見出し画像

うんこから咲く花前夜


2008/05/24(Sat)
【お笑いの世界へ】というサイトのボケる☆BBSのコーナーに↓のようなお題が投稿されました。

 この面雀という、大喜利のお題に分類していいのかわからないお題で、僕のうんこに対する理解が飛躍的に進んだので、今回はそれを紹介させていただこうと思います。

 お笑いの世界へは僕が初めてボケを投稿したサイトでホームです。ボケる☆BBSでは今も大喜利が行われており、過去ログで過去のボケを検索することもできます。上手くURLを貼り付けられなかったのですが、

 こちらの過去ログの489ページが、今回の記事で取り上げるつくし杯のページなので良かったら閲覧してください。(百態さんの『亀女』めちゃくちゃ良い長文です)
 今のネット大喜利とは全然違ったり、共通点があったり面白いです。
 ちなみに【つくし】さんは、僕の芸人時代の相方【せいいち。】さんです。当時から企画を開催してたんですねぇ!

面雀とは?

【面白い】と【麻雀】を組み合わせた言葉で、二つの単語を自由に組み合わせ、それを説明する遊びです。
 つくしさんの言葉を引用しますと、

面雀は僕が考えたわけではなく、昔、「松ごっつ」という番組で松本人志さんや板尾創路さんがやっていた遊びです。

とのことなので、そういうことです。

つくし杯における面雀

 面雀もネット大喜利の発展と同じように独自の進化を遂げていきます。最初は当初の目的通り、面白い言葉を作ってそれを説明するというシンプルなものでしたが、説明だけではなく、ストーリーや会話劇やショートショートのタイトルとしても使われるようになりました。
 そこで僕もいくつかのショートショートを投稿するなどして、長文に慣れていったので、この面雀は僕の長文を作ったものの一つとも言えます。

うんこ

 ここから本題なのですが、この頃の僕はうんこを最大級に面白いと思っている時期だったので、うんこがワード群に含まれていることをいいことに、うんこを乱発しました。【うんこ戦争】に至っては3つのうんこ戦争を投稿するといううんこ祭りを開催したのです。
 そのうんこ戦争のうちの一つが見事一位を獲得し、そこでうんこの持つ面白さについて一歩理解が進んだので、どう理解が進んだかを紹介したいと思います。
 まずはその一位のボケをご覧ください。


「うんこ戦争」

ある宗教国家で論争が起きた。
《神はうんこをするのか?》
それは国を二分する戦争に発展した。
それは長く長く続いた。
ある日、神はうんこをする派の少年と神はうんこをしない派の少女が恋に落ちた。
だが戦争は二人の間を引き裂いた。
行き場の無い二人は供に命を絶った。
人々は動揺した。
そして思った。
私たちはどうしてこんなことをしているのだろうか?
純粋な二人の命より、神のうんこが大事なのか?
争いは治まった。
二人が戦争を止めた。
二人の墓にはみんなの思いが刻まれた。

『神がうんこをしようがしまいがどっちでもいい』


 これが1位を取った【うんこ戦争】でした。

 今見てもなかなか面白いのではないでしょうか、ロミオとジュリエットのお話をベースにうんこを入れ込んだらこうなった。みたいな作り方ですね。

 さて、3つのうんこ戦争を分解しますと

・戦争相手(擬人化)としてのうんこ
・戦争の理由(原因)としてのうんこ
・兵器(道具)としてのうんこ

としてうんこが3種類の使われ方をしており、当時の僕は

うんこは理由だ!理由が面白い!

うんこの擬人化は誰かがやっていた、うんこが兵器なのも連想しやすい、だが、うんこが物事を動かす理由になっているのは殆ど見たことがないし、実際これはとても面白いことだ!と、天啓を得たのです。
 1位として選ばれる前は等しく面白いうんこ戦争が、1位に選ばれたことによって理由うんこ戦争が突然煌めき出し、前から煌めいていたように感じたのです。

 そういうバフはあるでしょうけど、1位になったのは事実だし、少なくともつくしさんは面白いと感じ選んでくれたわけで殊更に下げる必要もありませんね。
 みなさんはどう感じますか?うんこは理由が面白いですか?今の僕はどう感じますか?

