ただ隣にいたかっただけなのに
隣にいて、同じ景色を見ていた。
隣にいて、同じことに幸せを感じていた。
だけど、ふたりには未来がなかった。
歩みたい道がそれぞれ違ってた。
そんなこと、出会った瞬間からわかっていた。
だけど、好きになる気持ちにブレーキはきかなかった。
違うふたりだから、余計に止められなかった。
この時間を止めてしまいたいと何度も願った。
触れながら、幸せなはずなのに、離れる淋しさも同時に感じていた。
別れるために作ったたくさんの想い出。
ふたりがひとりになって、別々の道を歩くためには強さが必要だった。
大切なことを知る前に出会えたら。
ふたりで見た景色は、きっと違ったんだろうか?
大切なことを捨てる勇気があったら。
ふたりは今、どんな景色を見ていたんだろうか?
止められない夜。
だから5秒だけ、「さよなら」と告げる時間をください。
止められない夜。
だから5秒だけ、「愛してる」と囁く罪を聞いてください。
手を繋いだまま、この夜が終わらなければいいのに。
ずっとずっとこのままで。
おなじ色の夢みていたいのに
ちがう道に離れてく
出会いのときを選べないのなら
せめて
この夜を止めてよ
「この夜を止めてよ」JUJUより
30日noteマラソン参加中 3/30
2021.1.18
いつか自分の書いたものを、本にするのが夢です。その夢を叶えるために、サポートを循環したり、大切な人に会いに行く交通費にさせていただきます。