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ゆっくりと繋ぐバナナの味

先日、こんなことをnoteに書きました。

私は寂しがり屋だ。それなのに、素直に寂しいと言えない。会いたいとか言えない。
だから、素直に会いたいとか寂しいとか、言葉にできる人をとても羨ましく思う。
素敵なコラボをしてるクリエイターさんたちを見ては、羨ましいと思ってた。私も誰かと何かをやりたいと思ってた。だけど、素直に言えない自分がずっといたのだ。

だけど、呑みながらだったからすごく素直に書くことができた。やりたいと言うことができたのだ。

おふたりの方が、この提案に乗ってくださった。先日、そのおひとりである、ちよこさんと始めたのが、マジカルバナナ的リレー小説だ。

私はだいぶ以前に、その時詩を書いていた方と、マジカルバナナ的ポエムを書いていたことがあった。小説でも詩でも、基本的には一緒のルールだ。相手の書いた作品の一番最後のフレーズが、次の人が書く作品のタイトルになる、というものだ。
今回は私が最初に書かせていただいたので、ひとつめである「私の心に咲くのは梅の花」というタイトルは、ちよこさんに考えていただいた。そして、私がこの作品の最後に使ったフレーズである、「生涯忘れることのない美しい景色」が、ちよこさんの作品のタイトルになっている。

ルールはそれだけなのだ。だけどこれは、結構難しい。そこは詩と小説では大きく違った。
たとえば、「笑って言える」というフレーズが最後だったとしても、詩ならなんとかなるのだ。実際に詩でこの企画をしていたときは、そんなに最後のフレーズを意識して書いていなかった。だけど、小説のタイトルともなると、それだけではなにかが足りない気がする。
小説の最後に、相手のタイトルを意識したフレーズを盛り込む。思っていたよりもずっと楽しかった。けれど、難しかった。本文はできたのに、最後のフレーズにうまく繋げられなくて悩むこともある。

最初は、お互いふたつずつ作品を書いてみる、ということで、現在4作品を公開している。
4つめのちよこさんの作品ができたとき、最後のフレーズを見て、私はここでこの企画を終わりにしてしまうのがとても寂しいと思ってしまった。

まだ続けたい。

だけど、詩と小説は違う。私自身も詩を書く時間と、小説を書く時間では、小説を書く時間の方が圧倒的に時間がかかる。
他に書きたいものもあるし、この先も出てくるだろう。
今回は企画優先で書いたので、一気に出来上がったけれど、ちよこさんのOKが出れば、ゆっくりと続けていきたいと思った。

バトンを渡すタイミングは、遅いときも早いときもある。でもその分、ゆっくりとバナナを食べることができるのだ。焦らずに、美味しさを味わいながら。

次のバナナは、いったいどんな世界を見せてくれるのか?
私たちのバナナが繋ぐ世界、ぜひ、お楽しみいただけたら嬉しいです。

そして、こんな風に一緒に企画に携わってくれたちよこさん、本当にありがとうございます。

また、こんな私でもご一緒になにかやってみたい!と思う方、ぜひ、お声がけください。

2020.3.26

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いつか自分の書いたものを、本にするのが夢です。その夢を叶えるために、サポートを循環したり、大切な人に会いに行く交通費にさせていただきます。