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ケーキの切れない、、を読む前に読んじゃった

そのままのあなたでいいんだよ、
頑張らなくてもいいんだよ、

の言葉にどこか違和感を感じていた私のモヤモヤが晴れた一冊。
「どうしても頑張れない人たち/宮口幸治著」

人は無条件に愛され信頼され応援してくれるという心の安全基地(家族)があるからこそ
社会の荒波でチャレンジしながら生きていく。
近年よく聞く自己肯定感というやつ。

私たちは日頃から悩みを抱え
向き合ったり目を逸らしたりしながら過ごしているんだけれど
そんな中で救われる言葉ってものがある。
それがまさに上記のような言葉。

ギリギリ頑張ってきたけどもうこれ以上頑張れない人や
いつも他人の視線を気にしすぎるような人へは響くし大切な言葉だと思う。

もちろん私自身にも家族友人にも
世界中のあらゆる人にとっても
自分らしく生きられる世の中が良いと心から思ってはいるのだけど
言葉が持つ作用対象にはレイヤーがあるので
取り扱い注意じゃないかとずっと思っていた。

◉みんな違ってみんないい、本人のペースでのんびり、同じじゃなくていいよと言われて
子ども自身はどう思っているのか。
◉周りの大人が子どもの気持ちや可能性を確かめず、一方的にそう考えて今できることすらさせなければ可能性を潰し傷害を作り出してしまう可能性もある。その被害者は子どもたち。
◉自分が子どもだったとして、いくら親がこのままでいい、と言ってくれてもみんなができているのに自分だけができていなければ辛い思いをするのではないか。
◉無理をさせない事と頑張らせない事は違う。

大人は子どもの良き応援団、伴走者、見守るだけで十分だという事。
ただし、そんな大人に囲まれる事自体そもそもとても幸せな環境なのだという事も知っておきたい。

育休明けの小学校教員の友人(結構ハードな学区)の話を聞いて
色々思う事があったところだったので
このタイミングで読めてよかった。

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