MOMOプロジェクト

長野県北部に位置する信濃町。町内にある「黒姫童話館」には、世界的な児童文学作家であるミヒャエル・エンデの約2000点にものぼる資料が所蔵されています。MOMOプロジェクトは、物語を通じた地域の新しい魅力づくりに向けて、エンデ好きの有志が集まり、その活動がはじまりました。

MOMOプロジェクト

長野県北部に位置する信濃町。町内にある「黒姫童話館」には、世界的な児童文学作家であるミヒャエル・エンデの約2000点にものぼる資料が所蔵されています。MOMOプロジェクトは、物語を通じた地域の新しい魅力づくりに向けて、エンデ好きの有志が集まり、その活動がはじまりました。

マガジン

  • MOMOプロジェクトよりお知らせ。

    MOMOプロジェクトについて、最新の情報や関わる人たちの思いを紹介。2018年11月3-4日には、長野県信濃町にて、「物語とわたしをめぐる旅ー秋、黒姫で『モモを語る2日間』」開催します。

  • 『モモ』をめぐる、それぞれの物語

    多くの人たちに読まれ、愛され続けている『モモ』という物語。 さまざまな分野で活躍するゲストに、『モモ』をめぐる、それぞれの物語をインタヴューします。

最近の記事

自分に旅の時間をプレゼントする。 ―寺井暁子さんにきく豊かな時間のつくり方

今回お話を伺うのは、寺井暁子さん。寺井さんは、世界約100カ国の人々と繋がりをもち、旅をしながら、作家としてそこで見つけた物語を伝えてきました。 かつての仲間を訪ねて世界を回った1年間の旅の記録『10年後、ともに会いに』、マサイの長老と草原を歩いたときのエピソードを綴った『草原からの手紙』を本として出版されています。 また、寺井さんはご自身の子ども出産してからの日々を綴り、展示をするという試みもスタート。今回は、その展示会場に寺井さんを訪ねました。豊かな時間を生きることをま

    • 自分を削るのではなく、自分を満たしていくー山崎繭加さんにきく手放す勇気

      今回お話を伺うのは、山崎繭加さん。マッキンゼー・アンド・カンパニーや東大助手を経て、ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)の教材として使われる日本の企業や経済についてのケース(事例)を作成するなど、活躍されてきました。また、HBSが東北を学びの場として開催する講義の運営・運営にも携わり、著書「ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか」にまとめられています。 世界を舞台に活躍してきた山崎さんですが、2年前からは華道家として、生け花をビジネスや社会に広げる活動を本格的に始められま

      • <5名追加募集中>物語と私をめぐる旅、締切は10月27日(土)まで。

        ※記事のエントリー時点では10名追加募集(締切:10月21日(日))だったものを、10月22日時点で、5名追加募集(締切:10月27日(土))に変更しました。 こんばんは、MOMOプロジェクト事務局の大宮です。 信州の秋もここ1週間で急激に深まり、紅葉前線が山の上の方から徐々に私たちが住む場所までおりてきつつあります。あと10日もすれば、紅葉真っ只中の信州が姿をあらわしてくるはずです。 そんな季節の変わり目ですが、いよいよ、11月3-4日に黒姫や野尻湖を会場に開催予定の

        • <ゲスト情報公開>11/3の「ひるの時間」、すべてのゲスト情報を公開しました。

          こんばんは、MOMOプロジェクト事務局の大宮です。 大変遅ればせながら、11/3の「ひるの時間 シンポジウム」にご出演いただくゲストの皆様のプロフィール情報をウェブサイト上ですべて公開させていただきました。 今回のシンポジウムでは、様々な分野の第一線から、男性3名、女性3名の「エンデ好き」の皆様に、ゲストとしてお越しいただけることになりました。長野県内でこんなゲストの皆様に会える機会、本当に、なかなかないかもしれません。 ・『宇宙兄弟』や『漫画 君たちはどう生きるか』な

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        • MOMOプロジェクトよりお知らせ。
          2本
        • 『モモ』をめぐる、それぞれの物語
          9本

        記事

          文学は、ただ体験してくれたらいい。それが文学の本質。ー堀内美江さんにきくエンデの素顔

          『モモ』や『はてしない物語』の作者であるミヒャエル・エンデ。そんなエンデの約2,000点にものぼる資料が、長野県信濃町にある黒姫童話館に所蔵されています。なぜ、ドイツの作家であるエンデは、自身の貴重な資料を黒姫童話館に託したのでしょうか?  今回お話を伺うのは、ドイツ文学者の堀内美江先生。生前のエンデとも交流があった堀内先生に、日本や黒姫童話館とエンデのつながり、そして、エンデの素顔を伺っていきます。 大人がこんなに『モモ』を読むのは日本だけ?―本日はありがとうございます。

