涙を明日に変える天使 #ひと色展
止まない雨はない。
まだ雨の匂い残る場所で、ほんの少しだけ明るくなった空を見上げた。
背の高い木から、ひとしずく、雨の粒が落ちて消える。
その姿を見届けてから、雨の匂いを吸い込むと、絶望が希望に変わるような気がした。
どんなに辛いことがあったとしても、雨が止めば、未来を感じる。
木々が風に揺られ、まるで涙を流しているように、雨の粒が地面へ落ちて消えていった。
木々が、雨の終わりを告げる歌を歌う。
雨の匂いが少しずつ遠くなっていき、雨の粒残る木々を見上げて、明るい明日を信じた。
上記の企画に参加させていただきました。
2022.4.21
いつか自分の書いたものを、本にするのが夢です。その夢を叶えるために、サポートを循環したり、大切な人に会いに行く交通費にさせていただきます。