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こつこつと積み上げる(2021.04.14)


ずっと、自分のなかに何かをこつこつ積み上げてみたいと思っていた。

まぁ30数年生きているので何かしらは積み上っているのだろうけど、何かもっと、自分だけではない、人のためになれるようなものがほしいと思っていた。

一時期はかなりやさぐれて、「もう仕事においていい評価とか、成長などいらぬ」と言っていたけど、まだあんがい私は若いんだな、と、あるときひとまわり歳上の同僚と話していて気づいた。その人は、誰にも負けないひとつのスキルを持っている、まさに私がほしいものを持った人だった。やはり人との出会いが人生を変えるのは本当らしい。

その日の帰り道、歩きながら考えた。「手袋をさがす」で、自分の嫌な部分と向き合い、歩き続けた向田邦子さんとちょっとシンクロし嬉しくなる。私も、なにか求人広告に応募して、できることがないか試してみようじゃないか。このまま、誰にでもできる簡単なお仕事一本で終わるわけにはいかないんじゃないか。自分のなかに、何かをこつこつと積み上げるには。

そんなこんなで、とある会社でのデスクワークをやりつつ、小学校での学校図書館司書の仕事をはじめてみることにした。私の二足わらじライフがはじまった。

2021.04.14

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