          文学は、ただ体験してくれたらいい。それが文学の本質。ー堀内美江さんにきくエンデの素顔

          その人がその人らしく、ここにいられるということ ―西村佳哲さんにきく自分とのつながり方(後編)

          「働き方」や「かかわり方」をテーマに、さまざまな人にインタヴューしながら、本を書かれてきた西村佳哲さん。インタヴュー前編では、自分の感覚とつながりながら仕事をすることについて、お話をききました。 後編では、その人がその人らしく、自分が自分らしくあるための「かかわり方」についてお話を伺っていきます。          (インタヴュー前編はこちら) 『モモ』が読めなかった。―今回のテーマである『モモ』のことも、少しきいてみたいと思います。最近、読み返されましたか? 西村:え

          その人がその人らしく、ここにいられるということ ―西村佳哲さんにきく自分とのつながり方(後編)

          それは、本当に自分の中から出てきたもの?―西村佳哲さんにきく自分とのつながり方(前編)

          これまで「働き方」や「かかわり方」をテーマに、さまざまな人にインタヴューをしてきた西村佳哲さん。それらをまとめた西村さんの著書に、影響を受けた人も多いのではないでしょうか? 2016年からは徳島県神山町での「神山つなぐ公社」の仕事をはじめるなど、「つくる」「書く」「教える」の3つに関わる仕事の領域をさらに広げられています。これまでエンデ作品も読んできたという西村さん。忙しい日々の中でどのように「じぶんの時間」と向き合っているのかを伺いました。 自分の時間には絶対的に限りが

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          「今、できること」をやり続ける ー コルク佐渡島庸平さんにきく自分の時間のつくり方(後編)

          漫画『宇宙兄弟』を手がけたのち、2012年に作家のエージェンシーである株式会社コルクを立ち上げ、数多くのヒット作を世に送り出し続けている佐渡島庸平さん。インタヴュー前編では、エンデ作品に対する印象や「時間」に対する考え方についてお話いただきました。 インタヴュー後編では、自分の時間を生きるための時間との付き合い方について、引き続き、お話を伺います。(インタヴュー前編はこちら) 変えられることを考え、やれることをやる—  佐渡島さんは、自分の時間をコントロールする上で気をつ

          「今、できること」をやり続ける ー コルク佐渡島庸平さんにきく自分の時間のつくり方(後編)

          大切なのは、目に見えない時間を意識すること ー コルク佐渡島庸平さんにきく自分の時間のつくり方(前編)

          漫画『宇宙兄弟』を手がけたのち、2012年に作家のエージェンシーである株式会社コルクを立ち上げ、数多くのヒット作を世に送り出し続けている佐渡島庸平さん。今年5月には、その著書『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ』が出版され、大きな話題になりました。 実は、過去の取材記事の中で、幼少の頃からエンデ作品を読んできたと語っていた佐渡島さん。今回、『モモ』が主題とする「時間」をテーマにお話を伺う機会をいただき

          大切なのは、目に見えない時間を意識すること ー コルク佐渡島庸平さんにきく自分の時間のつくり方(前編)

          本を読む前とは、少し違う自分になっている ーメリーゴーランド増田喜昭さんにきく物語の力(後編)

          三重県四日市市で42年続く「子どもの本専門店メリーゴーランド」は、子どもからも大人からも愛され続けている本屋。その店主として、たくさんの人たちに子どもの本を届けてきた、増田喜昭さんへのインタヴュー後編です。           (インタビュー前編はこちらから) ― 本は一人でしか読めないですよね。 増田:人は一人で生まれて、一人で死んでいきます。初めて生まれて、初めて死ぬ。全部新鮮な体験なのに、驚く気持ちですら退化しているように思える。だから、子どもを驚かせるのが自分の仕

          本を読む前とは、少し違う自分になっている ーメリーゴーランド増田喜昭さんにきく物語の力(後編)

          じぶんの時間を感じるスイッチを押す ー メリーゴーランド増田喜昭さんにきく物語の力(前編)

          三重県四日市市で42年続く「子どもの本専門店メリーゴーランド」。本屋の扉を開けると、座りこんで本を読みふける子どもの姿が目に飛び込んできます。   遠方からも多くの人が訪れ、子どもからも大人からも愛され続けている本屋。その店主として、たくさんの人たちに子どもの本を届けてきた、増田喜昭さんへのインタヴューの前編です。 ―増田さんが、『モモ』を初めて読んだのは? 増田:「メリーゴーランド」を開店したのが、1976年7月。その年の9月に『モモ』の初版が出版されて、翌年になって買

          じぶんの時間を感じるスイッチを押す ー メリーゴーランド増田喜昭さんにきく物語の力(前編)