見出し画像

蔵前のまちのこと#1

Nui.HOSTEL&BARLOUNGE

Nui.HOSTEL&BARLOUNGEは、1階に宿泊者以外でも利用できる居心地の良いバーラウンジがある。
これは、会社の理念「あらゆる境界線を越えて、人々が集える場所を。」という言葉に通じているのだそう。建築やインテリアなどの店づくりにも、この理念が表現されていて、旅行者とスタッフが自然にコミュニケーションを取れるよう、スタッフに制服がなかったり、旅行者同士がコミュニケーションを取りやすいよう、テーブルや椅子の間隔を調整したりと、人と人とがつながりを持てるような場づくりをしているんだって。
ここでマネージャーを務めている清水翔太郎さんにNui.で働くことになったこと、蔵前のことについてお聞きしました。

大分県大分市出身の清水さんは、よく旅をしていたというお父さんの影響を受けて、小さい頃から遠くに出掛ける事が好きだったのだそう。小学1年生のときに1人で実家から滋賀県まで行ってしまうほど、遠くへでかけることに抵抗なく、むしろ新しい場所に行くことにわくわくしてしまうような子供だったと言います。
中学3年のときには、従姉妹と2人でオランダ・ドイツ・スイスを周り、大学ではヨーロッパ・中南米・アメリカなどたくさんの国を旅したそうです。旅をする中で写真を撮ることに興味を持ち、旅先でそこに暮らす人々の生活や、砂漠など開けた場所が好きでそういう風景を撮っていったのだそう。
子供の頃から、”旅すること”がすぐ側にあって、大人になっても好奇心の向くまま、まるで生きるように旅する清水さん。Nui.に入社することが必然のような人だな、と感じました。
 大学時代に今のbackpacker's Japanの役員達と出会い、この人たちと仕事をしたい、一緒にやれたら自分も成長していけると、将来性を感じて今の会社に入社することに決めたそうです。
 清水さんは、自身の旅の経験から、宿泊施設はその国の印象を決める顔のようなものになると考えているそうです。宿泊先に良いスタッフがいれば、その国は良い国だと感じるし、その逆もあります。そこに大きな責任を感じるそうですが、やりがいでもあると言います。


___なぜ蔵前にゲストハウスをつくることになったのですか?
 私自身が物件を見つけたわけではないのですが、元々蔵前で探していたわけではありません。イベントスペースも確保できるバー併設のゲストハウスをつくるための物件をずっと探していて、たまたま見つけたのが今の場所だったということです。ただ、浅草周辺で空港からのアクセスがよいことと、家賃などを考えると、ある程度のエリアに絞られたというのはあると思います。また、この建物は元々おもちゃ屋の倉庫だったことから、倉庫が多いという問屋街ならではの条件がたまたま合ったということだと思います。


___蔵前周辺には、海外の方を受け入れやすい気風があると感じますか?
 他のまちと比べて特別そういう雰囲気があるとは感じませんが、浅草が近いので割と昔から海外の方と接する機会が多かったことや、モノづくりのまちなのでクリエイターやデザイナーなど職業柄海外の文化に興味のある人が多いのかなとは思います。


___蔵前近辺で好きな人、場所、モノ、コトを教えてください。
 下町なので、都会的な雰囲気ではなく、ディープな雰囲気があるところが好きです。路地裏にも昔ながらの居酒屋や食堂などありますし、古いビルもリノベーションしておしゃれにしている店がたくさんあります。ぜひ、遊びに来ていただいて、地元感のあるお店など巡ってみてほしいですね。
ものづくりのまち蔵前に、ゲストハウスという新たな文化を吹き込んだNui.。そして、それを支えている清水さんたち。旅を豊かにする場に、世界からおもしろい人たちが集まって、このまちができている。


ふくしま空間創造舎 上神田健太

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?