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20200702 霊は身体に悪いのか

時折、「私……霊に憑かれている or 呪われている気がする……何か感じないか」という相談(?)を受けることがあります。霊や呪いの干渉があるかどうかはさておき、その人の状態がヤバそうに見えたら「とりあえずそんなん関係ナシに疲れてない??」って言います。健康が一番!

もし「あぁ〜これはヤバいわ何か憑いてるかも呪われてるかも」と思えてしまうようなことがもしあったとして、それってどういう状態なのでしょうか。
つまらない考え方(敢えてつまらないと書きます)をすれば、何らかの現象がきっかけで、霊に憑かれている or 呪われているかもしれないという強迫観念(?)に苛まれ、多大なストレスを受け疲労困憊し目の下にクマを作ってどんよりした肌色になる……からヤバく見えるのかもしれません。ま、ここまで来れば誰が見ても「ヤバい」はずです。

ちなみに、私が「疲れてない?」と言ったあとには「ええ感じの入浴剤入れて半身浴しなよ」とか「いい肉食べようぜ」とか「エステ行く?」とか「寝具を替えてみよう」とかとか、そういう台詞が続きます。相手が霊だろうが呪いだろうが何だろうが、まずは肉体と精神と魂が安定した状態であれば勝率が上がるだろうという考えです。フィジカルから攻めていこう。精神や魂に比べて、とにかくアプローチしやすいから。

しかしながら、霊は身体に悪いのでしょうか。

呪いは身体に悪いと思います。そもそも相手の状態が悪くなるようにと願いを込めて放つものだから、そりゃあ悪いでしょう。

でも、霊は?

ただそこに存在しているだけで害を為すことってあるのでしょうか。硫黄が吹き出す山肌のように「存在するだけで危険」なことって、あるのでしょうか。

チラチラチラチラ目の端にナニカが映って不快、肌にずっとナニカの気配を感じて不安、謎の声が聞こえて不穏……そういったストレスが溜まれば身体にも害が出るでしょうから、少し間接的にはなりますが人体にとって有害なのかもしれません。しかしこの場合、悪いのはストレスであって霊ではないとも言えます。

また、霊と呼ばれるものすべてが不快感を与えてくるわけではなさそうです。ふわりとお線香っぽい香りを残す、きれいな鈴のような音を聞かせる、にこやかに挨拶する……むしろ「ちょっとええ気分」にさせてくれる霊の話もたまに聞きますよね。こういう霊なら、ええ気分にさせてくれたお礼として代わりにどこかの神社に参拝するとか、お寺に行って成仏と冥福を祈るとか、何かしら霊にとって良さそうなことをしようという気にもなります。

もちろん、ええ気分にも不快な気分にもならない、「何ということもない」ケースもあります。例えば、うちの母方のおじいさんが亡くなったときの話ですが、仏壇の側に設置してある祭壇の前で当のおじいさんがじっと佇んでいた……とうちのおばあさんが申しておりました。「あそこにおじいさんがいたのよ~嫌だわ気持ち悪い」と、おばあさんはあっけらかんと感想を述べ、あれ、これもしかして不快感ですか?実にあっけらかんとした態度で特にストレスを受けた感じもありませんでしたが、これ、もしかして不快感ですか?

上手く例が出せなくて恐縮です。

何にせよ、霊のすべてが身体に悪いとは私は思いません。肩の上に乗っかって悪気なく肩凝りを悪化させるようなヤツや腕などに憑いて理不尽にひんやりさせるようなヤツも含め、大半はそんなに悪くないと思います。ストレスを受けているなと感じた場合、己をコントロールして気にしないようにするか、気にしなくてもいいように何らかの手立てを打てば解決するのではないでしょうか。これが何かの拍子で霊からの悪意や意図を向けられるようなことになれば、呪いと同じカテゴリで「身体に悪い霊」と言えそうです。

しかしながら世の中はとにかく広いので、きっと私の経験していない範囲で、硫黄の吹き出す山肌のような、近づくもの皆傷つける系のめっちゃ身体に悪い霊がいるかもしれません。遭遇したくはないですが、いるかもしれません。

万が一そのような霊に遭遇してしまったとき、呪いを受けてしまったとき、そうでなくとも日常的に何らかの不快感が発生するようになったときに備えて、私は体力をつけておこうと思います。フィジカルから攻めていこう。

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