今の僕はどう感じる?

 これは理由が面白いと気付いたのは我ながら良くやった👍と思います。うんこを乱発して、そしてそれを振り返って観察したからこそ見つけた面白さで、そのきっかけをくれたつくし杯と面雀に感謝です。
 しかし、面白さの要素はそれだけではないと思いました。
 それは【うんこから咲く花】です。僕が旗印に掲げて背負っている永遠のテーマであります。

 物語は、戦争、命を落とす、という悪い状況(うんこ)から、戦争終結(咲く花)に向かって進みます、よってうんこから咲く花です。それ即ち面白いことです。

うんこから咲く花は面白い→この話はうんこから咲く花である→この話は面白い。

 ということで、【理由うんこ】のみならず、【うんこから咲く花】だから面白いのではないかと思いました。

 余談ですが、僕にとってうんこがポジティブなものになりすぎて、うんこから咲く花におけるうんこが悪い状況を示しているのが違和感を感じるようになってきました。でもまあ、それはうんこの未来を見てのポジティブで、うんこそのものはやはり臭い汚いで間違いないということで、僕が倒錯しているだけでしょう。余談終了。

余談終了撤回!

 余談だったものが、考えていくうちにそれについて話したくなりました。話の筋がブレブレですがご容赦ください。

【うんこがポジティブなものになっていってしまった】ということについてなんですけど、【うんこは流転する】という天啓を得ました。今!天啓を得ました!

【うんこは流転する】とは

 うんこから花が咲くし、花もうんこになる。ということです。
 うんこの栄養を吸って花が咲くのと同様に、花も直接的には食べられることでうんこになりますし、食べられなくとも巡り巡ってうんこになる。ということです。

 まあこれは、昔からみんな同じことを言っていて、【禍福は糾える縄の如し】とか【人間万事塞翁が馬】とか【ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず】であるとか、平家物語の序文もそうですし、【国破れて山河あり】のようなものもそのうちの一つですかね。とにかく昔から同じことが言われていて、これを僕は歴史小説や色々な影響を受けたものから影響を受けておりまして、これも僕の旗印の【うんこから咲く花】と同じ場所にある感覚なのだと思いました。
 うんこから咲く花は何かと聞かれたら、「綺麗な場所で綺麗な花が咲くよりも、汚い場所で咲く花の方が美しいということです」と答えてきましたし、これからもそう答えるのですが、裏テーマとして、「うんこは流転し、うんこから花が咲き、花もうんこになる」ということを組み込んでいきたいと思います。それこそが面雀『うんこ戦争』の面白さの大きな要素ではないでしょうか。

 思えば、これまで僕が書いた長文ボケなども、【うんこから咲く花】の裏テーマの【うんこは流転する】が自然に組み込まれている物語になっている!と、感じます。僕が面白いと感じることはきっと、うんこから咲く花の表と裏を合わしたもので、それは意図的にそういう物語を書こうと思わなくても、面白いと思うものを考えれば自然とそういった物語になっているようです。嬉しいことです。

うんこから咲く花前夜

 今回はうんこ戦争を掘り出してきて、うんこから咲く花がうんこから咲く花と認識される前の前夜を見てもらい、それについて考えました。
 考えているうちに天啓を得ましたので大収穫でございました。noteやって良かった!
 ご覧頂いた皆様には、モモスがかつて出した自分のうんこを見てもらい、そのうんこを褒めるという、とんでもないお目汚しをしてしまったと申し訳なく感じております。
 今後も過去のボケを振り返る記事を書くと思いますが、その記事を読んでくださる方は、

【モモスがかつて出した自分のうんこを褒める様子が見たい!】

という変な人だ、と決めつけさせていただき、そういう人に向けて堂々と書かせていただきますので、ご理解、ご贔屓、よろしくお願いいたします。
 では今回はこの辺でサラサラ風化うんことさせていただきます。ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?