
まっすぐに、あなたを想うことを許されたから。


2020.8.23

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いつか自分の書いたものを、本にするのが夢です。その夢を叶えるために、サポートを循環したり、大切な人に会いに行く交通費にさせていただきます。