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迷い猫さん

ここのところ、「片付け、掃除、捨てる」がマイブーム。

息子娘の小さかった時の写真もなんとかしなくちゃなぁと、今日はネガフィルム(デジタルじゃないよ笑)や紙焼き(印刷した写真ね)がどっさりある所をちょっと覗いてみた。膨大な量なので片付け方の方針を決めないと片付かないので、今日は眺めるだけ。

そうしたら中から、うちの3姫猫(やんちゃ、ちょこ、ちぃ)とは別のにゃんこが我が家で息子と写っている写真が出てきた。

誰?と一瞬なったけど、うちの子ら以外に我が家に入ったことのあるにゃんこの心辺りなどひとつしかなかった。

この子は迷い猫さんだった。私が息子の小学校に役員の仕事をしに行った帰り道に、人懐っこい猫さんがいてずっと着いてきた。「どうしたの?おうちに帰らないの?」「にゃあ」「おうち分からないの?」「にゃあ」「うちにくる?」「にゃあ」などと会話をしながらずっと一緒に道を歩いていた。坂道を下り橋を渡り川沿いを歩きずっと着いてくる。うーん、困ったなあ本気で着いてくるのかな?と思いつつも、内心ま、いっかって感じでてとてとと連れだってマンションまで来た。エレベーター前で「うちに来るならこれ乗らないとだめなのよ、乗る?」「にゃあ」エレベーターにてとてと。エレベーターがうちの階に着いて「ここで降りるよ」「にゃあ」てとてと降りる。我が家の玄関開けて「どうぞ」と促すと「にゃあ」と言いながら臆せず部屋に入って来る。

突然知らない猫が入って来て、我が家のにゃんずはパニックでしゃーしゃー!叫んでいるので違う部屋に隔離。とりあえず保護したぞっと。さて、どうしたもんか?これだけ人懐っこい猫だからどこかで飼われていたに違いない。飼い主をどうやって探すか?うーむ。うちの子らとは接触させられないから、別々の部屋にそれぞれ隔離してトイレとかもそれぞれ用意しなきゃなあ。

などと考えていたら「ただいまー」とランドセルしょって息子が帰って来た。で、見知らぬ猫をすぐ見つけて「あー!!!」と叫ぶ。「なに??」とびっくりしながら聞くと、「この子!迷い猫さんだ!学校からの帰り道に貼り紙してあった!!」「へ?そんなんあったっけ?」「うん!貼り紙見て飼い主さんとこ連絡する!」となんかあっという間に息子が駆け出して行き、貼り紙を見て飼い主さんの家に行き、飼い主さん(畑仕事していたおばあちゃん)がすぐさまキャリーをもってお迎えにいらっしゃった。

ので、迷い猫さんの我が家での滞在時間はたぶん2時間もないはず。残念ながら猫さんの名前は覚えておらず。

あの時、息子に「なんで貼り紙の内容覚えてたの?」と聞いたら、「うちにも猫がいるから、飼ってる猫がいなくなったら心配だろうなあって思って」と言った。そうだね、しかし、それにしても君の行動力すごいねと母は思いつつ、同時に猫と会話しながら歩くと言う稀有な経験が出来たこと、あの子は私を頼ってくれたんだなあと嬉しく思ったことなどを思い出したのでした。

#猫 #猫好き #迷い猫

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