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評価におけるテキストの重要性

最近、世の中に出回っている評価システムツールというものに興味があって、色々調べていました。例えば、いわゆる工場勤務の方用にも手軽に評価ができるようなスマホの評価ツールがあったり、1on1と絡ませた評価ができるようなツールがあったり。前者の工場勤務者向けツール(工場勤務の方はPCが与えられていないことが多々あります)は、紙ベースで評価していた手間がずいぶん減りますので、評価者も被評価者も「評価の実施」への負担が軽減されます。それ自体はツールとして素晴らしいものだと思うのですが、もっとこんなシステムあったらいいな、と思うところがあったので少しそれについて記載します。

現状の評価システムツールで用意されているものは、(私がみた範囲ですが)これまで紙でやっていたことをそのままシステムにのっけました、というものが多いように思います。行動評価や業績評価の結果やコメントを記載する評価シートをシステム化しました、というものや、あるいは幅をひろげて、1on1でのコメントや内容も記載できるようにして、システムで残しておく、というものです。

これって、先に述べた工場勤務者の評価効率化といった点での効果は認めますが、なんかもうちょい工夫できないかなって思いますよね(笑)

で、少し考えたんですが評価において、目が行きやすいのは「S、A、B・・・」とかの評語なんですけど、その判断のもとになる
①日常の行動の観察・記録
②そしてそれを具体的な評価にどう結びつけるか
という点が管理職にとっては大変重たい業務になっていると思います。重たいというのは、大変ということだけではなく、評価の根幹にかかわることも意味します。ここを工夫することができないか、と。

例えば①の日常の行動の観察・記録。これについては、テキストベースで記録を残すことが必要なことに変わりはないです。ただ、そのやり方は変えることができそうです。例えばすぐ思いつくのは、チャット機能と評価システムの連携です。テレワークで浸透したTeamsのチャット機能なんかは、日常の行動を把握するのに大変便利なものだと思います。「いいね!」といった機能もあるので、やりとりも手軽です。
また②の評価との連携ですが、ここはデータを蓄積し、テキストマイニングやAIを活用することで、「ワードと評価項目の相関性やあるいは個人の特性」ということを結びつけることができるでしょうから、そういった情報を参考にして評価をつけることにつなげられそうです。

せっかくシステム化するのであれば、こういったことできないかな・・・って考えたのは上記のとおりです。そして記載して思うのは、評価における「テキストの重要性」です。システム化するということは、簡単にする。簡単にするということは、テキストを減らす、みたいに考えるところがあるんじゃないかなって思います。でも評価で最も重要なところって結局テキストなんですよね。だって、上の①や②が重要なのであれば、そこをいかに充実させるかがポイントになり、それはテキスト以外の保存方法がないはずです。それであればテキストをいかに記録・収集・保存し、評価に結び付けるか。これをシステム化することで効果的な運用ができれば評価することに対する付加価値につながりますよね。

うーん、これを書いてて採用ですでに導入が進んでいるAIの話に似てるなって思いました。採用もようは、エントリーした方を評価するわけですから、そりゃそうなるか。

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