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【鑑定可】占星術の科学:「ゴークラン効果」で成功する職業がわかる?~出生時の天体配置と適職

■はじめに

このノートは、いわゆる占いの類とは異なり、心理学者が統計的手法によって発見した、「人と星との繋がり」に関する研究にもとづくものだ。

「人が生まれた時の天体配置と、その人の性格に相関関係があるか?」

これは、400年ほど前に近代自然科学が誕生した以降では、科学の対象外とされるようになった問いかけだ。

なぜならば、近代自然科学は、「人の性格や運命と天体の間には何ら関係がない」という前提から始まっているからだ。

だが、「本当にそうだろうか?」と、自然科学の根本的命題に疑問を投げかけた心理学者がいた。

その人物は、フランスのミッシェル・ゴークラン(Michel Gauquelin)という。

ゴークラン理論によると、世界で成功した著名人の多くは、特定の惑星と職業の間に相関関係がみられる。

たとえば身近な日本の芸能人の例でいうと、以下のような人々がいる。

スポーツ選手:錦織圭、本田圭佑、荒川静香、浅田真央、大谷翔平など。
歌手:山口百恵、安室奈美恵、DAIGO、工藤静香、後藤真希、大塚愛など。
俳優:剛力彩芽、深田恭子、長澤まさみなど。

■ミッシェル・ゴークラン氏

ミッシェル・ゴークラン氏は、1928年11月13日にフランスのパリで生まれ、1991年5月20日に60歳で亡くなった。

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英語圏では「ゴークリン」と発音し、フランス語の発音では「ゴクラン」に近いが、ここでは「ゴークラン」と表記する。

1973年に英国の科学者ライアル・ワトソンが著した本『スーパーネイチュア』で、ゴークランの「火星効果」(Mars effect)が紹介されて、賛否両論を呼んだことで世界的に知られるところとなった。

私も、この本でゴークランの研究を知り、強い関心を持った。
そして、その後にはゴークラン博士と手紙のやり取りをしたり、雑誌で紹介記事を書いたこともあった。


■「火星効果」とは?

「火星効果」とは、一流のスポーツ選手や軍人の多くは、生まれた瞬間に、火星が東の地平線から昇っていた時、または天頂を通過した時に生まれていたというものだ。

もちろん、世界中の科学者たちは、ゴークラン理論に拒絶反応を示した。

超常現象研究の世界では悪名高い、サイコップ(CSICOP、Committee for the Scientific Investigation of Claims of the Paranormal、超常現象の科学的調査のための委員会)という団体がある。
超常現象を否定するために、1976年に米国で発足した国際的な団体がある。

「はじめに否定ありき」のこの団体は、ゴークラン理論に欠陥はないかと徹底的に調査した。
だが、統計学者でもあるゴークラン博士による研究論文の内容は、CSICOPやほかの科学者たちをしても、完全に否定できる要素は見つけられなかった。

ゴークランは子供の頃に、占星術が好きだった父の影響で占星術を学び、高校生頃には友人たちから「ノストラダムス」と呼ばれていた。
ソルボンヌ大学では心理学と統計学を学び、1954年に心理学の博士号を得た。


■ゴークラン効果

ゴークランが発見した天体と職業の関係は、「ゴークラン効果」(Gauquelin effect)などとも呼ばれるが、火星以外にも、以下のような相関関係があるとされる。

・月: 政治家、作家
・金星:画家、音楽家
・火星:スポーツ選手、医師、科学者、会社重役、軍人
・木星:政治家、軍人、俳優、ジャーナリスト、劇作家
・土星:医師、科学者、会社重役

これらの天体が、下記の図のように、出生時に「上昇」「天頂」の位置にある時に、上記の職業で成功した人々の多くが生まれていた。
また、「没」や天頂の逆の位置でも、「上昇」と「天頂」に次いで多かった。

なお、これら5つの天体以外には、ゴークラン効果は発見されていない。

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■占星術を「証明」してはいない

誤解してはいけないことは、ゴークランは、決して「占星術の科学的解明」を行ったわけではないということ。

ゴークランは、研究開始の当初は、占星術師や学者たちによる占星術理論の検証データを吟味した。

たとえば、スイスの占星術師カール・エルンスト・クラフトが、2817人の音楽家の出生データを調べたところ、その多くが太陽が牡牛座にある時に生まれていたことを発見したと主張した。

だが、ゴークランが検証したところ、ヨーロッパでは5~6月に生まれる子供が多いために、牡牛座生まれの人間に音楽家が多いことは統計的に有意ではないことがわかった。

このような結果から、ゴークランは「古典的な占星術の法則は、占星術師からも科学者からも統計的に検証されたことはなかった」と結論付けた。

というのも、ゴークランの研究結果は、伝統的な西洋占星術の主張の一部を否定することになるからだ。

また、ゴークランの研究は決して「運命論」の研究ではなく「心理学」の研究だ。
たとえば、火星が上昇している時に生まれた人間は、スポーツ選手になる「運命を授かった」わけではなく、スポーツ選手などに向いた性格を持ち得るということなのだ。

ゴークランは、「人と天体配置の関係」を心理学的アプローチから、生涯をかけて探求した人なのだ。


■このノートでわかること

このノートでは、以下のような内容を含んでいる。

・各天体のもとで生まれた世界の著名人の例
・PCソフト(フリーウエア)の説明からインストール方法まで
・ある人の出生時の天体配置の確認方法
・実際の「ゴークラン効果」の判定例

なお、このノートで紹介する出生データの判定を自分で行うこともできるが、その際にはPC(Windows、Macintosh)とフリーウエアが必要となる。
このフリーウエアは、スマホ(Android、iPhone)用のアプリは無いので、どうしてもPC(ノートPC可)が必要となる

また、自分で判定を行うには、占星術の知識がまったくない方には、理解が難しい部分があると思われる。

【特典】:上記のような、自分で出生データを調べるのが難しいという方々のために、このノートを購入していただいた方には、noteでサポート(金額は任意)していただければ、ご指定の1人の出生データをこちらで調べます

noteのメッセージまたはメールでお知らせください。
百瀬のemailは、こちらにあります。


このノートの内容によって、ある人がどのような職業分野で成功する可能性があるかが、わかるかもしれない。

だが、言うまでもなくゴークランの研究からわかることは、あくまでも天体と職業の関係の「傾向」であって、例えばある人が生まれた時に火星が上昇していたからといって、その人が必ずスポーツ選手や科学者として成功するというわけではない。
その点を誤解しないようにしてください。


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