見出し画像

20200629 塩って何やねん

今回はオカルト話です。怖い話がダメな人は読まずにおいてください。

塩は魔除けや浄化の力を持つと言われていますね。霊的なものばかりでなく、嫌な来訪者を「塩撒いて追い出す」みたいな物理的アクションもあったりなかったりします。本当に塩撒かれてる人はまだ見たことがないけれども。

しかしながら、塩は何故魔除けや浄化の力を持つのでしょう。塩は主に海より賜る自然の恵み、人体に欠かせないミネラル分でございます。肉体を失いたましいだけとなったいわゆる幽霊が、「ミネラルやだ~!痛い!怖い!」と怯えたり忌避したりするのでしょうか。

実際のところはわかりませんが、私が大学生の頃に体験したオカルト話として、「幽霊は塩に作用されそして作用するのかもしれない」とひしひし感じたできごとを振り返ろうと思います。

当時、私には一緒にいるとどうにもオカルティックな体験をしてしまう友人がおりました。その子といるとヘンなことがいろいろ起こるんよ。急に冷蔵庫の扉がバァァァァン!って開いたり、クローゼットの扉が開いたり、食器棚の扉が……何か知らんけど開いてばかりですね。他にもいろいろあるのですが、もはや嘘か本当かわからないことだらけなので割愛します。

その友人の家にですね、どうやらヘンなモノがいついたようで、毎夜毎夜騒がしいのですって。「お前が泊まりに来てからうるさくてかなわん」と何故か私が責められたのですが、私にはどうすることもできません。

ただ、当時はこういうときに大変頼りになる友人もおりました。とある神社の娘であり、幼い頃から至極ナチュラルにオカルトな暮らしをしている人物です。ヘンなことが起きたときは、いつも颯爽と助けてくれる(神主である父にヘルプを出してくれる)……そんな友人がいたのです。

彼女は、父から取り寄せた球体の岩塩を件の友人に手渡しました。どうやらその岩塩はおばけセンサーみたいなもので、「ヘンなのがいたら溶けるし、いなければ溶けないよ。溶けたら言ってね」とのこと。

まぁ溶けますわな。どろっどろに溶けますわな。一晩でどろっどろに溶けますわな。おみごと!件の友人と私は湿気で溶けた?と疑いもしましたが、今調べてみても湿気で塩が溶けるには75%の湿度が必要であり、それであっても「べたべたする」「固まった」くらいの変化のようで、一晩でどろっどろに溶けるというのはなかなか……それに梅雨時でもないしな……という話になりまして、素直に「溶けた」と申し出ることにしました。

その後は何やかんや神主さんに教えていただいたとおりの作法と遠隔でのご祈祷?お祓い?か何かで処置していただき、騒がしい夜は無事に終わりを告げたようです。確認用にといただいた岩塩はこれっぽちも溶けなかったそうな。

さて、タイトルに戻ります。塩って何やねん。

この件で私が学んだことは、「岩塩はおばけセンサーとして働くことがある」ということです。え、マジで塩って何なん?考えても考えてもわからないし、調べれば調べるほど湿気のせいじゃないかと思えてくるので、もうこれ以上はおいておこうと思います。

ただ、件の友人が塩の形状変化をきっかけに心理的負担から抜け出すまでのプロセス自体は有意義なものだったのではないでしょうか。そもそも、「部屋で異音がする」「モノが動く」「扉が開く」といった物理的現象がすべて気のせいだったとして、岩塩の球体がどろっどろに溶けたのも湿気のせい、けれどそれをきっかけとする内外の動作が、友人の『気のせい』を解除したのだとすれば、それを魔除けや浄化と呼んでもいいのかもしれません。

画像1

でもほんま、塩って何なん?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?