みやほとのGF3 みゃほんちゅと知ってる奴向け

私のターンそろそろ手札的にも攻めた方が良い
二枚のカードを重ね合わせ数値22にする
勿論これだけは無い水を召喚しそれを利用し相手に切り込む
ゴッドフィールドでは数値以上の効力は発揮されない
目にも止まらぬ速さだから相手の思考時間も少なくなる
だけどまだ情が残ってたのだろうか?思考が乱れ水の扱いを間違え斬りつける時間がほんの数秒遅れたので致命傷は与えられなかった
「流石ねぇ!それでこそ私に釣り合う物!存分に楽しませて頂戴!」
などと強がりを言ってしまったが、以前の彼ならバレてしまう
だが彼は気づいていない
「お前嘘付くとき眉が少し動くよな!バレバレだぞ!」
「うるさいうるさい!!このバカバカバカ!」
過去のやりとりがフラッシュバックしてしまう
楽しかったなあの頃は…
乱れる心を抑えつけて現実に戻る
彼の数値を見るに体力を10回復したようだ
何れにせよ長期戦になりそう
「こんなやり取り早く終わらせたいのに」
思わず声に出してしまったが彼には気づかれていない
夢と霧の影響なんだろうか?
自分だけ変わったと思うと少し寂しい
そんな要らぬ事を考えていたら自分のターンの事を忘れていた
引いて来たのは奇跡の魔法夢
実際には未だに掛かっているのだかゴッドフィールド内では掛かってい無いので二重にかけて落とす
こんな戦いもうさっさと終わらせたい
後戻りなど出来ないし道は決まっているのだから
ーーー

それは何時までも叶わぬ物
頭の中から呼びかける声もやけに騒がしい
だが聞き覚えのある声だ
懐かしき遠き日の思い出
「おっ!やっと目覚めたかな?」
もう見間違える事はない
「と…父さん今まで何を!!いや…これは夢だ夢に決まっている!!」
今見ているのが夢なら対応するのが馬鹿馬鹿しい
家族を置き去りにして消えたのだから
「あはは…そうだよなぁ…では信じて貰える様にこの奇跡をももんじゃに送ろう!とっておきは最後までとっておく物だぞ!」
そう答えられると頭の中に眩しくて見えない物が送られた
ももんじゃ?俺の名はタイなのだが?理由が分からない
「時間だな…俺の役目も終わりだ!我が子よ…そうだなお前の言葉を借りるなら愛…愛しゅ食べるだな!後は己で好いた奴は嫌いになるなよ!」
そう答えるとテレパシーのようなのは途絶えた
聞きたい事は沢山あったのにも変わらず…
思い出せそうだが分からないまま
今貰い受けた物を具現化するしか無いよな
「全てを照らす浄化の光…今ここに新たな奇跡を具現化せよ!」
胸に宿るのは懐かしき風景
何故だが分からぬがすらすら詠唱出来た似合わぬ光の奇跡
ずっと行方が知らぬ父さんからの贈り物
光の奇跡を相手に解き放つ
ーーー

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