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マダラと柱間の違い


マダラと柱間は最初から違う気がするんすがね…。

岸本斉史/集英社・『NARUTO』

マダラの本当の夢=「弟を守ること」、柱間の本当の夢=集落をつくること。マダラは弟を守るためにまず強くなりたい。柱間は子供(弟)が殺し合わなくていいように集落を創りたい。

真逆の兄弟関係

岸本斉史/集英社・『NARUTO』

          弟の言葉を無視できないマダラ

岸本斉史/集英社・『NARUTO』

  弟が死ぬとわかっていても最後まで弟の言葉を無視できなかったマダラ

岸本斉史/集英社・『NARUTO』

       (必要とあらば)弟を止めることのできる柱間

 岸本斉史/集英社・『NARUTO』

マダラ(弟)が死ぬ気であるとわかっていても、夢のためにどうしても生きていてほしい柱間

岸本斉史/集英社・『NARUTO』

ちょっと語弊がありますが、柱間は夢のためなら弟の言葉も無視できるし傷つけることもできます。(当方はイズナ飛雷神斬りがマダラを懐柔するための策略だと思っております。)
それは戦争中だし当たり前なのですが、上記の考察を踏まえたうえで解釈すると弟が多少傷つこうが夢のためならしゃーないと割り切れるタイプなんですよ柱間は。マダラはこれができない。ねぇマダラ、忍やめなよ。

岸本斉史/集英社・『NARUTO』

扉間の方がマダラの心境を把握しているまであると思います。
この時点のマダラおそらく族長として立つ瀬が無いです。
だからイズナの目で柱間に戦いを挑んだ。マダラなりのイズナの目の供養とそれと兼ねて死ぬつもりだったでしょう。だって独りだもの。

岸本斉史/集英社・『NARUTO』

ここの場面、いろいろな方が考察されているように柱間はマダラを弟だと思ってるんですよ。だから、自害を選んだ。もちろん、マダラはここまで柱間に弟だと思われているなんで知りませんでした。自分が死ぬために無理難題を吹っ掛けたと思ったら、長年相対してきた友が自分を弟のように思っていたという衝撃的事実が発覚してしまったのです。同時にマダラは、柱間が扉間を柱間自身以上に大切な存在である思っていると確信できて、未だ自分と通ずる部分があると認識できたのかもしれません。

舞台装置izuna(魍魎戦記madara)

岸本斉史/集英社・『NARUTO』


おそらく千手の方が勢力的にも上でしょうし、長らく戦争を続けてきたのだから何度かこういったことも起こっていてそのたびにうまくいかなかったとか一族間の歴史があるはずです。別にイズナも千手憎し100%で言っているわけではないと思います。(アニメだと写輪眼舐めプ等イズナのセリフ改悪されていますが。)それに柱間がマダラの手をとろうとしたことも、川での出会いなくしてはあり得ないことだと思いますよ。マダラも然り。

岸本斉史/集英社・『NARUTO』

お前が俺を弟のように思ってるのはわかったから、自害はやめてくれ。
柱間の腑とはマダラを弟のように思っていて、その弟は殺せないってことです。

でも柱間とマダラの弟の優先順位は違うので、柱間の場合は里に仇名す場合は始末しますが、マダラの場合は弟>里なので「本末転倒だな(弟を守るために里作ったのに、その弟殺してまで守りたい里ってなんやねん)」と最後に言葉を残したのです。

岸本斉史/集英社・『NARUTO』

相子 木(千手)と目(うちは)の子 
柱間とマダラ相子ではなくなってしまいました。

なぜ柱間の里づくりにマダラは必要だったのか

それにイズナがなくなってマダラが暴れたように、長であるマダラを殺せばマダラを慕う者が暴れだすと考えているので、生かして一族ごと里の創設に携わってもらうのが理想ではあるのです。(正直ここでうちは一族は根絶やしにしてもよかったと思うのですが、それは結果論です。)

メタ的にみると、この後猿飛一族や志村一族が入ってきたのってうちはの族長が殺されることなく対等な関係で同盟を組んでいる点も少なからずあると思うんですよね。ほかの一族へのアピールみたいな、そういう狙いもあったと思います。

本当の協定=敵同士腸を見せ合う

一番は、うちはマダラが「天啓」だったからだと思います。
実は扉間も協定を結んでルールを守って、余計な争いを避けようと意見しているのです。ですが、柱間はそれ以上の「本当の協定」というものを望んでいました。少年時代の扉間さえも「?」を浮かべた「本当の協定」「同盟」をマダラも考えていて、「腑を見せ合う」方法があるかないかを願掛けしていました。

岸本斉史/集英社・『NARUTO』


柱間は子供ながらにこの時覚えた衝撃が忘れられんのです。
そして、ここまで里を創るために耐え忍べたのは、自分以外にも同じ夢を持ち戦うマダラが居たからです。だからマダラにこだわるのです。

そして、マダラも柱間と考えを共有することによって方法が”ある”ことがわかったのです。なぜわかったのかまたは意思が届いたのかと言えば、弟が死んだという共通点ができたからです。同じ状況に陥ったからこそ、マダラには柱間の腑がわかったと思ったのです。

岸本斉史/集英社・『NARUTO』

     イズナが亡くなって、同じではなくなってしまいました。

石がもう一方の川岸に届く=意志が届く。
うちは一族の始祖のインドラさんの誕生日が1月4日(イシ)なので。

柱間の覚悟

岸本斉史/集英社・『NARUTO』

マダラの木の葉の里襲撃事件に関して、あの場所は里から離れております。マダラを擁護する気はないですが、里を襲うことが目的ではなく、柱間の意志の確認と柱間細胞の採集が目的であったと思います。

マダラは自分が弟だと思われていることを逆手にとって、弟なんだから殺さないよな?と思っていたんじゃなかろうか。しかし、柱間は里に仇なす者は殺すとマダラをブチ刺します。マダラは柱間に兄弟として殺されます。

マダラの万華の能力は時間戻しだと思います。口元の吐血痕が消えています。
岸本斉史/集英社・『NARUTO』

明確に自分の夢と違っていることを身をもって知りました。
そして、柱間も里のためにどちらを斬れるという問いに対して、弟だろうが里に仇名すなら殺すと答えて覚悟を決めます。

岸本斉史/集英社・『NARUTO』

マダラは柱間にここで変わったなと、柱間は万華鏡写輪眼を開眼してからマダラに変わったと言っているのですが、読者としてはマダラと柱間は最初から弟と夢の優先順位はさほど変わってなくて、マダラと柱間がお互いの思想を勘違いしてる気がしてならんのです。



それはそれとして

岸本斉史/集英社・『NARUTO』

過去編を読み返すたびに、ここで殺してやってくれませんかねという気持ちになります。(扉間、柱間を無視して刺してくれ!!!!どうかお願いします。)

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