見出し画像

ツラツラ小説。 カンカン。


それは始まりの合図なのか終わりの合図なのかわからない。陽はまた昇る。そのことを知るには陽は一度沈まなければならない。世の中の仕組みはそんなふうに出来ている。経験に伴う実感。きっとそれは何気ないことであり、葛藤の中に生き永らえている半永久的なものである。敢えて難解な文章を作ろうとしているがそのようなことをする時に限って中身は薄い。中身の薄さを難解に表現するのは日本人の得意技だ。意思を伝えるだけならば、YESかNOでもしくはアイドントノー、で良い。

書きたいことを書けた日にはすっきりとして、書きたくないことを書いた時には心がしんどい。でも案外、書きたくないことを書いた時の方が評判が良かったりする。人間は互いに勝手だ。カンカンという音に意味はない。私は適当に考えた。しかし人はタイトルが、カンカンであること、なぜこのような文章のタイトルがカンカンであるか、実は壮大な意味があるのではないかと考えてしまうそんな生き物である。現に私も、有名な小説家が、カンカンと言ったタイトルの本を出したらとても気になる。とてもじゃ済まない、めっちゃ気になる。きっと買う。自分の目で見て、自分の感性でモノを捉え、そんなふうに私はイキテイキタイ。

だから、私はカンカンというタイトルにした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?