最近考えているコト #18

 世間が面白いと言っているものを面白いと言えないことに対して、妙に不安を感じる。
 元々何でも大衆に受けているものが刺さらないタチなのである。音楽もそうだし、物語もそう。音楽番組に出てくる流行りのアーティストの曲なんて殆ど知らないし、流行りのアニメも漫画も映画もドラマも大体刺さらなかった。
 なので大衆にウケているからと言って自分に刺さらないことがあることは分かっていたし、今更それに何か思う必要もないと思っていた。思っていたんですけど。

 なんとなく見たアニメと映画が刺さらなかった。面白いとは思ったが刺さりはしなかった、そんな感じ。BANANA FISHとハリーポッターっていうんですけど。
 BANANA FISHは周りの趣味の近しい人間がハマっていたので、自分もハマれるのではないかと勝手に思っていた。どこかで私にも刺さる展開があるのではないかとずっと期待しながら見ていたのだが、期待したまま最終回を迎えてしまった。最後の最後の展開としては凄く凄く好きで私はこのために24話見ていた…!!と思わなくもなかったが、だとしたら刺さらない話が23話ぶんは長すぎた。いや早く見るのやめろよって話なんですよね。
 ハリーポッターに関しては第1作目を見た段階でこれ刺さらないな。と確信したのだが、第2作目のトム・リドルくんがすごくすごく好きで推し見つけたきゃっきゃ!と思っていたらまさかの名前を言ってはいけないあの人だった。嘘でしょ。ヴォルちゃん推しのオタク爆誕でした。最終作まで見た感想としては、推しの描写が少ない。もっと人間性を描いて欲しい。そんなことを思いながらハリーポッターWikiを見ていたら知らないエピソードがごろごろ出て来て、私は映画ではなく小説を読むべきなのか…!?と頭を抱えた。とか言ってたら友人が貸してくれるらしいです。持つべきものはオタクの友達。万歳。
 ハリーポッターに関しては面白いかどうかは置いといて履修しておきたいみたいな気持ちもあった。オタク好きじゃん、出てくる呪文とか寮組分けの話とか。あれに参加出来るようになりたかったんです。はい。

 結局BANANA FISHもハリーポッターも面白いか面白くないかと聞かれたら面白かったけど、刺さったかと聞かれたら刺さらなかった。別にこれから見返したりもしないだろうし、なんというか、ただ見たことがある作品でしかない。少なくとも好きな作品を聞かれた時にこの作品は上げない。それがみんなにとってそうであればいいのだが、どちらも大衆に好かれている作品なのである。これがこれが。というかこんな記事書いたら殺されるんじゃね?というレベルである。作品が面白くないと言っている訳ではなく、あくまで私に刺さらなかったというだけですからね。そこのところ勘違いしないでくださいね。
 大衆にウケる物語を見ると大衆になれない自分を感じてしまって焦る。それらが刺さらないのは自分が、世間がマイノリティと呼ぶ属性を多く持つ人間だからなのではないかと邪推してしまう。そして苦しくなる。勝手に。

 これの解決方法はひとつしかない、見なければいいんですよ。私の世界に大衆が面白いと思う作品を入れなければいい。そうなんですけど!みんなが面白いと思う作品はやっぱり見たいじゃないですか、その話題のときに置いてかれたくないから。この感情を間違ってるっていうんですか。同調圧力?そんなのくだらない?そうやって片付けられる強さがあれば私はきっと鬱にはなって無いんですねあーはっは。あーあ、死にたいな。なんでマイノリティなんだろう。なんでみんなが面白いと思うものを面白いと思えないんだろう。恋も愛もなにもかも分からない。みんなが何故いいと思うのかが分からない。テンポが良すぎる分かりやすい作品は見てて面白くないんですよ私が見たいのはその人の人生なんですよ分かりますかなんで分かってくれないの。

 なにこれ、全部私が悪いってことか。馬鹿みたいだね。勝手に傷ついて疲れてどうしようか悩んで。私が面白いと思ったものしか私にとっては面白くないんですよ。あーあ。人生ってつまらないね。

 なんかめちゃくちゃ感情的に書き殴ってしまったけどまぁこういうのを残しておくのもいいかなということで。
 「世間が面白いと言っているものを面白いと言えないことに対して、妙に不安を感じる」ことに関してはまた別の機会にゆっくり冷静に考えようと思います。なんかごめんね、こんな記事になって。


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