最近考えているコト #38

 今、このタイミングでこれを書かないと一生書かない気がするので、ちゃんと書こうと思いやっと筆を取りました。最近ポッドキャストならぬものも始めたので、そっちでもいいかなみたいな気もしたけど、やっぱり文章で、ちゃんと考えたり、ぱっと見返したりできる形で残しておきたいなと思ったので、ちゃんと書こうと思います。

 先日、某バンドの声出し練習会があり、参加してきた。最近私が何本か連投しているバンドの話です。声出しかなり久々で忘れてるし、私みたいな新規もいるし、1回映像を見ながら練習しておこうとなったらしく、それにお声がけ頂きまして。いや、ほんとうに有難かった。正直右も左も分からないし、楽曲数ありすぎて全然聴き込めてないので、この曲で声出しがあってそれがどの部分でどんな感じでっていうのが分かっただけでも対策のしようがあるというか。最早気持ちとしては定期テスト前の高校生ですよね(?)今はいただいたカンペと睨めっこしながら必死に歌詞を覚えているところ。

 散々前述してる通り、現ドラマーくんきっかけでこのバンドを好きになったものの、前任ドラマーさんを拗らせに拗らせている訳ですけれども。お借りしたドキュメンタリーの映像だったり、Youtubeにあるような映像で話しているところは見ていたけど、あまり彼がドラムを叩いているところをしっかり見ていなくて、それが今回初めて、それも様々な円盤を掻い摘まみながら、色々な時の大量の彼を“浴びる”ことになった。

 ドラムを叩く彼はかっこよくて、楽しそうで、生き生きしていて、本当に笑顔が素敵で、どれだけ見ても好きな要素しかなかった。彼が笑っているのがカメラで抜かれて固まったり、悲鳴を上げたり、本当に楽しかった。特にドラムソロが終わった後、ドラムセットに体重を預けて笑顔で客席を見回す彼が本当に格好よくて可愛くて、雷に打たれたような衝撃を受けて、固まっていたらそれを見つかってふぉろわに笑われたりした。
 私はやっと、この日ステージの上に居た彼に出会うことができて、彼を好きになることができた。いくら人間性が好きだって、バンドマンの本業はライブをすることであり、その姿を好きになれなければ意味なんてない。だからその姿をちゃんと好きになることができて、2023年の今このバンドに出会った私が彼に出会うことができて、そのことが本当に嬉しかった。彼のドラムプレイが好きだった。技術的なことはなにも分からないけれど、楽しそうにドラムを叩く彼が好きだった。笑顔で周りを見回しながらドラムを叩く彼を見ていると、胸がぎゅっと締め付けられるような感覚になった。

 その後、彼の卒業ライブを見た。見て欲しい、とふぉろわに言われた。さっき見た映像より少し歳を取った彼は、変わらず可愛くて、けれどそのドラムプレイは確実に苦しそうになっているように見えた。軽やかさが無くなっているように思えた。
 そこにあったのは彼が一生続けると宣言していたバンドを、ドラムを、辞めるという選択をすることになったという圧倒的な現実だった。心のどこかで続けていてくれたら、と思っていた自分の浅はかな考えが打ち砕かれた気がした。彼は辞めたかったのではなく、続けられなかったのだと、理解できた。それでもステージの上に立つ彼は楽しそうで、可愛かった。それだけが唯一の救いだった。偶に顔を歪める瞬間をカメラが捉えてしまっていて、そこからひたすら目を逸らした。ずっとステージに、立ってて欲しかった。
 それでもこの映像はもう何年も前の話で、最後の曲はやってきてしまって。この時の感想は、その日に私がしたツイートが全てなのでそれを載せるのだけれど。(名前の部分だけ修正してます)

今日は声出し練習会と称して過去映像を見てたんですけど、私からしたら前任ドラマーという概念を摂取するのが今日が初めてで、今日やっと前任ドラマーと現ドラマーが直線でつながったというか、同じバンドで叩いていたという現実を飲み込めたのに、その日に同時に喪失を体験してしまって、本当にどうしようもなくなってしまった、途中でこれ去年出したハロ嫁の感想文みたいだなと思った、そのあと多分ずっと顔死んでて本当に申し訳なかった
メンバーがステージからいなくなったあと、オタクが1秒でも長くこの時間が続いてくれと願いながら歌うふぇにっくすはあまりにも美しかったし、それに応える前任ドラマーはあまりにも綺麗で、スッキリした顔をしていて、でもどこか名残惜しそうで、全部オタクの幻覚かもしれないけどそれが切なかったんですよ

 もうね、映像なのにべしょべしょに泣いた。その場にもう1人初めて見る人が居て、その人も泣いてらっしゃったので正直大変助かりました。目からぼろぼろ涙が零れて止まらなくて、正直今もふぇにっくすが聴けない。失いたくなかった。今もそう思う。
 前述したとおりハロ嫁の感想文でも同じことを書いたのだけれど、ずっと辞めた人として一歩引いて見ていたものが、この日私はバンドに居た彼という概念を得てしまって、そして卒業ライブを見てそれを失った。正しく、喪失の体験をしてしまった。なんで私は1日で喪失の体験をしているんだ。ハロ嫁は2時間だったからそれよりはマシか。
 時間が短かろうが、喪失の体験は喪失の体験なんですよ。辛いものは辛いの!!
 その後全然テンションが戻らないまま、ぼんやりした状態で現ドラマーが叩いているバンドの映像を見ていた。現ドラマーも本当に楽しそうに叩くんだよなぁ……見ているこっちが楽しくなるくらい。でも心が全然戻ってこなくて、なんだか申し訳なかった。

 2023年なのに自分が誰が好きなのか分からなくなってしまった。けれど、現ドラマーの映像を見ていて、改めて私この人のこと好きだなぁ~と他人事のように思った。彼のドラムプレイが好きだ。本当に楽しそうに叩くから。なんかさっきと全く同じことを言っている気がするけれど。
 多分5月4日は普通に楽しめると思う。いやはや、正真正銘の逆最前を引いてしまったので、ドラムもくそもなにも見えないと思うけど。もうこうなったらオペラグラス持って行きますよ、どうせ後ろに誰も居ないんだから誰にも見られないわよ。勿論ヘドバンするところはヘドバンしますけどね。でもヘドバンするところがドラマーが好きな人間にとってはサビなんだよなぁ~!?まぁほどほどに。気が向くままにやろうと思います。

 それは別として、彼を向き合う時間が欲しい。彼が私にとってどういう存在なのかを整理するための時間をください。大好きなんだ、本当に。だからこの気持ちを大事にしたい。

 とりあえず明後日、というかもう日付的には明日か。明日は後悔のないように、練習会で練習した成果を発揮できるように!(笑)楽しんできたいと思います。

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